昭和40年代:時代と音楽-26
ポップソングのことをくさしてきたけれど、別に「嫌い」というわけじゃないし、好きな曲もたくさんあります。ポップソングはそれこそ星の数ほどあると言っても過言ではないけれど、歌詞に強いメッセージ性もなく、特にコメントするようなものでもない。時代に影響を与えたというよりも逆に時代の雰囲気を表す曲が多いので、代表的なものを時系列的に羅列することでその時々の雰囲気を懐かしさと共に思い出してもらえればOKかな?と思います。センセが個人的に好きな曲、あるいは「みんな、忘れちゃってる?」ってえ曲にはリンクを張りますね!
ビートルズ出現前は、エルビス・プレスリーに代表されるロカビリーを除き、白人中産階級の間では、それこそポップ全盛の時代と言ってもよいかと思います。
ポール・アンカの「ダイアナ」やニール・セダカの「カレンダー・ガール」、あるいはヘレン・シャピロの「You Don't Know」、コニー・フランシスの「バケーション」や「可愛いベイビー」などが代表といってよいでしょう。コニー・フランシスの歌は、日本でも広田三枝子や中尾ミエらが日本語に吹き替えて歌ったカバーが大流行!「♪ ギラギラと~かがやく~太陽背に受けて~」って、日本語のテンポも良かったです。
ビートルズ登場の頃にリリースされたルビー&ロマンティックスの「Our Day Will Come」、リトル・アンソニーとインペリアルズの「Goin' Out of My Head」なんか名曲です。両者とも、その後に多くの連中がカバーしてます。
フォー・シーズンズも忘れちゃならない当時のコーラス・ポップグループですね。特に「♪ シェ~リー、シェリベイビー~」は名曲でした。67年にはフランキー・バリがソロで歌った「君の瞳に恋してる」が大ヒット。今でも、結婚式とか、色々なところで歌い継がれています。
ビートルズ登場後はいわゆるリバプールサウンドが世界を席巻するわけですが、そんな中ではペトラ・クラークの「ダウンタウン」、ダスティ・スプリングフィールドの「この胸のときめきを」などがヒットしました。同時期、フランス発のポップとして、フランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」、シルヴィ・バルタンの「アイドルを探せ」が大ヒット!特にシルヴィ・バルタンはレナウンのCMソング「♪ ドライブウエイに春がくりゃ、イエイイエイイエイイエイ・・・」で、いわゆる「イエイエ」時代を当時の日本にもたらしました。ミニスカートのツイギーとともに、懐かしいですね!
リバプールサウンドが一巡する頃には、ブラジル出身のセルメンことセルジオ・メンデスとブラジル66が登場。「マシュケナダ」、「コンスタント・レイン」、ビートルズのカバー曲「フール・オン・ザ・ヒル」などが有名です。
同時期に登場したコーラスグループ、フィフス・ディメンションは、「Up, Up and Away:邦題、ビートでジャンプ」を67年にヒットチャートに送り込んだ後、69年にはミュージカル「ヘアー」の主題歌「Aquarius/Let the Sunshine In:輝く星座」が大ヒット!その後も「Wedding Bell Blues」や「One Less Bell to Answer」などをヒットさせます。
66年はサイモンとガーファンクルの年。彼らをポップと呼んではいけないと思いますが、ま、流れで加えときます。
このころ、英国マン島出身のグループ、ビージーズが登場。「ニューヨーク炭坑の悲劇」、「Love Somebody」、「マサチューセッツ」、「ホリデイ」と、立て続けにヒットを飛ばします。当時のビージーズの曲風は、後のディスコ時代のビージーズとは全く異なります。当然、この当時の方が良かったですよね!
このようなメロディアスな曲風は後にブレッドに受け継がれ、名曲「If」を生み出すこととなります。
あまり知られていないこの頃の単発の名曲に、マーシーの「Love (Can Make You Happy)」がありますが、知ってる?レコードジャケットの彼女たちの格好!ホント、みんなこんな格好してましたっけね!
アメリカンポップで忘れてはならない連中が、ザ・モンキーズ。ビートルズに対抗して「意図的に作り上げられた」、裏も表もない「ポップ」の定義を完全に満たす典型的なポップバンドですが、誰知らぬものも無い有名な曲をいくつも残しました。「モンキーズのテーマ」、「恋の終列車」、「アイム・ア・ビリーバー」、「デイ・ドリーム・ビリーバー」などなど・・・。
モンキーズのTV番組までありました。今から思えば誠にたわいない内容ですが、当時、誠にたわいない中学生だったセンセは、これを見ながら大いに笑いこけておりました・・・。
上に上げたモンキーズの曲、どれもこれも有名なものですが、やっぱりポップなんですね。聴くと懐かしく感じますが、ちょっと大人になると見向きもしなくなったのはなぜなんでしょうね?
アーチーズ、なんてのもありましたね!「シュガー・シュガー」がヒットしましたけど、これはもともとマンガの主人公です。センセも神田でアーチーズのマンガ本を数冊買ったことがありますが、粗雑な紙にカラー印刷し、ところどころ適当に色と輪郭がずれていて、それがまたアメコミらしいというものでした。アンディ・ウオーホルが逆手にとって芸術とした、ってえヤツです。内容は、アメリカの白人高校生、男子3人女子2人の、のんきな日常生活をコミカルに描いたもので、なんと言うこともありまへん・・・。でも、これで結構英語を勉強したものです。
さて、ウッドストックを過ぎる頃からは、ジャクソン・ファイブとカーペンターズがポップ界を席巻するようになります。ジャクソン・ファイブについてはモータウンのところでお話したので省略します。カーペンターズに関しては、これは知らないヒトがいないくらいに時代を体現したグループですが、最後は、「悲劇的な末路」、とでも言うべき形で終わりました。あえてここでは書きません。
代表曲、数が多いですし書くまでもないと思いますので、これも省略いたします。個人的には「聴けば懐かしいが聴くまでもない」の典型ですので、非難を承知の上で、省略といたします。
ロッド・スチュアートをあげなくてはなりません!
ロッド・スチュアート・・・。ポップ?ロック?・・・んんん、微妙なカンジですが、非常に個性的な音をもたらしたヒトであるのは間違いありません。
で、彼の代表作、「Maggie May」をここであげときます。
大好き!大好き!!大好きです!!!
最後に、ギルバート・オサリバンとメリー・ホプキンの、アイルランドとイギリス出身のポップ歌手をあげて、ポップの項を終了としたいと思います。ギルバート・オサリバン、「アローン・アゲイン」と「クレア」が代表です。メリー・ホプキン、ポールに見いだされたヒトですけど、センセは結構お気に入りです。センセ好みで可愛いし・・・。日本人好みと言うか外人的じゃ無いって言うか、はっきり言って、タイプです・・・。
あ、当然、若いころの彼女ね!
済みませぬ、、、。ひいきして、三曲ともリンクしてしまいました・・・。
「悲しき天使」、ロシア民謡をカバーした曲で、内容は「同窓会の歌」です。なんでこの題名なのか、理解に苦しみますが、ナンにでもとりあえず「悲しき・・・」を付けとけばOK! っていう雰囲気が、この当時はありました。ナンか、「ピンク映画」の題名みたいですねっ!
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