今月のウクライナ-217

今現在午後の 7:00 丁度なので、あと 1 時間で開票。
大した影響力を持たないわ~くにの選挙結果ですが、
それでも何となくワクワクするのが総選挙の結果待ちタイムではあります。

さて、イスラエルがイランに報復のミサイル攻撃をしました。
軍事関連施設のみを目標としたものでした。
ある情報によれば、
イランの旧核兵器開発計画で使用されていた建物と
弾道ミサイル固体燃料混合用の建物が破壊されたとのこと。
また、首都テヘラン周辺のレーダー施設なども攻撃されたとのことです。
ただし、いずれも大規模なものではなかったらしい。
バイデン氏に釘を刺されていたのだと思いますが、
また一方で、
イスラエル自身もあまり戦火を拡大させたくはなかったのだろう、と思います。
イランのコメントも比較的トーンを押さえた調子で、
ま、両者ともに一応メンツを保つことができて取り合えず良かったのでは?

レバノン南部への攻撃により住民と共に北部に逃れたヒズボラを狙って
イスラエルが北部の都市にミサイル攻撃を行ってますが、
それを受けて、とばっちりを食うことになる北部住民が
ヒズボラと共に南部から避難してくる連中を嫌悪する可能性が指摘されてます。
センセの世代では、レバノンと言えばカルロス・ゴーンよりもむしろ
延々と内戦が続く「国家の体を成していない国家」のイメージが強い。
北部にはキリスト教徒も多く、
1970 年代には内戦状態となり、
キリスト教徒 vs イスラム教徒の争いでおなじみの国でした。
そういう事情があるため、今回のイスラエルの介入で
再び両者間の諍いが再燃するのでは?との見方があります。
注視していきませう。

因みにベイルートに打ち込まれたイスラエルのミサイルが
ビルに着弾寸前の映像が流れてましたが(動画のキャプチャー)、
あれはイスラエル軍機から落とされた 2000 ポンドの滑空爆弾だそうで、
SPICE(Smart Precise-Impact and Cost-Effective)
呼ばれるものだそうです。
普通の爆弾に SPICE キットを取り付ければ「いっちょ上がり~!」
らしいです。
弾頭にカレー粉が詰まっているわけではありませぬ!

キムくんの兵隊さんたちがクルスクに到着したようだ。
ネットでは「あっと言う間にひき肉にされるであろう」
などと噂されていますが、
情報によれば、
送られた連中は「暴風軍団」と呼ばれるエリート部隊とのこと。
ニュースでは暴風軍団のムキムキマッチョの訓練の様子が流れてましたが、
あれはどう見てもマネキンで、
一部の連中にのみ高タンパク食を与えて仕込んでいるらしい WWW。
いずれにしましても、エリート軍団であるとすれば、
ひき肉工場には送られない可能性が高い。
色々現場を見ながら感じながら訓練に励む、ということなんでしょうね。

さて、そうこうしているうちに 8:00 が近づいてきましたので、
そろそろ NHK をつけたいと思います。

では!





今月のウクライナ-216

色々なニュースが飛び込んでくる昨今ですが、
あの凶悪な面構えで有名なハマスの幹部、シンワル氏が、
南部ラファ近郊の町で、
イスラエル軍によって殺害された!
最終的には戦車によって殺されたようですが※、
殺害直前の映像がネットで出回っているので、載せます。
ロイターからのものです。

散々に破壊されたビルの一室でソファーに腰かけた見るも哀れな老人が
いつのまにやら飛んできたドローンに対して棒を投げて追っ払うのであるが、
何とも気力もなく、
センセとしては、
安寿と厨子王を待つ老婆が庭のスズメを追い払うシーンが彷彿とされる・・・。

投げられた棒に対してドローンが咄嗟に反応して回避する様子にも驚かされた。

安寿と厨子王もさることながら、
サダム・フセインとか、カダフィー大佐とか、あるいは麻原彰晃とかの
最後の局面をも彷彿とさせるシーンであった。

※色々な情報があるのですが、最新のものでは、
このドローンで撮影された時点では
シンワル氏はすでに負傷していて右腕が吹き飛ばされており、
最後の力を振り絞って左腕で棒を投げつけた、
で、それをよけたドローンはその直後に爆発し、
それが致命傷となった、ということです。

