その後の昨今-2

ブログを留守にしている間に、いつのまにやら
デルタ株がオミクロン株に代わってしまいました。
あっという間です。

で、オミクロンの場合、
政府や自治体、医療関係の方々に加えて80 歳台の高齢者、
基礎疾患のある方々は当然緊迫感をお持ちでしょうが、
正直言って、一般の、元気で若い方々などは、
あまり緊迫感は感じていないのではないでしょうか?
少なくとも二回ワクチンを打ち終わった方々は・・・。

ハイ、センセも実は、今回はボヤッと生きてます。
「二回ワクチンを打ってるならば、感染しても記憶細胞が働くはずだし、
無症状~軽症で済むならば、感染=生ワクチンを打つのと同じことだし、
気道感染だから粘膜免疫系を活性化し、
結果的にコロナ特異的 IgA 抗体を気道粘膜上に誘導するはずだし、
特にセンセの場合は大豆麹乳酸菌発酵液を飲んでいるから
アジュバンド効果もバツグンだろうし、
いっちょ感染してみるかな?」
などと良からぬ考えすら抱いてますが、
もちろんよゐこのみなさまはそんなことをしてはいけませぬ!

あ、大豆麴乳酸菌発酵液はもちろん飲んでくださいね!

責任を有する政府や自治体は当然慎重姿勢を取らざるを得ませんし、
マスコミもヘボすると大叩きされますし、
医療関係は実際問題として感染者数の増加=治療者数の増加となりますので、
これもガードを下げることはナカナカ困難です。

一方で、オミクロン発祥の地である南アフリカで早々に発表された情報では
オミクロンの症状は明らかに軽い、とのことでした。
以降、これを裏書きする情報が続々と発表されてます。

ウイルス学としての一般論ですが、
ミームとして振る舞うウイルス遺伝子を考えたとき、
感染力を上げる一方で毒性を減らす方向は、賢いです。
最終的にヒトゲノムに組み込まれる、
あるいは当該ウイルス遺伝子片なしではヒトは生きられない、
と言うようなレベルにまで達すれば、
ウイルスとしては大成功なわけです。

連中、別に考えてやってるわけじゃないんですけどね!

現行のコロナがそこまで行くかどうかは分かりませんが、
風邪の症状をもたらす普通のウイルスの多くは、
ことによると、
遠い昔にパンデミックを引き起こした暗い過去を持つ連中なのかも知りません。



お話変わって、
日本人を含む東アジア人のコロナによる死亡率が
欧州人と比べて明らかに低いことから、
その原因が遺伝子の違いによる可能性を過去ログで指摘しました。
その後、このような東アジア人の低感受性は
「ファクターX」と呼ばれるようになりましたが、
その実態がHLA の遺伝子型の違いであると、
センセのブログの留守中にこっそりと発表したのが理研です。

HLA というのは Human Leucocyte Antigen 、ヒト白血球型抗原のことです。
一般的には MHC (Major Histocompatibility Complex)、
主要組織適合抗原のヒトヴァージョンというわけですが、
これを説明しても読み飛ばされるのが落ちですので、
やりませぬ。
興味のある方は、どうぞググって下され。

具体的には、
HLAA24 型を有する日本人は
過去のコロナウイルスによる感染を構造的に「記憶」しているので、
新型コロナにも交差的に対応できるのだ、
ということです。
HLA はキラー T 細胞などの細胞性免疫に属する因子であるため、
確かに死亡率には影響すると思います。
ただ、感染そのものには関与しないと思います。
で、確かに日本人の死亡率は欧米人に比べて圧倒的に低いわけですが、
感染率そのものも明らかに低いのです。
従いまして、死亡率ではなく感染率の差は遺伝に起因するのではなく、
やはり生活習慣などに大きく関わっているのでしょうか?
また、朝鮮~中国~台湾~シンガポールなど、
東アジアの人々の死亡率も押しなべて低いところをみると、
HLA A24 型はこれらの人々にもあまねく共有されているのでしょうか?

あるいはまた、感染性に関しては別の因子が関与しているのでしょうか?

過去ログで述べた長江下流域の水田稲作発祥の話との関連もあり、
個人的には大変に興味深いところです。

この数年のコロナによるパンデミックの経験が
歴史の教科書に記載されるのは間違いないと思いますが、
医学、ウイルス学、進化学、免疫学、人類学においても
とても貴重な情報を与えるものだと考えてます。