今月の書評-127

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オリンピックも今日で終わり。
先週末に夏バテで倒れたセンセの連休は、冷房を効かせた部屋でひっくり返ってうんうんうなりながらもビール片手に連日のTV 観戦です。
日本選手大活躍の今回ですが、何と言っても女子プロゴルフの銀メダルと野球の金メダルには大感動!
夏バテも癒えた本日は、早速に稲見萌寧選手のスイングを真似すべく、午後から練習場に行くつもりです。

・・・どうせ討ち死にするのはみえみえですけど・・・。


さて、一度はお告げを外した「ととびちゃん」でしたが、その後に天皇暗殺計画を予見し、謀反一味の壊滅に大きな役割を果たします。
で、その後にととびちゃんが死ぬと、大きなお墓が作られました。
日本で初めての巨大前方後円墳、箸墓(はしはか)古墳です。

より小型の前方後円墳は箸墓以前にも作られましたが、全長およそ280 メートルにも達する大型の前方後円墳は、箸墓が初めてです。

箸墓古墳が本当に倭迹迹日百襲姫命の墓であるかどうかについては疑問を持つ方々も居られますが、仮に本当にととびちゃんのお墓であるとするならば、これは生前のととびちゃんの影響力の大きさを強く物語る証拠である、と言えるでしょう。

ととびちゃんの死因に関して日本書紀ではしょうもない話を紹介してますが、古事記では、似たようなお話を倭迹迹日百襲姫命ではなく活玉依毘売(いくたまよりびめ)のお話として描いてます。
魏志倭人伝によれば卑弥呼は生涯独身だったということですので、日本書紀において「倭迹迹日百襲姫命の夫は人間ではなく、三輪山の神様であった」と想定したのは、話の流れとして辻褄があいます。ま、古事記のお話をパクッて話を盛ったのだとは思いますけど・・・。

魏志倭人伝によれば、卑弥呼が死んだとき、径百歩あまりにもなる大きな塚を作り、さらには奴婢(ぬひ)を百人余りも生き埋めとした、と書かれてます。
「径百歩あまりにもなる大きな塚」が古墳を意味することは明らかですし、当時、貴種のヒトが死んだとき、近習の者たちを墓の周りに生き埋めとしたという記述は日本書紀、古事記ともに書かれてますし、当時の朝鮮半島でも同じような風習があったことも考古学的に証明されていますので、これも本当のことだと思います。
但し、これまで必ずしも遺骨などの証拠は発掘されていないようなので、考古学者の間ではこれを疑う方々も居られるようではありますが・・・。




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このページは、喜源テクノさかき研究室が2021年8月 8日 10:28に書いた記事です。

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