「ライオン」のあだ名を持つシンワル氏であるが、
生まれたころは特にシンからワルいオトコではなかったのであろうが、
ハマス内部においては相当に狂暴なオトコであったのは確からしい。
ハマスの軍事部門を担当し、
そもそもの今回のイスラエル vs ハマスの切っ掛けをもたらした
昨年 10 月のテロ事件の首謀者であり、
いわゆる「武闘派」で、
ハマス内部の裏切り者に手ずから死を与えてきたオトコだ。
とある裏切り者を捕まえて、その弟に命じて「生き埋め」にさせた、
というハナシまである。

現在のガザ地区では、勇気を奮って反ハマスを唱えるオトコは
下手すればよってたかって撲殺されるらしいが・・・。

それにしても、あの廃墟のビルの中で佇む様子を見る限り、
すでにハマスには指揮系統などというものはなく、
単純に個別のグループが地下に潜んで個々に人質と立てこもっている、
という状況なのであろうか?
それでもシンワル殺害の情報は届くのであろうが、その場合、
これらの立てこもりグループはどのような判断をするのだろうか?
それとも指揮系統はまだ維持されていて、
第二~第三のシンワルが登場して立てこもりは継続されるのだろうか?
武闘派以外のハマス幹部は海外でぬくぬくとしているので、
これらのぬくぬく幹部から指令が入るのだろうか?
何とも分かりませぬが、
新たな局面が開かれた、とは思います。

シンワル.jpgヤヒヤ・シンワルの画像  ウイキより
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=140771842による
年取ったオッパッピー、ではありませぬ!


今月のウクライナ-215

北朝鮮がやけに騒がしくしてます。
憲法を改正して「韓国は最大の敵国だ!」と新たに規定すると同時に、
これまで南北を繋いでいた国境沿いの道路や鉄路を自ら破壊するだけでなく、
その場を要塞化する予定とのこと。
加えてロシアに弾薬を送るだけでなく、
兵士 3000 人も供給するとのこと※!

これまでも働き手が足りなくなったロシアに一定数の工場作業員を送る
などという行為は見られましたが、
実際の前線で戦闘を行う可能性のある相当数の兵士を送るというのは
明らかにこれまでとは一線を画す行為です。
また、先日には東部戦線の後方、ドネツク地域で、
北朝鮮軍の将校ら 6 名がウクライナのミサイル攻撃で爆殺される、
という事件も生じています。
これらの将校はいわゆる観戦武官だと思われますが、
3000 人の兵士は訓練のためではなく、
実際に前線で戦うために送られる部隊だと考えられています。
例のクルスク方面に送られるのでは?との報道もあります。

ロシアで兵隊が足りなくなっているのは明らかな事実ですので
プーチンの要請にこたえて兵士を送っているのでしょうが、
この問題と半島の国境付近で生じている擾乱と、何か関係があるのでしょうか?

プーチンの 6 月の北朝鮮訪問に関しては、
今月のウクライナ-198」で書いたように、
キムくんが「同盟だ!同盟だ!」と一人で勝手に騒いでる、
と思っていましたが、
ことによるとプーチン氏、結構ホントに追い詰められている?
現在のウクライナ戦線のロシア兵の消耗率からいくと
3000 人の兵隊さんたちは 3 日で消耗する勘定となりますが WWW、
もちろんこれは全戦線を勘定に入れた数値ですから
実際にはも少し持ちこたえられるとは思いますが WWW、
本当に前線に投入されてそれなりの消耗を強いられたとするならば、
これはキムくん、プーチンに対して相当に大きな「貸し」を作った、
とは言えると思います。
一応お金は貰ってますが・・・。
けれどもそれを見込んで国境付近でやいのやいの騒いでいるとしたら、
いやキムくん、相当にキテレッツのパーなのでは???

いやそもそもが国境を要塞化するということは
南からの攻撃に対して防御を強化するということで
南に対しての攻撃力を高めることではないわけでして、
大陸間弾道弾の開発にしてもアメリカへの抑止力を高める目的であって
韓国に打ち込むためのものではないわけでして、
ことによるとキムくん、実は、本当は、
アメリカと韓国が国境を越えて侵攻して
自分が首領様の座から追い落とされるのを心の底から恐れている?
その時にプーチン氏が今回の借りを返すべく、
兵隊さんを送って助けてくれることを願っている?
鴨緑江沿いは中国との国境だからロシア兵は渡れない。
ロシアと北朝鮮との直接の国境はウラジオに続く狭い場所だけだ。
朝鮮戦争時、チャルメラを吹き鳴らして鴨緑江を越え、
大挙進軍してきた血の同盟の中国軍みたいなのを期待してはいけない。
これまでも「やるぞやるぞ!ホントだぞ!」と宣ってきたキムくんですが、
実はホントは心の底からのビビラーで、
自分から攻撃することなどは微塵も考えてはおらず、
自らの王朝を維持することのみを気にかけ、
防御一辺倒で、
それを知られたくないために、
いつも精一杯の強がりを見せているのではないのでしょうか???
あの風船のような体が示しているのは
ちょいと針の先で突いたら破裂してしまうような、
そんな酷く脆弱な自分を表しているのではないのでしょうか???

