ウクライナ戦争(もうめんどくさいからこう呼びます)で動きがあります。
ウクライナ軍のこれまでの地道な努力の甲斐あって、
東部、南部共に拠点を確保しつつあるだけでなく、
ロシア軍に大きな出血を強いているようです。
パルチザンやサボタージュ活動も活発みたいですし、
黒海艦隊への打撃も報告されてます。
今は無きプリタコ氏の盟友であったチェチェンのヒゲの大将、
カディロフが突然死したとの未確認情報も出てきましたし ※、
アルメニアとアゼルバイジャンが戦闘を再開したとの報道もあります。
※ 2024 年 8 月 8 日現在、まだ生きてます。
カディロフ、太りすぎで心臓発作を起こしたのか確かなことは分かりませんが、
力ずくでチェチェン共和国を押さえていた人物がいなくなれば、
またぞろチェチェンはロシアに反旗を翻す形になるやもしれず、
いずれにせよ、
コーカサスに対するロシアの抑えが緩んでいるのは間違いのない所です。
このような情勢を反映してか、
中露朝の動きもここにきてにわかに活発化してきました。
キムくんとプー氏の会談は皆さまご存知の通りですし、
キンペー氏とプーチンが直に会談するハナシも出てまいりました。
で、このような状況を反映してか、
各国要人の穏やかならざる発言がここにきて相次いでいます。
フィンランド大統領はロシアによる核使用の可能性が高いと発言し、
アメリカのペンス前副大統領はウクライナ支援に絡んで
中国の台湾併合への危険性に言及しました。
以前に述べたように、
ロシアが戦術核を使えば NATO は間違いなく参戦するだけでなく、
NATO は戦術核を用いずしてロシアを殲滅すること可能、と思います。
NATO に対してロシアが戦術核を使用すれば、
西側は ICBM などの大型核の使用を躊躇しない、と思います。
少なくともアメリカは、ためらうことなくボタンを押すでしょう。
西側の大型核がロシア本土に到達する前に
プーチンはこれに対抗してボタンを押すでしょうから、
両者共倒れ、となります。
現行の物凄い威力の多弾頭大型核兵器に対する迎撃ミサイルの効果は
気休め程度だと考えた方が良いです。
で、このような状況はお互いすっごく嫌なので、
ロシアは NATO に対しては核を使用することはない、と思います。
で、この場合にロシアが勝てる唯一の方策が、
中国の台湾進攻と北朝鮮の南進をウクライナ戦争に同調させることです。
これを中国側から見れば、
ウクライナ戦争が終結し、欧州に平和が戻ったならば、
中国一国の武力による台湾併合の可能性はゼロです。
北朝鮮も、南進して勝てる見込みはゼロです。
ということは、習近平が本気のホンコに
「自分の目の黒いうちに台湾併合を達成するのだ!」と望んでいるならば、
アメリカ大統領が、欧州の地に、
自国の軍隊の多数を配備せざるを得ない状況を作らなくてはなりませぬ!
センセだったらそうします WWWWWW。
で、北による南進は駄目押し、ということです。
以前に述べたように、このような状況が現出すれば、西側はお手上げです。
米国が取るべき唯一の手段は、
ICBM をロシアではなく中国と北朝鮮に向けて発射する、と脅すことです。
脅しても言うことを聞かなければ、打つでしょう。
でも、この場合、ロシアに向けては撃たない。
一応ホットラインでその旨、プーチンに伝える可能性もあるかも・・・。
中露朝の関係が、単に武器弾薬の調達のレベルで留まるならば結構ですが、
いや、もちろんこれもよろしくはありませんが、
仮にそれ以上の話をコソコソしているとするならば、ヤバイです!
北西大西洋上でのチャーチルとルーズベルトの会談を彷彿とさせます。
しかしながら、
中露朝、三者でコソコソお話していても今一つ緊迫感に欠けるのは、
キンペー氏はそこまで本気で台湾併合を考えていないのか、
考えているとしても、武力併合よりもより穏やかな、
あるいは言葉を変えれば、
より「陰険な」方法で乗っ取ってしまうやりかたを
模索しているのかもしれません。
何しろ「孫氏の兵法」の国ですので・・・。
台湾独立に関しては外省人と本省人とで温度差がありますから、
飴と鞭を使い分けて時間をかけて釣りあげるのが得策だと思います。
いや、キンペーにとっては、ということですよ!
北のキムくんに至っては、自分の王朝が安泰でありさえすれば OK 牧場!
と考えているのが見え見えですので、
これも本気になって南進する可能性は低いかと・・・。
それにしても、
世襲による共産主義が可能であるとは
昭和世代の誰しもが夢想しえなかった状況ではあろうことよ・・・。
いずれにしましても、このように考えれば、
中露朝の三者が鳩首揃えてモゴモゴなにやら悪事を企んでいるように見えても、
あまり心配することはないのかも知れません。
もちろんこれは、
これら三人以外の誰にも本当の所は分からないことではありますが・・・。
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