疲労・休養・栄養・運動-11

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お昼、ご飯を半分にしてカレーをかけて今さっき食べ終えましたが、やっぱり胃は働いてくれませぬ、、、。腹ごなしに研究室の裏庭に出てみましたが、本日はなんて気持ちの良い春の日なのでしょう!こんな日に、消化不良の胃を抱えながら暗い部屋に閉じこもって一人侘びしくブログを書いているなんて、、、、、あまりの事なので、YouTube に接続して音楽でも聴きながら書いてます。曲は、上原敏の「裏町人生」です、、、。

さて、未消化の胃を抱えて「裏町人生」を聞きながら、「元気の出る食物」に就いて書いていきます。

センセもよくやる失敗が一つあります。多くのヒト、特に若い女性が陥る失敗です。それは、ダイエットを行って食事量、特に炭水化物系を減らしているのに「元気が出ない、疲れる・・・」とか言って「ビタミンが足りないかも・・・」とか考えてサプリを大量に飲む、と言うパターンです。そもそも何故ダイエットするのか、と言う目的から逆算すれば、ダイエットでご飯や砂糖、油の量を減らすのは当然の事です。経験上、ある程度まで、炭水化物や油の量を減らし、同時に毎日普通に仕事をしていても、体が疲れる事もなく、お腹周りは目論見通りに減ってきます。すなわち、ダイエットが成功した、と言う事です。問題はここからで、ここからさらに「欲」が出てくるわけです。ここまで上手くいったのだから、この状態をもっと続けて行けばさらにスマートとなるだろう、と考える訳です。で、この先になりますと、体から「もう潮時」と言うサインが出てきます。まず、頭が回らなくなります。次に、半端じゃないぐらいにお腹が空いてきます。さらに、お腹周りだけでなく、筋肉量が減少して来ます。こうなりますと「ダイエット」と言うよりも「飢餓状態」と呼ぶのが正しいかと思います。で、このような状態になってもまだ「がんばって」ダイエットを続けますと、まずは風邪をひきやすくなって参ります。それでもがんばりますと、、、後は知りません。たぶん、病院のベッドの上で目が覚める、と言う事になるのかと思います。センセの場合は風邪を引きやすくなった時点で気がついて止めました。で、鏡を見ますと、確かに痩せたセンセの姿がそこにはあったのですが、なんか、当初思い描いていたのと大きく異なる姿でして、カッチョワリ~~~のですね!引き締まったアランドロンをイメージしていたのが、どうみても、はぢゅかしながら、グアム島の横井庄一軍曹にしか見えませナンだ(横井軍曹、大変にご苦労様で御座いました!最敬礼!)、、、。

さて、何を申し上げたいのかと言いますと、ご飯の絶対量が少ないのにも関わらず、やれ疲れる、体の調子がどうも優れない、と言う勘違いが結構多い、と言う事です。そのようなときは、単にご飯の量をちょいとばかり増やすだけで忽ちに改善しますので、そこのところは呉々もヨロシク!で御座います。そうでは無く、同じ量の食事をしていてなおかつ同程度の仕事量を行っているにも関わらず、最近やけに疲れる、とか、或いは短期の仕事量が増えて何が何でもこれをやっつけなくてはならないが、飯を食い過ぎて太るのは嫌だ!と言う様な時は、食事の内容を見直してみると良いと思います。格別ダイエットをしている訳ではないけど、健康のために、野菜中心~穀物中心の食生活を心がけている方々には特にお勧めかと思います。野菜~穀物中心の食生活は長寿という観点からはよろしいかと思いますが、山あり谷ありの長い人生、それだけで艱難辛苦を乗り切れるかと言うと、ナカナカそうは上手く行かないのが将に人生かと思います。ここ一番の勝負、と言う状況も一度や二度では有りませぬ。で、そういうときのレシピとして、センセの経験上、絶対のお勧めが、「極上豚肉ロースの厚切りステーキ、ニンニクてんこ盛り+ニラ炒め+ニラの芽炒め」で御座います。これ、経験上、豚肉が一番で、それもぶっとく厚切りにして、そのうえにニンニクをてんこ盛りにする、と言うのがベストです。これをがあ~~~っと冷たいビールやらなにやらで一心不乱に食いまくる、と言うのがナカヤマンの正式マナーです。その晩、眠れなくなりますけど、、、。