だから風船ンコ爆弾戦法が得意なんですね!納得です!

※兵士一人当たり 450 万円の契約!との情報も!
とか言った口の端が乾かないうちに、
クルスクに送られた北朝鮮兵士十数名が脱走したとの情報も WWWWWWWW!
しかも韓国系ロシア人による脱北ビジネスが関与とのうわさも!!!
以上、BOGDAN YouTube による。
※本翌々日、派遣兵士は 1 万名以上に膨らんでます!
報酬は全てキムくんの懐に入るわけだから、
体(てい)のいい奴隷兵士、ということですね!お疲れさんです!
※逃亡した北朝鮮兵は全員捕まって前線送りとなったようです WWW!

今月のウクライナ-214

先週の 8 日には東京の市ヶ谷で講演を行ってきました。
講演内容に関しましては HP で紹介しましたので、ぜひご覧になってください。
講演は 2 時間にも及ぶ長丁場でした。
加えて、
講演後には東京のメンバーたちと飲めや歌えやの打ち上げ会を行いまして
週末はいささか疲れてしまい、
せっかくのお天気の 3 連休も
室内でグタ~っとひっくり返っておりました・・・。
3 日目は一応回復してゴルフの練習に行ったのですが、
疲れの上塗りとなりまして、
昨日は研究所から早引け・・・。
情けないですね。

さて、この 1 週間のうちにも世界では色々あったようです。
以下、数回にわたって、ランダムに、
とりとめもなくお話していきたいと思います。

あの「アメリカ発見!」で有名なコロンブス氏。
これまでもスペイン人なのかイタリア人なのかで揉めていましたが、
先日、本人の骨と息子ちゃんの骨を用いて DNA 分析を行った結果、
セファルディック系のユダヤ人であると決定した、との報道がありました。

コロンブス.jpgクリストファー・コロンブスの画像  ウイキより
リドルフォ・ギルランダイオによる
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1225145


西暦 132 年に始まったユダヤ人の二回目の反乱(バル・コクバの乱)ですが、
ローマのハドリアヌス帝によって徹底的に鎮圧されることとなりました。
詳しくは「今月のウクライナ-122~125」をご覧になってください。
結果、ディアスポラと呼ばれるユダヤ人の拡散が生じましたが、
今のスペインの地であるイベリア半島に移住して行った連中もおりました。
スペインのことをヘブライ語でセファルディと言うので、
彼らをセファルディック系のユダヤ人、或いはセファルディムと呼びます。
ドイツから東欧~ロシアに移住して行ったユダヤ人のことを
アシュケナージと呼びますが、
アシュケナージに次ぐ勢力を有していたのがセファルディック系ユダヤ人です。

で、この報道ですが、センセは 14 日の THE JAPAN NEWS で読みました。
YDNAmtDNA 分析を行ったと書かれておりましたが、
どのようなハプロタイプであったのかは書かれていない。
で、本日ネットで色々調べたのですが、引っ掛からない・・・。
論文そのものを読みたいのですが、どうにも取っ掛かりが得られない・・・。
しかたないのでサッサと自分で YDNA のハプロを決めました WWW。
で、結果。
たぶん、J1 or J2 だと思います。サッカーとはかんけーねーです。
mtDNA に関してはどうでもいいです。
核DNA に関しては、「今月のウクライナ-125」でも書いたように、
多少のコーカサスの血も入っていたかも知れません。
仮にコロンブスがセファルディムであったとしたら、
15 世紀、レコンキスタ終期の「カトリック両王」時代に
恐らくは改宗を迫られたのかと思われます。
この例を見ても、結構普通に改宗とかあったのでしょうね。

カトリック両王.jpgカトリック両王の図  ウイキより
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=242399

