さて、シリアです。
短時間のうちに色々な情報が飛び込んで来ます。
まずは、アサド政権のこれまでの残酷な統治の実態が明らかとなってきました。
特に、政治犯を収容していた刑務所が解放され、
多くの独房の実態や拷問器具の数々などがネットで拡散されています。
まるで昔のポルポト政権を彷彿とさせる映像です。
政治犯の中には数十年にもわたって独房に入れられていた人々もいたようで、
この数十年の間に生じた出来事も知らず、「今浦島」状態であるとのこと。
アサド親子の独裁政権下では、ほんの立ち話~お茶話の中での
些細な政権批判のほのめかしだけでしょっ引かれた人々も多かったそうで、
中には年少者も多く居た、との情報もあります。
アサド政権、あるいは以前のサダム・フセイン政権も同じでしたが、
自国民に対して実際に毒ガス攻撃を行った連中です。
なるほど、これでは数百万にのぼる難民が生じたのも無理はありませぬ・・・。
一方で反乱軍による報復も生じているようで、
特に逃げ遅れたアサド一味に対するリンチが横行しているようです。
映像もありますが、凄惨過ぎて載せません。もちろん。
イスラエル軍は調子に乗ってゴラン高原を乗り越えて南部に侵攻し、
シリア軍拠点に集積されている武器弾薬~毒ガス兵器などを攻撃してますが、
これらが自国に対して使用されるのを未然に防ぐため、とのこと。
ま、せっかくの機会ですので、せいぜい無力化して下され。
シリア領内の残存ロシア兵力は反乱軍に包囲され、殲滅されるのでしょうかね?
いくつか軍艦もあると聞いてますが・・・。
プーチン氏、彼らを助けるために動くでしょうか?
今まさに天王山のウクライナですので、
動くに動けない状況だと思いますが・・・。
一方、反乱軍としては、
「一応目的は達成した。これ以上事を荒立てたくはない」ということで、
残留ロシア軍に対しては手を出さない可能性もあるとは思います。
今回の反乱の主体となったのは
トルコが後ろ盾となっている「シャーム解放機構」という名前の連中で、
元々はアルカイダ系だったそうです。
現在ではアルカイダのイメージを払拭するのに躍起だそうですが、
アルカイダのイメージを払拭するのに躍起であるということは、
政権の主導権を握ったあとは「現実的な統治を行う意志がある」、
ということを示しているのかもしれません。
いずれにしましても、
色んな連中がゴチャゴチャしている多様性に満ちたシリアですので、
おなじみのパターンである「内戦」に再び陥る可能性も大いにある訳です。
その際に、間近に迫った第二次トランプ政権がどのように動くのか、
これまた見ものではありますね!
一番頭を抱えているのがイランであるのは間違いありません。
もう、何をやらしてもダメですね、あの国は。
そもそもがなんで自国のシーア派の影響力を広げたいのか、
個人的にはそこがさっぱりわからない・・・。
そもそもがイランはあの地域の大国であるし、
歴史と伝統もありますし、
大層な油田もありますし、
平和にしとくだけで繁栄の可能性に満ちた国であるように思うのですが・・・。
人口も多いので、自国内のシーア派教徒だけで満足しないのでしょうかね?
ホメイニ師の残像がいまだ脳裏から離れない、ということなんでしょうか?
最後の手段として、最近では、お友達の北朝鮮を見習って、
ウラン濃縮に全力をあげているようですが・・・。
シリア難民に関しては、欧州では早くも新たなシリア難民申請の却下~保留や、
あるいは強制送還などが議題に上っているようです。
思い起こせば、現状の EU 内で見られる分断の多くが
この大量のシリア難民に対する受け入れの是非から生じたわけです。
以前にハンガリーの女性ジャーナリストが
自国に逃げ込んできたシリア難民に対して
跳び蹴りを加えている驚きの映像が流れていましたが、
あれを見て、
東欧の連中のメンタリティーは西側とは相当違うと感じたヒトは
多かったのではないでしょうか?
結局ハンガリー人はオルバーン首相を選びましたし、
大量難民受け入れのまさに音頭をとったメルケル首相のドイツでは
難民問題に端を発したオールタナティブ系の躍進が顕著となったわけです。
それにしても、今後のシリアがどうなるか、いまだ不透明ですので、
やれ嬉しやとばかりに直帰するのはいかがなものかと思いますが・・・。
ハナシは飛びますが、
ほとんど国の態を成していない国の代表たる例のハイチですが、
首都ポルトープランスのギャングのボスの娘が病気で死んでしまった。
親父がこれをブードゥー教の司祭に相談したら、
近くのスラム街に住む高齢者たちの呪いがかけられたので死んだ、
とのありがたいご託宣。
怒ったギャングのボス親父、
スラム街に手下を向けて手当たり次第に高齢者を皆殺し!
その数 180 人とのこと!!!
ブードゥ~~~!!!
シーア派、スンニ派、アラウイ派、ドルーズ派、さらにはキリスト教徒、
アルカイダ系、IS 系、これに加えてクルド人などなど、
まことに多様性に満ちたシリアですが、
この多様性が今後のシリアを占う言葉となっていくと思われます。
多様性、実に良い言葉ですね!
シリアの宗教的多様性にブードゥー教が加わればさらに多様性が増して、
この国はシリアがりにヨロシくなって行くやも知れませぬ WWWWWW。
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