今月のウクライナ-41

安倍元首相の犯人、彼の家庭事情に関しては、まことに同情を禁じえません。
但し、元首相の狙撃とは、3 億光年くらいの隔たりがあるわけです・・・。

小林よしのりの昔のマンガにも、同様な事情を扱ったものがありました。

お釈迦様にせよキリスト様にせよマホメット様にせよ、
本人たちがおっしゃったことは本当に立派でありがたいものなのですが
(マホメットさんに関しては、読んでないので、良く知りませんが)、
どういうわけか時代が経つにつれてどんどん変質していって、
キリスト教 vs イスラム教 vs 仏教あたりで争うぶんにはまだ分かりやすいが、
同じ宗教内でも宗派が異なるだけで血で血を洗う争いとなるという・・・。

時々思うのですが、そのように争っている状況で
ホンモノのキリスト様なりなんなりが見かねて天より復活~降臨して
「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出しなさい!」
などと言って争いを止めようとしたら
「なんだこの変なジジイは?!」
とか言われて逆にボコボコにされてしまう気が・・・。



さて、ウクライナに供与されたアメリカの長距離ロケット砲、HIMARS ですが、
相当に性能がよろしいようで、南部戦線のロシアの弾薬庫を爆砕した!
その他にもいくつかの弾薬集積所を粉砕しているようで、
ロシアの兵站~物流にまたもや滞りが生じているようです。
で、ゼレンスキー、気を良くしたのか、南部に攻勢を仕掛ける構えだ!

HIMARS.jpg射程 80km の HIMARS  ウイキより
もっとすごいものも、まだまだあります。


一方で、今回の戦争で一躍脚光を浴びた各種ドローン兵器ですが、
ここにきて、両軍ともに「ドローンの消耗戦」になりつつあるようです。
ドローンにも安いのから高いのまで色々ありますが、
前線部隊による無線操縦式のものなどは
相手側の攪乱によってしばしば操縦不能に陥って役に立たなくなるだけでなく、
いわゆる「逆探」によって居場所が分かり、
逆に猛烈な放火を食らってしまう結果に陥る場合もあるようです。
これを防ぐためには、
自律的に飛行でき、
加えて航続距離、速度、火力も優れた高性能ドローンが必要となるために、
両軍を含む世界各国の軍関係並びに軍事企業は、
対ドローン攪乱システムを含めた次世代ドローンの開発に
猛烈にしのぎを削っている状況、とのことです。

バイラクタル.jpg一躍有名となったトルコのドローン、バイラクタルTB2 ウイキより


もちろん日本は、学術会議のお歴々の方々の多大なるご尽力により、
兵器に関わる技術、これに関しては、一切の研究を行っておりません!
従いまして、
敵が攻めてきたら、 U コン で対処します!!!  ← 知ってる???


さて、ここにきてロシアの対ウクライナ戦争、もとい、特別軍事作戦ですが、
昔の日本の対中戦争とずいぶん似てきたように思います。
いわゆる「泥沼化」です。
そもそもとして、「特別軍事作戦」との名称からしてそうです。
日本も、北支事変とか上海事変とかの名称を使い、
「いや、戦争じゃないんだ。
蒋介石をとっとと捕まえて、サッサと謝らせたいだけなんだ!」
とか言ってたわけですが、
蒋介石、重慶の奥まで引っ込んでしまって
国連(国際連盟の方ね!)に相手方の不法を訴えるという、
ゼレンスキー氏と同じことをしてます。

で、戦争が長引くにつれ手持ちの武器や兵隊では足りなくなった日本は
「国家総動員法」を発令し、
兵の動員や工場の戦時向け稼働態勢への変換だけでなく、
寄付金、戦時国債、そして金属製品の国家への供出など、
国民に対しての要求度がドンドン増していきます。

で、プーチン、今現在、動員こそかけていませんが、
国内企業に対しての統制を強め始めました。
要するに、「民需より軍事物資をたくさん作れ!」ということです。
それは良いですけど、精密兵器のコメと言われる半導体など、
ロシア国内だけでそんなに簡単に素早くたくさん作れるのですかね?
どこに飛んでいくか分からないロケットをもっとたくさん作って
軍事工場を狙ったつもりがスーパーマーケットに着弾するという
おなじみの光景をさらに映し出すつもりなのでしょうか?

日本は蒋介石に援助を与え続ける英米に業を煮やし、
いわゆる「援蒋ルート」を遮断するために南部仏印に進駐するわけですが、
これが「ラクダの背の最後の一藁」となり、
その後の展開に結びついていくこととなりました。

仮にプーチンが旧日本軍と同じ轍を踏むのであれば、
今後、どのようなストーリーが考えられるのでしょうか?
広大な西部ウクライナの国境線ですから、
例の「ウクライナ打通作戦」を行わない限り、
「援ゼレンスキールート」の遮断は不可能です。
で、未だ東部も取れないロシアにとって、
「ウクライナ打通作戦」は夢のまた夢でしょう。

仮に東部の確保に成功したとすると、
以前にも書いたように
ロシアは停戦協議に入る可能性がある、と思います。
本当はオデッサまで取りたかったけど、無理なので、ここで手を打つ、
ということです。

仮に東部もナカナカ取れないとなると、
ロシアの取れる手はただ一つ、
西側市民との忍耐合戦」に持ち込むしかないように思います。
今回の「戦争」で引き起こされたスタグフレーションに対して
どちらが最後まで耐えられるか、コンクラーベ、ということです。

煙突から煙が出た時点で終了、ということかな?