今月のウクライナ-213

昨日の BS 報道、フランスの F2 によれば、
8 機の F15 が 900kg のバンカーバスター 15 発を投下し※、
頑丈な「秘密基地」の地下深くに潜むヒズボラの大将ならびに幹部連を
みな吹き飛ばした!!!
※いくつかの情報があります。
アッラー・・・。
神も仏も無いものだ・・・。
それにしてもバンカーバスターの威力、凄まじいものだわ・・・。
地下 30m まで大穴を掘ってしまうんだものなあ・・・。
センセの 60 度のサンドウエッジもバンカーに大穴を掘るが、
何度掘っても玉は出ないもんなあ・・・。

要するに、
ポケベル爆破しました。
トランシーバー爆破しました。
焦った幹部は直接会ってお話せざるを得なくなりました。
それを予測して監視してました。
まんまと皆さん集まってくれました。
ハイ、皆さま揃って天国へご招待。
ということか・・・。
だからセンセの教えに従って糸電話を使っていればよかったのに・・・。

いやそれにしてもモサドというかネタニヤフというか、
呆れるばかりに非情な連中ではあるなあ・・・。
ホントにどっからこういう考えが出てくるのか・・・。
確かに旧約聖書を読むと血なまぐさい描写がこれでもかと出てくる・・・。
同族がカナンの地で生きるためにはペリシテ人=パレスチナ人※は
皆殺しもなんのその、
と、神様が言ってるもんなあ・・・自分たちで書いたんだけど・・・。
※現代のパレスチナ人とは民族的には異なります。

で、イランの大将、ビビッてどっかに隠れてる。
で、相変わらずの復讐を唱えてる。
で、なんもセン!というか、できん※!
せいぜいフーシ派を焚きつけるだけだが、
ネタニヤフ、イエメン空爆も行った!
イラン政府がレバノンに兵を送る、とか言ってるが、
四の五の言わずに、はよやってみなはれ!
エジプト~サウジ~ヨルダンは傍観しているが、
シーア派のヒズボラは、
シリア内戦時には同じシーア派のアサド政権側で戦った。
だもんで、
シリアの反政府勢力はヒズボラ掃討に拍手喝采!との情報も・・・。

興味深いものだ・・・。

※翌本日(2 日)、イランはイスラエルに向けて
200 発くらいのミサイルを撃ち込んだ。
イスラエルとアメリカは、そのほとんどを撃ち落としたと言うが、
南部空軍基地にドカドカ着弾している画像も流されている。
ネタニヤフ、待ってましたとばかりに報復の報復をするだろうが、
どこまでやりますか、
さて・・・。

※翌々本日(3 日)、ウクライナの東部戦線ですが、
ドネツク州のウフレダルという町からウクライナ軍が完全撤退とのこと!
東部では、その他の部位でも相当に苦戦している模様です。
ロシア軍の被害も大きいようですが、
やられてもやられても押してきます。
両翼から包囲する動きをするわけですが、
ウクライナ軍は包囲~殲滅される前に撤収する、の繰り返しです。
この地域の最大の要衝の一つであるポクロフスクですが、
結果として、相当にやばくなってます。
ゼレンスキーの立場も、支持率同様に、やばくなってます・・・。
この様子では、アメリカ大統領選の結果に関わらず、
彼の基盤も失われてしまう可能性も・・・。


今月のウクライナ-212

自民党総裁に石破茂氏が選ばれました。
読売新聞オンラインには、小学生の頃の石破氏の写真が載ってました。
可愛かったんですね WWWWWW。
いや、特に深い意味は無いのですが・・・。

中東情勢もウクライナ情勢も、ナンか、もやっとしたカンジで、
先行き不透明です。
加えて極東情勢も、中国が大陸間弾道弾の試し打ちを行うなど、
これもナンかもやっとしたカンジ・・・。
プーチンが核使用の閾値を下げましたが、これはいつもの オ・ド・シ。
国内タカ派への リップ・サービス でもありませう。
いずれにしましても、
11 月の大統領選挙までは何かとグダグダした動きが続いていくのでしょう。

さて、O1b2 です。
古代中国の東夷がいたと思われる地域からはほとんど見つからない一方で、
満州族、ナナイ、ウリチ、ウデヘなど、北方のツングース-1 系※からは
少ないながらも一定程度検出されている。
※センセが勝手に付けた名前です。
より新しい時代に混じた可能性もあるが、古い時代に混じった可能性もある。
いずれにしても、
O1b1 と分離後に北方に向かった連中の子孫である可能性が高くなった。
であるならば、朝鮮半島の基層は O1b2 である、と考えるのが合理的だろう。

