今月のウクライナ-157

86 歳のじいさんが拳銃を振り回しながらバイクに乗り、
家に火をつけるは病院を襲撃するは人質を取るはと大暴れ!
その衰えを知らない情熱と実行力を若いうちから他の方向に向けていれば
今頃は巨大コングロマリットの総裁にでも収まっていたことであろうに・・・。
雲一つない秋の日々が続くこの頃ですが
ブタクサの花粉症と突然の夏日による血圧低下により
せっかくの三連休も外出すらままならないセンセとしては、
ある意味うらやましくも感じられる御仁ではあります WWW。

さて、対ローマ戦を優位に進め、
ホスロー二世の時には最大版図を見たササン朝ペルシャでしたが、
その後にローマに大敗し、王朝内部のもめごとにも事欠かずで、
全体の国力は衰退しつつありました。
この機会を逃さず、アラブ軍は、
当時はペルシャ領だったメソポタミア地方に侵入していきます。
これに怒ったペルシャ皇帝、ヤズダギルド三世は大軍を送り、
現在のイラクの首都、バグダッド近郊のカーディシーヤという場所で
西暦 637 年、両軍が対峙します。

衰えつつあるとはいえ栄光のペルシャ軍 vs 新興勢力のアラブ軍ですが、
アラブの将軍は
ペルシャの首都、現在のイラクに位置するクテシフォンに使節を送り、
ペルシャ皇帝ヤズダギルド三世に向かって、例の
「イスラムに改宗するか戦うか、どちらも嫌なら税金を納めよ!」
と臆面もなく通達しますが、皇帝、
「お前らのような
かくもみすぼらしく哀れな風体の連中はこれまでに見たことがないワ WWW!
これを土産にやるからとっとと帰って農作業にでも励め!」とばかりに
ペルシャの土を詰めた袋を土産として使者に持たして追い返します。
使者が持ち帰ったペルシャの土を見たアラブの将軍は
「ペルシャの土を持ち帰る、すなわち、ペルシャの国土は我々のものじゃ!」
と将兵を鼓舞し、戦いが始まります。

鞘(さや)を投げ捨てた佐々木小次郎に対して、武蔵が
「小次郎、既に破れたり!」と言い放ったのと同じ発想ですね!

カーディシーヤの戦いでは、ペルシャ軍の総数はおよそ 10 万、
対するアラブ軍は 3 万 5 千人ほど。
しかもペルシア軍には重装備を施した象(ぞう)軍団までおり、
これにはアラブ騎馬隊も当初は苦戦したようですが、
アラブ兵は馬から降り、
弓矢で象の背に乗っている御者を狙い打ちにしたり、
長い槍で象の目や鼻を衝くなどの戦術をとった結果、
おじけづいた象はパオ~ン!とばかりに背中を見せてドドドド退却!
戦いは数日間続きましたが、
最後はペルシャの将軍は打ち取られてしまい、
アラブ側の勝利となります。

その後、アラブ軍はペルシャの首都、クテシフォンに進攻し、
これを攻め落とした結果、
ヤズダギルド三世は故地のペルシャ高原に逃亡。
繁栄を謳歌したクテシフォンはアラブの手に落ち、
アラブ軍は莫大な戦利品をも手にします。
ここを拠点としてアラブ軍はペルシャ本土にまで侵攻!
ペルシャ皇帝は捲土重来を期して再び戦いを挑みますが、
敗れ、
ヤズダギルド三世は中央アジアのホラーサンに落ち延びていきます。

皇帝、東の大国の唐に救援を求めますが、袖にされ、
ホラーサンのペルシャ総督にも裏切られ、
最後は一盗人の手にかかって殺されてしまい、
ここにササン朝ペルシャは滅亡してしまいます。西暦 651 年です。

因みに、彼の子供は唐に亡命し、
そこで亡命政権のようなものを立ち上げるのですが、
ペルシャ再興の夢はかなわず、
長安の都で客死することとなりました・・・。

国教であったゾロアスター教も徐々に衰退していきますが、
初期のイスラム教はアラブ人を対象とした宗教のニュアンスが強く、
ササン朝の崩壊によって
ペルシャ全土が一気にイスラム化したというわけではないようです。
「イスラムに改宗するか戦うか、どちらも嫌なら税金を納めよ!」
というのは建前で、
みんながみんなイスラム教徒になっちゃうと税金が入って来なくなるので、
一応カッコつけて啖呵を切った口の乾かぬ間もなく、
「いや、無理して教徒にならなくてもいいよ!但し税金は納めてね!」
というカンジだったんじゃないかな?


メッセージ.jpg1977 年に公開の映画、「メッセージ」のポスター  
FLICS FREAK様のブログより
https://ameblo.jp/th0529/entry-12346785419.html
ありがとうございます!

アンソニー・クインが登場するこの映画、
センセもロードショーで見ました!
主演はマホメットなので、演じる俳優はおりませぬ。
お分かりで・・・。
マホメットの目線=カメラ目線で構成されてます。
イスラムの映画ですので真面目な展開で、
ハリウッド映画のようなお定まりのロマンチックシーンなどは皆無!
全編戦闘シーンに満ち溢れて※、
すごく面白かったです!
YouTube で現在見れますので、載せました!
是非、ご覧になってください!

※ほぼ同時期に公開されて主演も同じアンソニー・クインの映画、
砂漠のライオン」のイメージが、
センセの頭の中で混在している模様です・・・。