今月のウクライナ-9

アメリカFRB、0.25% の利上げ決定!
プーチン、「偉大なる我がロシアはすでに 20% じゃ!」

ロシア、米ドルによる利払い完了!
バイデン、「歳のせいか、透かしが見えないのじゃが・・・」

ゼレンスキー大統領、日本の国会でリモート演説予定!
ゼレンスキー、「ニホンデワ、ヒロシマ、ナガサキに」・・・。

ロシア軍、ウクライナ民間人に対する攻撃が頻発!
ミック、「もっと多くの避難所を!!!



ウクライナとロシアの関係、
調べれば調べるほど複雑怪奇で頭が痛くなります。
じゃもんで、も少しお時間を下され。

それよりも停戦協議が進展する兆しが見え始めましたので、
これに対してセンセの考えと見通しを述べたいと思います。

多くのヒトが指摘するように、
プーチンはゼレンスキーを全く舐めていたと思われます。
国境沿いに 10 万も集めてマッスルを震わせれば、
「ちょと待ってくれ!」とばかりにサッサとモスクワに飛んでくる、
最低でも侵攻数日で白旗を上げる、と考えていたのは見え見えです。

で、ここが大事なのですが、
プーチンとしては、飽くまでゼレンスキー現行大統領の口から、
「良く分かった! NATO へは加盟しない・・・」
と言わせることが重要なのです。
それも本心からの確約を取り付けることが必須なのです!

なぜか。

ゼレンスキー氏が
ウクライナ住民の民意により正式に選ばれた大統領だから。

彼の口から正式に NATO への非加盟の意思が示されると同時に、
プーチンがウクライナに対する安全保障を確約するのであれば、
西側はこれを尊重せざるを得ません。
また、一部の跳ね返りを除き、
大多数のウクライナ国民は、これを支持すると思います。
東部ウクライナやクリミア半島、これに加えて軍備縮小と戦後処理に関しては、
今後の交渉に委ねればよいだけです。
一旦これで戦火は止む、と思います。

プーチンの下策は、
過去にソ連が東欧で行ってきたように、
適当な罪状をあげつらってゼレンスキーを逮捕~拘束し、
嘘八百の選挙を行って、
ゼレンスキーの代わりにモスクワ寄りの政権を建てることです。
ロシア系住民の多いウクライナ東部やクリミアでは
この方法で取り合えず上手く行きましたが、
西部ウクライナは、この方法では治まらないと思います。
まず、西側はこの政権を承認しません。
住民が戻ってきても、
これまでよりもひどい政治の混乱状態が繰り返されるだけです。

プーチンにとっての下下の下の策は、
ゼレンスキー大統領を殺してしまうことです。
世界中の世論は沸騰し、プーチンの命運は決まったも同然となります。

    ・・・既に決まったも同然ではありますが・・・

この場合、ゼレンスキーは伝説=レジェンドとなり、
仮にウクライナ軍が降伏したとしても、
その後にレジスタンス運動が組織され、パルチザンによる抵抗が激化します。
パルチザンはロシア軍だけでなく、
ロシア寄りのウクライナ人傀儡政府も攻撃するでしょうから、
血で血を洗う内戦状態に陥ることすら考えられます。
これを押さえるためには相当程度のロシア軍が常駐せざるを得なくなるため、
さらに経済はひっ迫し、加えて西側の経済封鎖は延々と続くこととなります。
仮に中国が一旦は助け船を出したとしても、どこかで縁を切られるでしょう。


仮にプーチンが本気のホンコ、
ウクライナの全土併合まで持ち込むつもりならば、
兵隊、戦車、航空機、ミサイル、武器弾薬、兵站が圧倒的に少なすぎるし、
戦略もこんなまだるっこしいものではないでしょう。
兵隊数は最低でも 50 万、できれば 100 万は欲しいところです。
で、半数は、ロストフ~マリウポリ~クリミア~オデッサの南方線を封じ、
残りの半数はキエフ西方のジトーミル~ヴィーンヌイツアを制圧後、
オデッサからの部隊と合流すれば、分厚い西方回廊が形成されます。
いわば、「ウクライナ打通作戦」ということです!
この時、同時に回廊東側の制空権を掌握することにより、
西側からのあらゆる救援は完全に遮断されます。

ウクライナ-2.jpg

もちろんプーチンには、というか現在のロシアには、
この作戦を遂行する力はありません。
また、「大祖国戦争」のような「義」のある戦いではないので、
国民も、負担の大きさを天秤にかけて、これを支持することはないでしょう。

現在、プーチンは、いかにこの戦いに「義」があるか、
相も変わらずの噓八百を並べ立て、
プロパガンダに余念がないようでありますが・・・。


このままゼレンスキーが抵抗をつづけた場合どうなるか、
次に考えてみたいと思います。