過去ログのどこかで書いたように、センセは
曽畑式(そばたしき)土器を縄文人に教えたのは C2 であろう※」
と考えてましたが、

基層に O1b2 が居たのであれば、むしろ彼らから教わった可能性が高い。
日本人には N は非常に少ないですし・・・。
※正確に言うと、櫛目文土器(くしめもんどき)を教わった縄文人が
曽畑式土器を作りました。

さらに言うならば、濊貊・沃沮・夫余・高句麗のツングース-2 系※もまた、
※センセが勝手に付けた名前です。
O1b2 なのではなかろうか?
あるいはモンゴルやツングース-1 系とある程度混じた O1b2 であるとか・・・。
位置的にも O1b2 の故地として適当な気がするし、
その後の彼らの南下の流れを見ても妥当だし、
何といっても言語~文化的に
濊貊・沃沮・夫余・高句麗は粛慎~靺鞨の連中とは大きく異なることが
中国の歴史書で何度も指摘されている。
この時代のこの地から出土した人骨を用いて YDNA 分析ができれば決定的だが、
これは高望み。
将来を期待しませう。
で、これら濊貊・沃沮・夫余・高句麗の頃はすでに歴史時代であり、
比較的新しい時代のお話ではありますが、
考古学的結果からは、紀元前 1000 年紀の時代においても、
北 → 南の流れが指摘されている※。
※一方で、支石墓の形式や分布などから、
江蘇省 → 半島南西部の流れも指摘できると思います。

N による遼河文明であるが、
時代が下るにつれて N が駆逐されていくことは証明されている。
しかしながら、
この N による文明が周辺の連中に大きな影響を及ぼしたのは明らかで、
中華文明を象徴する龍の紋章なども N の影響である可能性が指摘されている。
加えて、わずかに残った高麗語の研究などから、
濊貊・夫余・高句麗の連中と倭人とがルーツを共有する可能性も出てきた。
以前のセンセは、倭人は彼らとルーツを共有しているのではなくて
彼らの言語~文化に影響されたのだ、と考えていた。
けれども O1b2 の故地が半島基部~南満州あたりだとするならば、
彼らと兄弟の関係にあった可能性すら生じる。

ならば東夷の連中はナンなのだ?
単純に O2 ということなのか?
も、みい~んな O2 なのか?
いや、それの可能性だって大いにあるし
彼らが O2 であったらセンセの預貯金額が大幅に減るわけでもないので
O2 であろうがなかろうが全然構わないわけではあるが、
でも、「面白くないジャン!」

つづく!

今月のウクライナ-211

暑さ寒さも彼岸まで!
今日の坂城はカラッと晴れ、湿度も少なく涼しくて気持ちが良い!
しばらく前からトンボが山から下りてきて、コオロギも鳴きだしてはいたが、
秋がホントに体感できたのは今日が初めてだ ♪
夏場のセンセは低血圧で熱中症気味・・・。
台風が来るときなどはゾンビのようになる・・・。
昨日あたりから空気が変わり、
体表面の血管も収縮して血圧も上昇!絶好調だ!
午後は早速ゴルフの練習に行ってこよう!

さて、YDNAO1b2 です。
過去ログの「今月の書評-68」と「-85」のチェックをお願いします。
先日の「今月のお悔やみ」でお話したように、
O1b2O1b1 との分岐がおよそ 3 万年前で、
O1b2 がオーストロアジア系やオーストロネシア系の間にほとんど見当たらず、
加えて中国国内、特に江蘇省から山東省にかけて見つからないことを考えれば、
確かに稲作の北方への伝播と O1b2 の連中とを
結び付けて考えることはできませぬ。
O N の共通祖先である NO が分かれたのがおよそ 4 万年前で、
そこから生じた O-M175
O2a、O2b、O1a、O1b に分かれていくのがおよそ 3 万年前
ということですので、相当に昔だ。
列島にはすでに旧石器時代人は居た時代ですけどね。
で、YDNA は、基本、現代人から得られるデータですが、
O1b2 の大部分は朝鮮半島と日本列島に分布し、
両者の共通祖先は
およそ 8000 年前に生きていた一人のオトコに帰せられるそうだ。
で、そのお方がどこに住まわれていたのかは知る由もないが、
諸事情より判断すると、半島の基部あたりが怪しいと、個人的に考える。
以下、理由。

