今月のウクライナ-117

ユダヤ教と言えば旧約聖書ですが、
これはキリスト教、イスラム教においても共に聖書として扱われる本です。
創世記には、
例のアダムとイブとかノアの箱舟とかのお話が載ってますが、
ネットで翻訳版が見れますので、良ければお読みになってください。
退屈ですけど・・・。

旧約聖書の創世記は早い話が「神話」ですが、
我が国の「古事記」やギリシャの神話とは異なり、
色々な神様が「色々な意味で」大活躍するようなお話はありませぬ・・・。
目に見えない神様がひたすら自分を信じる敬虔な民にはご褒美を、
信じない傲慢な連中には天罰を与える話が繰り返されます。
なにしろ唯一絶対の神を信じる一神教の本ですので、
怒って洞窟に隠れた神様を引っ張り出すために
他の神様が岩戸の前でストリップダンスを踊りだす、
などという不届き千万なお話は絶対に出てきません!

で、神様から選ばれたヒトにアブラムという名前のオトコがおりまして、
信仰篤きがゆえに神様からアブラハムという名前を賜りますが
アブラムとアブラハムは何が違う?
アブラムにはアブラハムのハが無いというハナシ、
という落ちで OK ?

で、このアブラハムという重要人物の子孫がイスラエル民族の祖先であり、
また、後日にマホメット=ムハンマドが解釈したところによれば、
アラブ人の先祖もまたアブラハムの子孫であるということなので、
旧約聖書を崇めるユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三者をひっくるめて
「アブラハムの宗教」と呼ぶこともあります。
セム族の啓示宗教」などとも呼ばれます。
啓示宗教とは、
「神様が人間に神意を下し、人間は下された神意を守らなくてはならない」
という考え方をする宗教、ということです。
ここから「神とヒトとの契約」という考えかたも出てきます。
人間が修行~苦行して神意に近づく、という教えとは異なる考え方です。

で、大事な点は、
このようなユダヤ教=唯一絶対神を奉じる宗教が完成したのは
ユダヤ人のバビロン捕囚以降の時代であると考えられている点です。
元々は他の民族と同じような多神教であった可能性もあり、
古代中東の厳しい風土の中で他民族から痛めつけられてきた長い歴史の中、
本来は部族神であったヤハウェの神を最高神と位置づけ、
この神の下で一致団結しなくては我々は滅ぼされてしまうぞ!
との恐れが唯一絶対神を奉じる宗教となって結実した、
と、個人的に考えてます。
違うかもしれないけど・・・。

アブラハム レンブラント.jpgレンブラントの「アブラハムとイサク」  ウイキより
有名なお話ですが、ナカナカ寓意に富んでます。