今月のウクライナ-229

本日、北のキムくんが日本海に向けて超音速型のミサイルを撃ち込みました。
彼の国も今日が仕事始め、ということなんですね WWW。

さて、クルスクに送られていたひき肉軍団ですが、
ここにきてお代わりが必要になってきたかも知れません。
これまでにおよそ 1 万人強の兵隊さんが送られたと言われてましたが、
新年のゼレンスキー大統領の発表によれば
すでに 3800 人程度が死傷したとのこと。
これが本当であるならば、もはや部隊の態を成していない状況です。

クルスクでの北朝鮮兵に関しては色々な情報が飛び交ってます。
与太話も多いかと思います。
けれどもウクライナのドローン映像も数多くネット上で出回っており、
それらを見る限り AI によるフェイク画像とも思えないので、
やはり相当に悲惨な形で消耗しているようです。

ひき肉軍団がクルスクに送られてきたとき、ネット上では、
「やれ嬉しやとばかりに集団で投降してくるのでは?」
との観測もありましたが、
これだけボカスカやられているのに投降してくる兵士がほとんどいない・・・。
「家族が人質に取られているからだ」
との見方もあります。
確かにある程度は正しい見方だとは思いますが、
一方で、やはり徹底的に鍛えられて来た「暴風軍団」なので、
昔の日本兵と同じで、そもそもが投降なんぞしない、
との見方もあります。
ホントのところは分かりませんが、ただ、
エリートである暴風軍団がこのように消耗してしまっては、
北朝鮮としてはヨロシクないのじゃなかろうか?
やはり最前線にいるのはひき肉軍団であって、
エリート軍団はひき肉の背後で督戦している、
といういつものパターンじゃないのでしょうかね WWWWWWWWW。
前から後ろからひき肉にされては、コリアたまらんでしょうね WWWWWW。

ウクライナ軍がクルスクで攻勢に転じ、
ロシア~北朝鮮兵に大きな打撃を与えている、との新情報が入ってきました!
ロシア側からの情報なので、間違いはないと思います。
ただし、この反転攻勢、いつまで続くでしょうかね?
ドネツク方面では相変わらずの人海戦術ではありますが、
ロシアがジリジリと押しており、
要衝のポクロフスクは包囲されつつあるように見えます。
ここを落とされては
ドネツク州全土が一気に持っていかれる可能性があります。
ウクライナ、ロシア双方ともに、
トランプ就任に向けてのせめぎあい、というところでしょうが・・・。

ウクライナ兵の脱走事件も報道されてます。
特にフランスで訓練を受けていた機械化旅団の兵が
1700 名も集団で脱走した、とのことです。
ただし、単に臆病風に吹かれて脱走したのではなく、
何らかの指揮系統の食い違いに嫌気して前線から離脱した、
という情報もあります。
ホントのところは良く分かりませんが、
ウクライナ人もまた、
長引く戦いに嫌気がさしつつあることは確かなようです。
特にロシア語を話す東部地区の住民の間では、
いわば「隠れロシア派」とでも呼ぶべき人たちも数多い、と言われてます。

戦争も 3 年目に突入した両国ではありますが、
興味深い点として、
この間(かん)、ウクライナに引かれているパイプラインを通して、
戦いの最中でも天然ガスが欧州各国に供給されていました。

ガスのパイプライン.jpgロシアのガス供給パイプライン
どこでこの図を手に入れたか、忘れてしまったので、
申し訳ないけど無断で使わせていただきます。感謝

ウクライナには中継地としてガスプロムから経由代が支払われ、
ガスプロムは供給元として欧州各国からユーロを獲得し、
欧州各国は厳冬期のエネルギーを得るという、
いわば三方一両得の関係にありました。

ナンか、不思議なカンジもしますが、
実際の戦争とはそんなもんなんでしょうね。

で、ウクライナ、先だってガスプロムとの契約更新を破棄した!
結果、ウクライナは中継代金は得られないが、
ガスプロムはウクライナ経由のパイプラインを通じての供給はできない。
従ってここからの利益は得られない。
ゼレンスキーはそれを狙って契約更新を行わない。
要するに、肉を切らせて骨を断つ、ということだ。
パイプラインはウクライナ経由だけではないし、
エネルギーの供給元もガスプロムだけではないので、
余裕のある欧州の国々は代わりの方法でエネルギーを獲得する。
一方、余裕のない国は大弱りで、
スロバキアなどは怒ってウクライナを強い調子で非難している。
さらにはウクライナと国境を接するモルドバは大弱り。
今月のウクライナ-19」で紹介したモルドバは、
ウクライナとの国境地帯に沿ドニエストル共和国という
何とも中途半端な地域を有する。
この国には多くのロシア人がおり、当然ながらロシア寄り。
で、この国のエネルギー供給のほとんどが
ウクライナ経由のパイプラインを通してのガスなので、
連中、ロシア寄りであるにもかかわらず、
今現在、この厳冬の最中、暖房が使えない状況。
それだけじゃなく、
沿ドニエストルはロシアからの天然ガスを利用して電力にし、
これをモルドバに供給して生計を立てているので、
生計が断たれるのと同時にモルドバとしては電気が得られない状況。
さらに複雑なのが、
モルドバ自身がガスプロムに対して多額の未払い債務を有しているため、
ガスプロム自身が他のルートでもモルドバには供給しないと言ってる。
何とも複雑な状況で、
ウクライナの決定が欧州各国に波紋を広げている・・・。

今月のウクライナ-19」で紹介したロシアの飛び地、カリーニングラード。
ここを拠点としてロシアの特殊部隊が暗躍しているとの情報も。
ただし本日は少し書きすぎてセンセはいささかお疲れ気味なので、
このお話はいつかそのうちに!