3~4 万年前と言えば狩猟採集時代。
大型獣を求め、
森林地帯よりもむしろ草原~疎林地帯へ進出する方が有利だった可能性がある。
そこで、スンダランドや東南アジアから東部アジアに進出した連中は、
C のみならず、O~N の中にも、より北方の地域を目指す連中が現れた。
当時のシベリアにはマンモスや毛サイなどがいたが、
遼河から黄河にかけてもゾウなどの大型動物がうろついていた。
縄文人のご先祖様やアイヌ人のご先祖様は、
これらマンモスやナウマン象などの大型動物を追いかけて
列島の南と北から入ってきたのだ!
途中の朝鮮半島にはたくさんトラが居たのでスルー。ホントか?
やがて大型動物も捕り尽くし、気温もさらに低下してくると、
北方集団は分裂し始める。
あくまで大型動物に固執する連中はベーリング海峡を渡りだす。
バイカル湖や沿海州周辺で
より小型の動物の狩猟や漁猟に精を出す連中も現れる。
満州~遼河地方~黄河地方に留まる連中もいただろうし、
そもそもあまり北へは行かず、故地に留まっていた連中もいただろう。
いずれにしても、こういう形で、
分岐した集団のそれぞれは、大陸の各地に分散するようになった。以下次号!







今月のウクライナ-210

大谷クンはセンセが見てないと打つ。
見てると、打たない。
その確率は 100%。
シャイなんでしょうね WWW。
だもんで、彼のために、朝の BS は海外ニュースを見るように心がけている。
で、昨日は研究所の PC を開けたところがあれよあれよと 51:51 !!!

・・・センセもたまには彼の HR をリアルタイムで見たいものだ・・・。

さて、イスラエルは、やはり、レバノンに対して全面戦争を仕掛けた!
ベイルート上空にはイスラエル軍機が飛び、南部でも両者間で攻撃の応酬だ!
ゴーン氏は頭から布団を被ってスーツケースの中に隠れているらしい!
「新たな局面」の発動だ!
ガザ地区に対しては一応の見通しが立ったので、返す刀で北方を!
ということなのでしょうね。
それにしても、終末点をどこに設定しているのでしょうか?
単に「それ以上手を出すな!」との意思表示なのでしょうか?
それとも国境沿いに緩衝地帯でも設けるつもりでしょうか?
あるいはヒズボラ壊滅にまで突き進むのでしょうか?
ちょっと分からないところがありますが、
イスラエル vs レバノンはこれまでもちょくちょくやりあってますので、
ヒズボラがちょっかいを出して来たら叩く、
懲りずにまた手を出して来たら叩く、
を永劫に繰り返すことは現実的かつ効果的な戦略だとは思います。
アメリカとしても、
この地域でのさらなる紛争の拡大は望んではいないと思いますし・・・。

それにしても、
ベイルート・アメリカン大学病院では
10 日くらい前に勤務医が使用しているポケベルを回収したとのこと!
不具合があるので新しいのに交換したとのこと!!
日本の事情は知りませんが、
直進性と透過性の高い周波数を利用するポケベルは ※、
コンクリートの建物内部で勤務する人たちや、
山間部、海上の油田基地などで働いている人々の間では
今でも利点の多い通信手段であるとのことです。
※ ポケベル用電波は直進性と透過性が高い?Google AI の答えだが・・・。
  ポケベルの周波数はスマホなどと比べて低い=波長が長いので
  少ないエネルギーで長距離到達可能、
  かつ障害物に対して回り込みやすいため、
  陰でも受信しやすい + ガラス窓などは透過できる、
  ということを表現しているのかな?
  これは直進性と透過性というよりも
  到達性と建物内部への浸透性と言うべきかと思うが・・・。
だもんでベイルート・アメリカン大学病院でも使われていたのでしょうが、
ご都合のよろしい時に不具合が見つかったようでして・・・。

ま、アメリカが積極的に関与したというよりも、
そのような情報は掴んでいた、
というのが正解に近いのかとは思いますが・・・。

それにしても、レバノン南部戦線では今頃は、
至る所でのろしが立ち上り、ほら貝が吹き荒れ、
ヒズボラの大将は必至の形相で軍配や采配を振り回しているのでしょうね!
目に浮かぶようです WWW。