豚肉にはビタミンB1が、そしてニンニクにはB1の吸収を助けるアリシンやスコルジンなどが豊富です。ビタミンB1は細胞内でのエネルギー産生に必須の補酵素ですので、これらを豊富に含む食材を食べますと、疲労は一遍に吹っ飛ぶ、と言うのが教科書的な説明となります。

ここで疑問が生じるわけです。

先に、色々なサプリを試したお話を致しました。その中で、ニンニク系のサプリと蟻は舐めないビタミン剤を併用しても殆ど効果が見られなかったお話を致しました。ニンニク系のサプリも蟻舐めんもニンニクそのものや豚肉中の有効成分を抽出~或いは合成したものですから効きそうなものですが、実際はモノホンを食べる方が圧倒的に効果があります。サプリの量を増やしても、さらにオシッコの臭いがきつくなるだけで、あまり変わりはありません。何故でしょうか?

一つの説明としましては、「モノホンの食物には、他に炭水化物や油などが一緒に含まれているから、それらが燃焼する事によってエネルギーが作られるからさ!」と言うのがあるかと思いますが、であれば、サプリを飲んで、同時にご飯をたくさん食べても同じ事です。でも、やはり豚肉+ニンニクにはかないません。

次の説明としては、「豚肉にもニンニクにも上記成分以外の成分で未だ発見されていないものもたくさんあるはずだ。それらが総合的~有機的に働くために、単独成分を抽出して単に組み合わせたもの以上に効果が有るのだ!」と言う考え方があります。センセは、こちらが正しいと思っています。

この様な考え方から、最近ではサプリにせよ何にせよ、「全体を総合的に摂取する」事の重要性が認識されつつあります。サプリメントの殆どは単一成分の抽出~濃縮品ですので、これの単品の摂取はもちろんの事、単なる組み合わせでも、自然のモノを丸ごと食べるには及ばないかと思います。その点、大豆麹乳酸菌発酵液は単一の成分を抽出したものでは無く、乳酸菌の培養液を丸ごとそのまま乾燥粉末化したものですので、このような意味からも優れものかと、手前味噌ではありますが、自負する訳で御座います。

因みに、日本人は明治維新まで全く肉食には無縁の人々であったかの様に言われていますが、ナカナカそうとも言えません。現代の様に頻繁に食卓に上るはずも有りませんが、「山鯨」とか「くすり食い」とかの言葉が有るように、また、猟師と言う職業が成り立っていた事からも、結構肉食は行われていたかと思われます。幕末の新撰組の間では、膂力(りょりょく)を付けるために豚を屠って(ほふって)これを食していた、と言うお話もあります。肉食は確かに疲労回復精力増強に効果があると思います。ただし、問題は、先のダイエットと全く同じで、ここから「欲」が出てくることです。即ち、「これだけ精力が出るのだから、毎日食べれば毎日元気いっぱいさ!」と考えることです。たぶん、菜食主義者に比べて毎日肉食しているヒトは元気いっぱいでたくさん仕事も出来るでしょうが、人生後半でやっかいな病に罹る確率が高くなるかと思います。これに関しましては、そのうち項を変えてお話ししたいと思います。

さて、色んなお話をして参りましたが、何となくお腹もこなれてきたようです。シリーズもそろそろエンディングに差し掛かろうかと言うところです。明日からの三日間はお仕事。金曜以降、何とか結論まで持って行きたいと思います。そのときまでには消化不良が治って居れば良いのですけど、、、、。

ではまたっ!

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このページは、喜源テクノさかき研究室が2013年4月29日 14:11に書いた記事です。

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