今月の書評-111

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コロナの第四波、来るのでしょうかね?
ピーク前にワクチン接種、終わるでしょうか?
無理な気がします・・・。
志村さんが亡くなったあの日からもう一年が経った、なんて、本当に、信じられません・・・。


さて、ここでいきなり卑弥呼が登場します!みなさんご承知の、あのお方です。

なぜここで卑弥呼なのか?

その理由は、今後の展開をいろいろ考えているうちに、一つでも良いから定点的なものが欲しいなあ~、絶対的な年代基準が必要だなあ~、と思い至ったからです。
要するに、今後は古事記やら日本書紀やら中国の史書やら、これらの文献資料を参考とすることができる時代のお話になるわけですが、今更に言わずと知れたことでありますが、肝心の日本書紀の年代が全くあてにならない!
そのまま信じるわけにはいかない!
どうする?

ということで考えているうちに、あ、魏志倭人伝の卑弥呼ね、あれを基準点とすればよいワ、と思い至りました。
どゆことかと言うと、中国歴代王朝の正史の最大の特徴の一つが、年代を正確に追っていける点にあります。これはまさに、漢字を発明した古(いにしえ)の中国の方々が誠にもって筆まめな人々であったおかげであります。
加えて、隋や宋や清などの征服王朝の方々もこのような筆まめ文化を継承し、伝統にのっとって正史を残してくれたおかげであります。

で、みなさまご存知の魏志倭人伝の中には卑弥呼が登場し、その西暦年代も分かるわけですから、これを日本書紀中の記載と照らし合わせ、場所なり人物なりを特定しておけば、とある事件は卑弥呼前か卑弥呼後なのか、あるいはあわよくば事件の絶対年代も特定でき、お話もすんなりと流れていくことであろう、と考えました。僕って天才!

と思ったのですが、そんなことはとっくにみんなが考えていたことでして、それこそ日本書紀を編集した方々ですら考えていたことでして、江戸時代の新井白石や本居宣長も考えていたことでして、明治以降から現代に至るまで、それこそ無数の邪馬台国~卑弥呼説があるわけでして、あっちゃ~、あ、そういうことか!だからみい~~んな卑弥呼に夢中なんだな~、と思っていた矢先、昨日、先週に大量に買い込んだ関連書物に目を通し疲れてもう休もう、おやすみなさいとアルコール度数20°の「良いチコちゃん」を一杯ひっかけてベッドに入ってTVをつけたところ、いつもは相当に左巻きな番組を放送するETV 特集が和服を着た池田伸子を前面に押し出していきなり卑弥呼!をやっていた!なんちゅうこっちゃ!!!

で、箸墓(はしはか)古墳やら纏向(まきむく)遺跡やらセンセもおなじみのお話ではありましたが、歴博の人たちが箸墓周辺の土器のかけらをたくさん集めて炭素同位体分析を行ったところ、おおよそ紀元250 年前後と出た!という話は、まことにもってうかつにも、センセは知らなかった!
この発表が2009 年ということですので、その頃のセンセはリーマンショックの余韻冷めやらぬ中でひたすら豪ドル円を買いあさっていた頃でして、卑弥呼の卑の字にも興味がなかった。

で、だからといって研究者の全員がヤマト説に賛成しているわけでもなさそうですし、ともかくも卑弥呼をやっつけなくては話が進まないわけですので、センセとしては、まず初めに、なんでこの問題がややこしくなっているのか、首の上に乗ってる空冷110 ㏄ の単気筒エンジンのスロットルをフルに開いて考えてみたところ、「あ、なんだ、そういうこと?なるほどね!僕って天才!!!」 
という結論に達しましたので、次回にお話いたします。



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このページは、喜源テクノさかき研究室が2021年3月28日 13:51に書いた記事です。

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