今月のウクライナ-209

本日朝一の NHK ニュースで
「レバノンヒズボラの携帯が爆発して多くの負傷者が出ているもよう!」
とかナントか・・・。
一瞬、携帯電話かスマホのリチウム電池が例のごとく発火して爆発したのか?
とか思っていたら、
携帯~スマホではなくてポケベルが爆発した、とのこと!?
「ポケベル?ポケベルって、あのポケベルのこと?」と思っていたら、
ホントにあのポケベルであった・・・。
「何のこっちゃ?」と思っていたら、その後に続々と情報が・・・。

要するに、スマホやらを使うとイスラエルに容易に情報が知れ、
ハッキングされたり位置が特定されたりするのを恐れたヒズボラの大将が、
より原始的な方法で情報のやり取りをすれば安全であろうと考えて
あの懐かしのポケベルを台湾の会社に発注し(まだ作っていたんだ!)、
メンバーに持たして、
「084~!」とか(レバノン語で)「3470~!」とか(レバノン語で)
メッセージのやりとりをしようとしたらしい。
で、その情報を入手したイスラエルのモサドは
台湾製のポケベルがレバノンに到着する前にこれを横取り(ホントか?)、
内部に少量の爆薬を入れてメッセージを送ったら爆発する仕掛けにし、
そのまま何知らぬ顔をしてヒズボラに送って、
これを知らずにヒズボラの連中がやれ嬉しやとばかりに
新品のポケベルをポケットに入れたりズボンのベルトにはめ込んだりして
意気揚々とバザールで買い物などをしていたらいきなり着信~爆発・・・。
2000 人以上のメンバーが負傷してしまったらしい・・・。
負傷どころか命を落としたメンバーも居り、
さらには死亡者の中には子供もいたとのことから
ヒズボラのおやじが自分の子供にスマホ代わりに持たして
「10105?」とか(レバノン語で)送信していたのだろうか?
可哀そうだ・・・。

それにしても、モサド・・・。一体どっからこのアイデアが出てきた?
生半可な精神構造ではこの発想は出て来んわ!
たぶん、日がな一日、毎日毎日、ヒズボラやハマス、イランやイエメンの連中が
嫌がりそうなことばっかし考えているのであろう。
そういう部署があるのでしょうね WWW。
ネタニヤフ、なんでもやるもんね!

しっかし、なんでここまで挑発するのかね?
やっぱし全面戦争に持ち込んで徹底的に叩きたいのであろうか?
ヒズボラの親分であるイランはまたもや面目丸つぶれ!
最大限の復讐はホントに一体どうなったのか?
北朝鮮に風船の作り方を教えてもらったほうが良いのではなかろうか? WWW

※ 本翌日、日本製のレシーバーが爆発するというおまけの事件が発生しました!
負傷者も多く、駐レバノン・イラン大使が失明との情報も!
ニュースでは、昨日の犠牲者の葬送中に通信機器販売店が爆発する映像も!
これでは電波による通信機能はすべて壊滅のヒズボラ。
今後は有線、お手紙、伝書鳩、伝令、早馬、飛脚、のろし、手旗信号、糸電話、
などが伝達手段の主流となるのでしょうか???
ドラム、なんてーのもあるなあ~ WWW。
ほら貝、てのはどーだ!


今月のお悔やみ

セルメンことセルジオ・メンデス氏が亡くなられました。享年 83 歳。
今の若い方々では知らないヒトの方が多いのでしょうが、
多くのニュース番組でも報道されていましたし、
たぶん、いくつかの曲を聴けば、
「あ~この曲のヒトか~」とか思うことでしょう。
センセは顧問に退いても毎日研究所に詰め、
午前中は論文書きを、午後は庭仕事をしておりますが、
午前のデスク仕事では常に BGM としてボサノバを流しております。
その中には、セルメン氏の曲も混じってます。
セルジオ・メンデスをセルメンとか言う世代にはまことに馴染みの顔ですが、
センセの過去ログでも紹介しております。ご一読くだされ。

