今月のウクライナ-207

台風 10 号が今後の進路に迷ってます。
どなたか気象庁を交えて三者面談してやってください。

さて、ウクライナで活躍を始めたばかりの F-16 戦闘機が
墜落してしまいました・・・。
猛訓練を終えたばかりの貴重な操縦士も死亡。
ロシア側に迎撃されたのではない、とのことから
では操縦ミスか?と思いましたが、
ウクライナ空軍の司令官が解任された、とのことから
ならば同士討ちか?と思いましたが、
どうやらそうらしい。
で、ロシア製の地対空ミサイルを使っていたので
西側の飛行機を敵と識別したのか?
との見方もありましたが、最新の情報によれば、
アメリカから供与されたパトリオットによって
撃ち落とされた可能性が高いとのこと!
あっっっちゃ~~~!!!
これでは司令官解任も致し方ありませぬ・・・。

一方のクルスク侵攻作戦。
ゼレンスキー氏の談話によれば、やはり多目的作戦であるようです。
で、それはよいとしても、南東のドネツク方面ではロシア軍が有利な状況。
ジリジリと西側に押し込み、要衝の町を奪取する勢いです。
ということは、
目的の一つである「戦力の分散」は果たされていないことになります。
情報によれば、ロシアは
西アフリカで雇われていた自国の傭兵連中を戻しつつあるとのことですから、
ウクライナはさらに劣勢に立たされる可能性もあります。
一方で、
ドローンなどによるロシア国内の石油基地への攻撃は奏功しているようですから
今後、これらがボディーブローのように効いてくる可能性もあります。
両者共にアメリカ大統領選挙までにナントか優位な状況を作っておきたい、
と考えているのでしょうかね?
注視していきませう。

ガザ地区ではポリオ=小児麻痺ワクチン接種のために、
短期間ではありますが、一応停戦状況となっております。
一方でヨルダン川西岸地区では、イスラエル入植者と軍の蛮行が続いてます。
これ、このままでは既成事実化するんじゃないの?
西岸地区はハマスではなく、
アッバスを議長とするファタハが一応パレスチナ人の代表組織ですが、
汚職と無能の代表組織でもあります。
ま、ウクライナにせよパレスチナにせよ、
現行の世界情勢を見るにつけ、
無能組織の栄誉あるチャンピオンが国連であるのは間違いありませんが・・・。

アメリカでは大統領選挙に向けたキャンペーンがたけなわですが、
日本人の目からすれば、
「選挙運動」というよりも単なる「お祭り騒ぎ」にしか見えませぬ・・・。
これ、センセを含めた日本人だけの感覚かと思いきや、
当のアメリカ人たちもそう感じているらしく、
昨日の The Japan News の OPINION コラムでも
"Greatest Show on Earth" であると書かれていた。
舞台上でやたらとハグしたりキスしたり指さしてみたりああしたりこうしたり、
夥しい数の風船を飛ばしてみたりスモークを焚いてみたり、
大音響のロックミュージックに乗って当人が現れたのは良いが、
当の ABBA から
「俺たちの音楽を勝手につかうんじゃねえ~!」と怒られてみたり・・・。
本人だけでなく、
必ず伴侶~家族まで表に出して仲の良いことをアピールしたりする。
記事では「本人の正統性を見せつけるためのパフォーマンスである」
と書かれてましたが、
政治はヒトが行うものであるから単なる主義主張を唱えるだけでは意味が無い!
唱える本人に「戦うチカラ」があるか否かが重要なのだ!
これに加えて「由緒の正しさ」が重要なのだ!
ということなのであろう。
特にアメリカの大統領選においては、
この「国家を代表することの正統性」が重要な意味を持っている可能性もある。
日本や西欧の数か国などの「皇室~王室」を有する国々では
このような正統性はこれらの人々が担っている。
「国家元首」ということだ。
アメリカやロシアのような国では「皇室~王室」がないので、
大統領は自らの正統性を自らでアピール~付与しなくてはならない。
下手すると、ゼロ~マイナスから「創造」して行かなくてはならない。
プーチンの行動を見ていると、これが痛々しいほどまでによくわかる。
キンペー氏においては
「共産党~共産主義の守護人」という正統性を自ら発揮しなくてはならない。
とっくに共産主義とは程遠いクニとなっておりますが・・・。
そう考えると、
国民全体の道徳~潜在的な共同意識や基本的価値観などの体現が求められる
「皇室~王室」の方々の大変なご苦労が偲ばれる。
今は亡き昭和天皇やエリザベス女王の逸話や、
彼女の不肖の孫であるヘンリー王子に対する英国人の国民感情など、
今更ながらに理解できる。
あるいは逆に、ヘンリー王子自身の心の葛藤~行動の迷走もまた、
必ずしも理解できないものではなかろう。
非難はされるでしょうがね。

国家というものは単なる国民の集合体ではなく、
官僚組織と法律のみによって統合できるものでもない。
そういう意味では、やはり、「AI が人類を支配する」ことは原理的に不可能で、
サイエンス・フィクションに限られるお話なのかも知れませぬ・・・。