ちょっと研究内容 その九

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皆様コンニチワ!ご機嫌いかがでしょうか。

本日は秋分の日。あの猛烈な暑さの日々もすっかり影を潜め、さわやかな秋の季節がやってきました!しかしながらこの時分は台風の季節でもありますので、遠出の際には呉々も天気予報にご注意ください。

先週の台風では、ここ坂城でも千曲川が氾濫寸前に成りまして、多くの橋は通行止め、河川敷は全て水に浸かり、河道は一変!新たな河原が出現したり、逆にこれまであった中州が消滅したり、風景も激変してしまいました。これまで河原や中州を覆っていた葦の原は全てなぎ倒されましたし、多くのヤナギやニセアカシア、オニグルミなどの木々も流されてしまいました。けれどもこれが河原の植生の定めでして、来年は新たに出現した河原や中州に植物が戻り、葦原が再生し、ヨシキリが巣を構え、初夏ともなればキリキリキリキリとうるさく鳴き始め、これに向けて托卵をもくろむカッコウが山から降りてきてカッコ~カッコ~と鳴き出す、あの青葉の季節がやってくるわけです。

でも今年はカッコウが降りてきませんでした。どうしたのでしょうね?例年でしたら、研究室のすぐ後ろの電柱を縄張りにして、うるさく鳴き出すのですが、、、。

さて、本日は先週に引き続きまして、特許認可のご報告を致します。前回の特許は免疫賦活能を有する乳酸菌に関する国内特許でしたが、今回は乳酸菌菌体が有する抗変異原性物質に関する特許です。今回の特許は数年前に日本国内とアメリカとに向けて申請しましたが、今年の5月に両者共に申請が認められました!国内向けは特許第5210299号、「乳酸菌を用いた抗変異原性物質の生産方法」で、米国の方はPatent No. US8440426 B2 "METHOD FOR PRODUCTION OF ANTIMUTAGENIC SUBSTANCE USING LACTIC ACID BACTERIUM"と言う名称です。

今回の取得で、結局国内特許4件、国際特許1件の、申請総数5件の特許の全てが認可されました!すんごいですね!!!たまには自慢させてください。

特許-4-1.jpg 米国特許証-1.jpg

左が国内特許証、右が米国特許証です。両者共に味があって、ナカナカ良いですね!特に米国の方は上質の厚紙で冊子状になっており、特許内容も内部に記載されていて、カッチョイ~です。 でも、国際特許は何かと費用も嵩みますので、お金に糸目を付けない大企業で無い限りは、ここぞというモノで勝負!と言うのがよろしいかと思います。

今回の特許内容は結構難しいので、何回かに分けてご報告したいと思います。抗変異原性などと言う言葉自体が、まっとうな日常を送る善男善女の方々の日々の会話の中にのぼることは、まず限りなく0%に近いと思いますので、ここからお話をして行かなくてはなりません。そうなりますと、ガンのお話から始めなくてはならなくなりますので、シリーズとして結構長くなる様な気もします。そろそろお昼ご飯ですし、とりあえずは特許認可のご報告で、今回は終わりとさせて頂きます。じゃ、そういうことで!

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このページは、喜源テクノさかき研究室が2013年9月23日 10:16に書いた記事です。

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