ボサノバと言えば、アストラッド・ジルベルト氏も昨年亡くなったばかりです。
彼女に関するトリビュートも書いてますので、ご同様に、ご一読ください。

あと、松岡正剛氏も先月亡くなられました。
彼に関してもコメントしておりますので、覗いてみて下され。

全員纏めて、ここに合掌いたします・・・。


さて、過去ログの「今月の書評」シリーズでお話してきた倭人のルーツですが、
そもそもの発端が数冊の「日本人はどこから来たのか?」的な本でありました。
その中の一つが、崎谷満氏が書いた「DNA でたどる日本人10万年の旅」でした。
で、この本の中で、
氏は長江文明と水田稲作と YDNA の O1b2 系統※を結び付け、
さらに考古学的証拠を加味して、
倭人のルーツを江南~山東半島~朝鮮半島~北九州と唱えました。
※この本が書かれた 2007 年時では O2b に分類されていました。
で、九州大学の先生たちによる考古学的研究においても
稲作の伝播経路として上記のルートを支持しておりますので、
センセの過去ログでも水田稲作と O1b2 と東夷の連中を結び付けて
お話してきました。

ただし、
センセの説と崎谷氏の説と九大の説とはちょいと違うのですけど・・・。

ところが新羅のハナシをしようと思って今一度色々見直ししている中で
ウイキの O1b2 の項を覗いてみた。
ナンか、以前と違っているような気がするし、変だなあ~と思っていたら、
書き手の間で色々トラブルがあったらしい・・・。
で、最近、再び書き直されていて、前よりはスッキリした形になっている。
で、それは良いとしても、
前述の崎谷氏の O1b2 江南説が否定されている!
で、オーストロアジア系の O1b1 と O1b2 との分岐が約 3 万年前となっている!
で、江南を含む中国全体から O1b2 がほとんど見つからないことから
O1b2 は朝鮮半島近辺から生まれた、と書いてある!
大いに混乱する!!!

遺伝子関連の研究は新幹線なみに急速なものではあるし、
考古学もまた新たな遺跡が出てくると
これまでの結果が根底からひっくり返るのはおなじみの現象なので
これらの分岐年代などは正しいのではあろうが、
そうなると、
仮に九大が推定する稲作伝播経路が正しいとするならば、
長江下流域~山東半島~遼東半島経路で稲作を伝えた連中は
少なくとも O1b2 ではない、ということを意味する。
大いに混乱する!!!

O1b2 は、日本人、韓国人ともにおよそ 30% くらいを占める一方で、
ツングース系の C2 は韓国が日本を大きく上回る。
だとすると、ことによると、半島の基層はむしろ O1b2 であり、
C2 はより新しい時代に北方から移住してきた連中か?
とも想像できる。
日本人の間では、 C2 と共に N もまた非常に少ない。
韓国における C2 は日本人よりかは多いが、
O2 、O1b2 に続いて三番目くらいの頻度だ。

現代中国人の間で
O1b2 がほとんど見つからない = 発祥の地ではない、
という仮定は正しいのか?
漢族によって大陸から完全に駆逐された可能性はないのだろうか?
確かに最も近縁な O1b1 を中心とする人々の中に
O1b2 がほとんど見られない事実は O1b2 ≠ 江南説に説得力を与える。
O1b1 の分布と水田稲作の南への伝播経路はきれいな一致を示しているので、
O1b1 が水田稲作に強く関与する人々であることは間違いない。
ベトナムで O1b2 が数%認められるが、
これは、ベトナム戦争時の例の韓国軍のご乱行によるものかと・・・。
ホントか WWW???

九大チームの一人である中橋孝博氏は江蘇省出土の古代人人骨を調べ、
これの形質が弥生人とそっくりであるのみならず、
mtDNA のハプロタイプがほぼ同一であったと著作で書いているが、
YDNA に関しては調べることができなかったのであろうか?
江蘇省~山東半島あたりからのこの時代の人骨が出土し、
YDNA の型式が決定されれば、
この問題は決定的な形で解決する、と思うが・・・。

いずれにしましてもセンセは結構混乱しておりますので、
九大チームのリーダーである宮本和夫氏の著作を購入し、読み下してから、
もう少しこの問題について考えてみたいと思います。
宮本氏の論文などはいくつか読んでみたのですが、
英語で書かれているので、
中国の地名~文化名などが既知のもののどれに該当するのか、
直感的に理解できませぬ・・・。
やはり、漢字とカナ文字で表す日本語の表記法は大変便利だと思います。
日本人にとっては、のハナシですが・・・。
で、宮本氏の著作、およそ¥1 万円もするのですけど・・・。

ブログもナントか今世紀中に終わらせたいので、
上記問題は一旦棚上げとしてハナシを進める可能性も、もちろん、
「ありま~~~す!」