学会報告-7

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みなさまこんにちわ!夏休みはいかがお過ごしでしょうか?
今年の夏も猛烈に暑いですね!!!日中の気温が35℃以上なんてのが当たり前になってきました。

センセのビールの消費量も急上昇で、夏休みをよいことに昼間っからプシュッ!とやってます。
夏はキンキンに冷やしたsuperdry をプシュッ!春秋はほどよく冷やした月桂冠をクイッ!そして冬は剣菱の熱燗をチビチビと・・・。


・・・・・・・ああ~しあわせ・・・・・・・しみじみ・・・・・・・




それにしても一昔二昔ぐらい前には冷夏と呼ばれる涼しい夏が周期的にあって、ニュースなどでは「海水浴客がいなくて海の家が悲鳴を上げています!」とかの報道がよくありましたが、このところは冷夏などはとんとご無沙汰で、茨城の海岸には海水浴客ならぬサメの大群が押し寄せて「海の家が悲鳴を上げています!」との事ですね。
サメの出現が温暖化によるものだとしたら今後は毎年やってくる可能性もある訳で、これは本格的な対策を講じなくてはならなくなるかも知れません。自治体におかれては、是非ともジョーズな対策をお願い致したく思います。

さて、久しぶりに「学会報告」です。まずは今年6月の第22回がん予防学会から。

近年は腸内細菌による大豆イソフラボンのイコール(イクオール、エコール)への転換が話題になっていますが、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインをイコールに転換する細菌を腸内に持っているヒトの割合は限られています。その菌がどのように伝播するのか、159組の母子を対象とした調査が発表されていました。
方法は、大豆食品を3日間食べてもらい、尿中のイソフラボン量を測定する、というものです。腸管内にイコール産生菌がいれば、尿中にイコールが検出されます。母親の年齢の平均値は36.3歳、子供は6.2歳でした。
結果は、尿中にイコールが検出された母親のうち、その25%の子供の尿中にイコールが検出された一方で、尿中にイコールの検出が無い場合は7.9%の子供にのみイコールの検出がみられた、との事でした。統計学的にも有意な差がありました(p=0.0066)。

菌の検出は行っていませんが、状況証拠的にイコール産生菌の母子伝播を示唆する結果です。6歳児(平均)で25%の伝播率って少ない気もしますが、事によると、最近の過剰な衛生状況をも示唆する結果かな?と、個人的に感じました。また、食事内容が変化し、母親の世代では大豆製品をよく食べたけれども子供はあまり食べない、という事も考えられるのかな?とも思いました。
母親にイコール産生菌がいなくとも、およそ8%の子供が新たに産生菌を獲得するのも興味深いところです。年齢を考えると、保育園や幼稚園でのお友達との交流によって新たに獲得する可能性があるのかな?とも思います。

まさに「衛生仮説」ですね!

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このページは、喜源テクノさかき研究室が2015年8月11日 11:20に書いた記事です。

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