今月のウクライナ-288

日替わりで劇的に変化するイラン情勢ですが、
前回述べたイラン最大の石油備蓄基地であるカーグ島を米軍が攻撃した!
現時点では島の軍事施設だけですが、トランプ氏、
「これでホルムズ海峡の封鎖を解除しなければ本体も攻撃する!」
と言っている。
日本の米海軍佐世保基地からは強襲揚陸艦を、
そして沖縄からは海兵隊をイランに派遣するとのことですので、
ことによると、カーグ島を占領するつもりでしょうか?
確かに海兵の上陸により成功裏に占拠できれば
石油施設は無傷のまま手に入れることができて
世界経済への影響は最小化されると同時に
イランへの打撃は最大化される形となりますので
イランの全面的降伏に繋がる可能性も出てきますが、
海兵隊員を載せた揚陸艦はまずもってホルムズを渡る必要があります。

渡れる?????????

まさか海峡の手前から上陸させて
陸上をえっちらおっちら行進するわけじゃないでしょうね?
また、イラン側も手ぐすね引いて待っているわけですから、
これ、一つ間違えば「全滅」の可能性もあるやもしれませぬ・・・

単純に「オドシ」の可能性もありますが、
仮に革命防衛隊が臍(ほぞ)を固めていたらどうなりますかね?
「骨を切らせて骨を切る」を実行したらどうなりますかね?
ホルムズに全面的に機雷を敷設する可能性もありますし、
周辺諸国のみならず、米兵もろともに石油基地を爆破する可能性も・・・

これ、単純に、トランプの、
「振り上げた拳を下すタイミングに困った挙句の大芝居」にも見えますが・・・

当分、ニュース番組から目が離せませぬ!



つづき:トルコやアゼルバイジャンに対するイランのミサイル攻撃。
「なんで?」と、当初は思っておりましたが、これ、
地理で大学受験した方には大変なじみのある名前である
「バクー油田」に関係する可能性があります。
アゼルバイジャンのカスピ海沿岸にあるバクー油田は
19 世紀に発見された世界でも古い油田の一つで、
イランやアラブ湾岸の油田よりも早くに開発されました。
当初はもっぱらロシア~ソ連向けに輸送されていたようですが、
近年になり、地中海方面へのパイプラインが開発され、
隣国のジョージアを経由して
ジェイハンと言う名前のトルコの港湾都市とパイプを繋げた結果、
地中海方面への輸送が可能となったとのことです。

バクー油田.jpgThomas Blomberg - https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4536714による


パイプラインや油田そのものを狙ったわけではないでしょうが、
湾岸諸国に対する攻撃などを見ても、要するに、
オドシをかけて石油の輸出を止める狙いがあったようです。

で、このトルコのジェイハン経由の石油ですが、
イタリアやスペインなどの地中海諸国向けの海上輸送以外にも
スエズ運河を経由して紅海からインド洋に抜ける経路がありますので、
仮にホルムズ封鎖が拡大延長されたとしても、
この経路を利用して石油を獲得できる可能性は残っているわけです。

で、紅海とアデン湾の境には
ペルシャ湾とオマーン湾の境のホルムズ海峡に相当するマンデブ海峡があり、
その根元にはイランの手先であるフーシ派が牛耳るイエメンがあります。
どういう訳か
このような状況においてもイエメンのフーシ派はおとなしくしておりますが、
仮にトルコ~スエズ運河~紅海経由で石油を輸送する例が出てきた場合、
イランの要請により、
フーシ派がここを通るタンカーなどに攻撃を開始する可能性も
ゼロではありません。
そうなった場合はアメリカは当然イエメンにも
関与せざるを得なくなります・・・

中東.jpgGoogle 地図より


トランプは新たなイランの最高指導者に対して WANTED し始めましたが、
いくら排除したとしても、
マトリョーシカ状況となるだけのような気もします WWWWWW