今月の書評-73

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さて、「今月の書評-70」のYDNA の%を今一度見ていただきたいのですが、現代韓国人のYDNA ハプロタイプの割合は、多い順にO2O1b2C2 です。
で、O2 =漢族、O1b2 =オーストロアジア系ですから、韓国では中国語か、あるいはベトナム語に近い言葉、あるいはO2 + O1b2 のハイブリッド語が話されているのがしかるべきかと思います。

しかしながら現実は、両者とは大きく異なる言語が話されているニダ。

ここからはしばらく言語に絡んだお話となります。言語学、センセを含めた素人さんには相当にとっつきの悪い分野なので、クドクドした説明は省き、的(まと)をググっと絞りこんでお話していきたいと思います。

C2 の人たちが話す言葉は、大きな括り(くくり)で言うところの「アルタイ諸語」に含まれます。各種ツングース系の言語、満州語、モンゴル語、トルコ語などが含まれます。

センセが子供の頃は、「日本語はウラル~アルタイ語族に含まれる!」と教わりました。その後にウラル~アルタイ語族という概念に疑問が呈せられて用いられなくなったりしましたが、やはり一理あるのでは?ということで、現在はアルタイ諸語などという括りで用いられているようです。


クドクドした説明はしないと言った口が乾かぬうちにクドクドとした説明をしてしまいました・・・。


さて、アルタイ系言語の最大の特徴は、主語~目的語~述語(動詞)の順で単語が並ぶ点にあります。

日本語の場合、私は、ご飯を、食べます。」となります。

アルタイ語でない英語の場合、「I eat a meal.」ですから、主語~述語(動詞)
~目的語となり、全く別系統の言語です。だから覚えるのに苦労するわけですね!

朝鮮語の場合は、「나는 밥을 먹고 있습니다.」となります。
나는が「私は」、밥을が「ご飯を」、먹고が「食べて」、있습니다「います」です。日本語と同じですね!

中国語の場合は、「我吃米飯」となりますから、英語と同じ。明治時代の書生あたりには、「我、米飯を吃っす」などと気取って言うような連中が居たかもしれません。

因みにベトナム語では「Tôi ăn cơm」。
Tôi が「私は」、ăn が「食べます」、cơm が「ご飯」ですから、中国語や英語と同じです。

アルタイ諸語にはまだまだ色々な特徴がありますが、この単語の順番だけでも相当に突っ込んだ話が可能なので、これ一本鎗でやっつけていきます。



センセは過去に日本語、英語、スペイン語、ドイツ語の四つの言語を学んできましたが、かろうじてモノになったのは日本語だけ・・・。それも最近ではしばしば単語が出てくるまでに時間がかかるなど、そろそろ覚束なくなってまいりました・・・。

で、特にドイツ語やスペイン語を学んでいた頃に感じたことですが、「欧州の連中の中には「自分は数か国語を話せる」なんて自慢する連中も多いが、これだけ似ているのなら当たり前ジャン!」としばしば思ってました。特に英語とドイツ語なんか、単に方言の違いじゃないの?という気もしたもんです。もちろん男性語~女性語~中性語などの違いがあるわけですが、「フォルクスワーゲン」が「大衆車」の意味であることが分かれば、そこから連想される英単語は容易に想像できますよね。

で、日本語とも朝鮮語とも相当に異なるO2 O1b2 の言葉ですが、それらのハイブリッドが朝鮮半島に渡って以来、何があったのか?!
何がどうしたら、そこから現代の朝鮮語と日本語になっていくのか?!
その過程をつぶさに「妄想」することで、弥生人の起源が明らかになっていくのではなかろうか?!
さらには、「」と「」、この両者を分け隔てるものが、朧(おぼろ)にも、掴めてくるのではあるまいか?!

と考えまして、今後はさらに妄想力を高めてまいりたいと考えております。


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このページは、喜源テクノさかき研究室が2020年2月23日 14:13に書いた記事です。

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