今月のお悔やみ

センセの風邪、コロナでした WWWWWW。
先週の木~金曜日にセンセはお休みをとりましたが、
金曜日には前沢さんも体調不良でお休みしたそうだ。
その後、今週の水曜まで休んだ彼女、
木曜には取り合えず顔を出したので話を聞くと、
センセと違ってちゃんと病院に行って検査したとのこと。
で、コロナであったとのこと。
ならば、時系列的にはセンセがまずはコロナにかかり、
彼女に移したことになる。
で、センセは今週の月曜から出勤しているが、
この一週間、
午前中仕事して午後は休んだ。
9 割がた治っているようなカンジはするが、
少し無理すると熱が出てくるので、
大事をとって午後は休んだ。
で、いつまでたっても咳が残って痰がでる。
一日ごとに少しずつ良くはなっているような気はするが、
ナカナカ全快しない・・・。
こんなに長引く風邪も珍しいな、と思っていたら、
前沢さんの話から、コロナ、ということが判明した・・・。
ヒトの話も色々聞いたが、症状~転帰はヒトそれぞれのようだ。
センセの場合は、症状的には酷くは無かったが、長引いている・・・。
これがセンセのコロナなのだ、と結論しました。
来週にはそろそろ治ってもよいコロナ、とも思いますが・・・さて・・・。

さて、漫画家の鳥山明氏が突然亡くなられました。
急性硬膜下血腫とのこと。
センセより一つ若い 68 歳でした。

で、センセの世代では鳥山明と言えば
アラレちゃんでおなじみの Dr. スランプですが、
この当時はすでにセンセは社会人でしたので、マンガとかはあまり読まない。
でも当然知ってます。
当時の世相ですが、男子の雑誌ではポパイとかブルータスとか、
いわゆるトラッドとか HD (ヘヴィー・デューティー)とかが
流行り出したころだ。
鳥山明のマンガも、HD の系譜に繋がるようなメカニカルな絵が多い。

この時代の若者文化ですが、一世代前の政治性が薄れ、
豊かさへの予感が漂いつつある時代だった。
けれども未だ PC も携帯もいわんやネットもない時代だったので、
引きこもりとも無縁の時代であった。
で、その結果、アウトドア的な志向も広がり、
ほどなく「わたせせいぞう」なども現れて
都会派的(シティーボーイ的)な志向も広がり、
今から考えると、なかなかスリリングかつ健全な時代であったような気がする。

鳥山明と同時代には「ストップ!!ひばりくん!」の江口寿史、
「気分はもう戦争」などの大友克洋などがいる。
大友克洋は、その後にアニメの「AKIRA」で世界的にも有名になったが、
鳥山明と共に、
その後の日本のマンガ文化の世界的拡散に大きく貢献したオトコだ。

少し前には鴨川つばめの「マカロニほうれんそう」があり、
個人的には、
鴨川つばめによって「少年マンガ=子供向けマンガ」ではなくなった、
と考えてます。
彼によって、新たなマンガのジャンルが出来上がった、とまで考えてます。
また、鴨川つばめが少年マンガの変革を行っているころ、
少女マンガの世界にも大変革が生じつつあり、
萩尾望都や山岸涼子などが活躍しておりました。
山上たつひこの「がきデカ」とか、
魔夜峰央の「パタリロ」とか、
懐かしいですね!

このような変遷を経て、
80 年代の日本ではマンガ文化が爛熟の時代を迎えることとなりました。
今現在、日本マンガは世界中の人々の心を掴む形となっておりますが、
このような日本独自のマンガ文化を生んだ根底にあったものは、
自由な発想、闊達な意見交換、トキワ荘に代表されるマンガ文化の伝統など
いろいろな要因があったとは思いますが、
まずもって指摘すべきは、
宗教的制約、思想的制約、過剰なる道徳的制約が無かった、
という点を挙げるべきかと思います。
すなわち、中東諸国や共産主義国家、権威主義国家からは
日本のマンガ文化に相当するものは
これまでもこの先も、
生まれないのは明らかです。
さらに、基本的に作者が全面的に作品の責を負う形をとる日本のマンガは
作品の質が維持される、という点も指摘されます。
どういうことかと言うと、
いわゆるアメコミやディズニーマンガでは
一旦人気がでたキャラクターはパテント化~商品化されてしまい、
分業化も甚だしくなり、
ポップ化してしまいますので、
画風も変わらず、
似たような話に少し味付けを変えたようなものが
これでもかこれでもかと何十年も続きますので、
よくまあこんなものを面白がって読むものだ、と、
センセなんぞはかえって感心しきりであります。
ま、日本でも、
いわゆる長寿アニメなどでは同じような傾向が見られますが・・・。

これらに加えて海の向こうでは現在、
いわゆるポリコレが猛威を振るっているおかげで
クッソつまらない作品のオンパレードとなり果てつつあります。
可愛そうなくらいです・・・。
人気がでた作品は商品化される、グッズ化される、
という傾向は日本でも同じですが、
新たな才能が生まれ育つようなシステムが日本ではあるのでしょうかね?
あるいは単純にすそ野が広い、ということなのでしょうか?
この点、よく分かりませぬ・・・。
いわゆる「漫画家残酷物語」的な話もしばしば聞かれますので、
この点、編集者サイドはよくよく考えるべきでしょう。
ま、当然考えてはいるのでしょうが・・・。

また、昔の青林堂的文化もまた、
日本のマンガ文化の土台を支えてきたものの一つである、と思います。
いわゆる同人誌などは玉石混交の世界なのでしょうが、
その中でも、自分たちを単なる消費文化の捨て駒とは考えず、
われこそはマンガ文化を支える文人である、と考える志のある人々がいる限り、
日本のマンガ文化が低迷することはない、
と、考えてます。


同日、ちびまる子ちゃんの声優、TARAKO さんも亡くなられた!63 歳!
どうなってんの?

お二人ともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。