今月のウクライナ-113

形成作戦Shaping Operations」なんて言葉、初めて聞きました。
で、やるぞやるぞ、本当にやるぞ!と言ってたわけですが、
実はすでにこっそりと隠れてやってるようです。
でも、ワクワクドキドキの 21 世紀版クルスク大戦車戦は、
今回はどうやらおあずけのようで・・・。

さて、与作の村では目出度く雷の神様と雨の神様が生まれましたので、
その後は火の神様、かまどの神様、風の神様、水の神様などが続々誕生!
さらには月の神様と太陽の神様まで登場し、その数ナント 800 万!!!
ここに多数の神様からなる想像の世界が誕生しました。
一旦妄想世界が誕生すると、与作たちは畑仕事を忘れてこれに夢中!
一つ一つの神様に名前を付けるは、キャラクターを設定するは、
おうちを建ててあげるは、ドラマ化するは、などなどなど、
色々なことを仕出かします。

シルバニアみたいなモンです。

一つ一つの神様にはそれぞれのファンまで登場し、
とうとう巫女ちゃんシスターズまで結成される始末!

とまあ、大体こんなカンジでどこの部族~民族も神話を作り出すわけですが、
部族ごとで祭る神が異なってきて
「オラのとこの神様が一番だべ!」
「いんや、オラんとこの神様こそが My Sweet Lord だべよ!」
とケンカを始めるので、神様も数が多くなり出すと、序列が必要となってくる。
で、king of the gods、神の中の神、みたいなのが出てくる。
ギリシャ神話のゼウスみたいなスーパースター的なヤツ。

一応こういうカンジで古代社会が形成されていくわけですが、
中東の一画でさらに先鋭的な妄想が生じます。

「神の中の神」みたいなヒエラルキー的方向性が出てくると、
絶対に誤謬を起こさない最高神、みたいなのを考え出す連中が現れる。
で、これまで各々のキャラクター神 = ポケモンみたいなもん、
にキャーキャー言っていたファンですが、
絶対神の概念を考え出した連中からは、彼らは「けしからぬ輩」に見えだす。
絶対神に忠誠を誓う我らこそが絶対に正しい!」と考え始める。
なぜならば、絶対に間違いを犯さない神様=絶対神と自分たちで定義したので、
これを信仰する自分たちは絶対的に正しいはずだから。
おかげさまで、これまでの神様が持っていた「人間臭さ」が失われる。
絶対神の絶対的優位性について議論をし始め、
世界や人類を創造するだけでは飽き足らず、
善や悪を規定し、具体的な日常の行動規範を審判し、
自分たちの社会の倫理規範を体現する存在として神を規定するようになる。
「この神を信じる者はこれこれの規範を犯してはならぬ!
逸脱した者を待つのは地獄であり、
信じること篤き者を待つのは天国である!」
との独善的妄想的世界観の体系を唱えるに至る・・・。

なにもそんなものを全て一緒くたに
「神様」の世界に入れ込む必要はないのに・・・、
と、センセなんぞは思ってしまいます。

まだイスラム教に入っていませんよ!
次回はセム族とは?というカンジで宗教を見ていきます。


ゼウス.jpgゼウス神  ウイキより
一時期、スーパースターでした。