今月の書評-63

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みなさまこんにちは!「今月の書評」のお時間です。

昨日11日は「今月の書評-60」で予告した大学対抗ラグビー「早明戦」の決勝戦が行われました!で、早稲田優勝!!! イエイッ!!!


・・・で、当然センセは見ていたかのように思われますが、見ていない・・・

・・・なぜか・・・

・・・忘れて12日だと勘違いしていたから・・・

ヤバイっす・・・

先日、買い物に行くとき、忘れないように買うものを紙に書いて、
ポケットに入れて出かけた。
で、書いた紙をポケットに入れていたことを忘れて、
買うべきものを買って来なかった・・・。

すんごくヤバイっす・・・・・・・。

先々月、忘れないように手の甲にマッキーで買うものを書いて出かけた。
で、手の甲を見ないで買わずに帰ってきた・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・。


和歌を詠みます。

   
            忘れじと
       書いたメモすら忘れきて
            物を買わずに散歩した日々     雅仙



ええっと、さて、弥生人です。
今からおよそ6000~4000年前の頃、たぶん、大陸で、ナンカ重大な出来事が生じていたカンジです。

それは何か。人口の増加です!たぶん・・・。

この頃、東アジア地域で「民族の大移動」が生じています。
まず、福建省あたりからオーストロネシア系の人々が台湾に渡り、そこからさらにフィリピン~インドネシア方面に船で移動を開始します。
この時、一部は熱帯ジャポニカの種と共に日本列島を目指して北上した可能性があります。
その後、オーストロアジア系の人々が長江流域から東南アジア地域~インド亜大陸に向けて拡散していきました。
現在の東南アジアからインドにかけて幅広く見られる水田稲作文化は、彼らの拡散の結果広まった、と考えられます。

で、それではなぜ人口が増えたのかというと、明らかに稲作の発展によるものでしょう。特に温帯ジャポニカによる水田稲作法の発展により、この地方の人口が爆発的に増加したのだと考えられます。

このような人口増加は日本人のmtDNA 分析からも指摘されており、前々から何度も登場されている国立科学博物館の篠田謙一氏によれば、「mtDNA 分析が示すところによれば、今からおよそ5000 年前に大規模な人口の増加が生じた可能性があり、それは日本列島以外の場所で生じたと思われる」とのことです。
mtDNA分析による人口増加の証明法に関しては省略しますが、日本列島での縄文中期以降は人口が急減するわけですから、列島で人口増が生じた可能性はゼロです。その一方で、海の向こうは人口がブレイク!技術革新と人口との関連をもimply すると同時に、それが現代日本人の遺伝子分析から分かるという事実は、ものすんごくexciting ですね!

また、今年の干支であるネズミクンは米食ってチュー!ということから北大の先生が日本在来の野生マウス二種、カスタネウス亜種とムスクルス亜種のDNA分析を試みたところ、前者は今からおよそ4500~3300 年前に中国南部より流入し、後者は2000 年前くらいに朝鮮半島から流入したことを証明!さらには両者ともに関係のない南アジア由来のDNA情報も得られたことから、4500 年前よりも古い時代に南アジア由来のネズミクンが列島に到達した可能性もあるとのこと!

で、ヒトに戻って台湾先住民であるオーストロネシア系の人々のmtDNA のハプロタイプにはB4 が多いわけで、じゃ、と言うんで列島の縄文人のmtDNA ハプロを追うと、沖縄~宮崎~関東という列島の太平洋岸沿いに比較的明白に認められるわけです。
で、1万2000年前の鹿児島の遺跡はとりあえず脇に置き、縄文時代における熱帯ジャポニカの存在が確実視されるのは6000年前の岡山の遺跡ですから、年代的にも妥当かと思われます。特に宮崎では熱帯ジャポニカ+B4 のペアで検出されるので、あそこら辺の連中には台湾先住民の血が結構流れているんじゃないかなあ~、そういえば、センセのM大時代のお友達にもそれを彷彿とさせる連中がいたっけなあ~、と感慨にふけるセンセです。

オーストロネシアの若者-1.jpg
台湾ツアウ族の若者 ウイキペディアより        ✖✖クンの写真ではありませぬ・・・。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E5%8E%9F%E4%BD%8F%E6%B0%91


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このページは、喜源テクノさかき研究室が2020年1月12日 16:43に書いた記事です。

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