今月の書評-75
一向に止む気配の無いコロナウイルスですが、ま、これによって人類が絶滅することはないと思いますので、センセのブログでも読みながら、忍耐強く、気長に構えていきませう。
さて、中国や欧米からの文化的影響下に晒された~晒されつつある日本ですが、それでも日本語はビクともしない、というお話をしました。
漢族系やオーストロアジア系の比率がC2 を凌駕する朝鮮半島ですが、それでもアルタイ系の語順に従う言葉が話される、その理由について、センセお得意の妄想力を発揮してみたいと思います。以下、列挙します。
1) O2 やO1b2 の比率は最初から高かったわけではない。時代が下るにつれて徐々に人口を増やし、最終的にC2 を凌駕した。
2) 当時の気候の寒冷化に伴い、まず初めにC2 の南下が始まった。その後にそれに影響されてか、あるいは他の理由により、東夷の連中の移住が始まった。
3) 歴史的に見てもC2 の軍事力~統率力~政治力には侮りがたいものがある。従って、半島に林立したであろう当時の諸部族の支配階級はC2 が独占した。
4) 東夷といったところで様々な部族に分かれていたことであろう。いくつかの部族がそれぞれの経路で別途に移住したのであろう。そして移住先でC2 の社会に組み込まれ、労働者階級として、漁労や農作に従事したのであろう。
5) C2 としたところでツングース系あり、満州系あり、モンゴル系ありで、様々であったことであろう。これに様々な東夷の部族が混じることにより、当時の半島は相当にmotley crew な状況となったと考えられる。このような「吹き溜まり」状況は、現在のバルカン半島やコーカサス地方、あるいはインドシナ半島などにも見られるものだ。朝鮮半島の場合はその後に強力な統一国家ができたおかげで、言語も統一されたのであろう。
6) 時代の推移に伴い、労働者階級の言葉は支配階級の言葉に沿った形に変貌を遂げていったであろう。にも関わらず、彼らがもともと使っていた単語や表現、発音などは形を変えつつも生き残り、支配階級の言語体系の中に組み込まれていったことであろう。
というカンジ。
それでは以降、この仮説を検証していきたいと思います。
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