今月のウクライナ-289

さて、高市 - トランプ会談。
アメリカ側からの評価は「95 点!」だそうです。
基本、センセを含む多くの方々が考えていたであろう
「法律の枠内で援助する。加えて米産の石油を今後より多く購入する。」
という常識的なセンで落ち着きました。
自衛隊の関与に関する具体的な方法は未定。
米産石油に関しては、
どうやらアラスカ油田開発への投資ということらしいです。

今回のホルムズ海峡封鎖に関して個人的に驚いたのは、
過去に何度も痛い思いをしてきたにも関わらず、
未だに日本は 95% にも上る原油を中東に依存していたという事実です。
ホルムズ~マラッカ~バシー海峡の船舶安全航行に関する
シーレーン云々の話はすでに 50 年以上も前から議論されていました。
詳しいことは分かりませんが、恐らく、日本政府としては、
備蓄量を増やすという、
最もお手軽な方法で対処可能と決定したのでしょうね。
それこそ憲法上の制約もありますしね WWW
今回の結果を見ても取り合えずはこの方法で間違ってはいないようですが、
根本的な解決法ではないのは言うまでもありませぬ・・・

で、今回の結果を受けて石油購入先を分散させるのは
根本的な解決法の一つであるのは間違いなく、
アラスカ石油のみならず、ここはひとつ、
カナダからの輸入も考えておくべきでしょう。
現在、トランプのせいでアメリカとカナダは仲が悪いわけですが、
先日のダボスだったかの会議での
カナダのカーニー首相の演説がひときわ光っておりました。

高市首相、「今月の - 270」で指摘したように、
「体感温度」がトランプ氏と相似しているがために
基本的に「馬が合う」のは分かりますし、
また、具体的な政治姿勢としても、
トランプとの蜜月を演出するのはよろしいとは思いますが、
「やりすぎ」には注意されたほうが良いと思います。
戦後日本の歴代首相に
カーニー氏のような「哲学」と「勇気」を求めるのは
日本の立場上難しいとは思いますが、
「トランプと心中」だけは避けなくてはなりませぬ!
そこのところ、ちょと心配です。
ま、真珠湾云々は単なる下手なジョークではありますので
ささっと流すのがよろしいわけですが、
うん、
あの局面での高市氏のあの振る舞いは、
個人的印象ではありますが、
取り合えずは評価できるんじゃないでしょうか ♪♪♪

さて、現状、
ホルムズを通過する船はイラン側が任意的な許可を出しているわけで、
中国はもとより、
パキスタンやインドなどが通過許可をもらっているようですが、
新情報ではイランが通行料金を徴収する/した、というハナシもあります。
で、中国ですが、中国国内にも一応油田はありますが、
国内消費を賄えるようなものではなく、
現状、世界第一の石油輸入国です。
で、現時点ではロシアからの輸入が最も多く、
次にサウジ、イラクと続くとのことです。
で、イランからの輸入も多いとは思いますし、
イラン側としては石油輸出の 8 割が中国向けとのことですので、
この点においても両者は密接な関係を維持しております。

で、今回のホルムズ封鎖を奇貨として、
ここはひとつ、
陸路での石油輸送を構築する構想はないのでしょうかね?
中国はいわゆる「一帯一路」構想により、トルクメニスタンなど、
中央アジア諸国との関係が密になりつつありますので、
鉄道網~パイプラインの敷設など、
この機会を利用して構築速度を上げていく可能性が考えられます。
パキスタンとの関係も良好ですので
パキスタン経由も考えられます。
そうなるとイラン側としても経由国への販売も視野に入り、
「反米」を維持したまま経済を維持できることとなります。
アメリカ~イスラエルとしても
パイプラインへの攻撃 = これらの国々への敵対行為となりますので、
一種の安全保障としての役割も果たせるかと思います。
たぶん中国はとっくに動いているのだとは思いますが・・・

仮に、イラン~中央アジア諸国~ロシア~中国の枢軸が確固たるものとなり、
アラブに依存しない石油~ガスの安定供給が確保できれば、
希少金属の占有とも相まって、
この時点において、
中国の潜在力はアメリカを凌駕することになるでしょうね。
インドとの関係改善に力を注ぐことにより、
アメリカ向けの輸出の一部を
世界第一の人口大国であるインドへ振り向けることも視野に入ってきます。
逆に、中国向けの米国産大豆などの農産品に「関税」をかけるなどして
アメリカに圧力をかけることすら可能となります。

柯隆氏や興梠氏が指摘するように
中国政府が発表する公式の各種数値は「水増し」されているのでしょうし、
現状の中国経済は「失われたン十年」に突入しつつあるのかもしれませんが、
中国政府はアメリカ関税対策に加えて経済停滞を打開するために
「失われた 30 年」の間の我が国政府がそうであったように、
国内消費拡大に大きく力を入れているようです。
加えて過剰生産の投資先として、欧州~アメリカから一部矛先を変えて
先に述べたような「アジア枢軸」形成への構築に力を注ぐことにより、
将来的には欧米ナシで存続可能な国家となる可能性すら視野に入ってきます。

ネットでは相も変わらず「中国下げ」のホルホル論が蔓延ってますが、
ま、確かに中国国内の格差は大きく
一般庶民のいわゆる「民度」などにもいまだ問題は多々あるかと思いますが、
大局的に見た場合、
多くの核心的な分野において、
日本はすでに後塵を拝しつつあるのではないのでしょうか?

ここで以前から何度か申し上げた
満州~石原莞爾~ヘゲモニー~ペッキングオーダーのお話をしたいのですが、
お腹も空いてきたのでまたまた中止ということで WWWWWWWWWW
済みませぬ・・・