今月のウクライナ-111

さて、イスラムのお話をするからには
宗教のお話から逃げるわけにはいきませぬ。
宗教のお話をしだすと
複雑怪奇になって抜け出せなくなる可能性があるので
ホントはしたくないのですけど、
よくよく考えれば案外と簡単かもしれませぬ・・・。

で、宗教と思想とか哲学とかとは何が違う?
と、誰でも中二くらいになったら一度は考えたりすることですが、
答えはカンタン!

「神様」が登場するのが宗教で、「神様」が登場しないのが思想哲学です。
やれやれ、肩の荷が下りた・・・。

OK?腑に落ちた?も少ししゃべる?
じゃ、も少ししゃべってみる。

「じゃ、神様が登場しない仏教は宗教じゃないのか?」
という鋭いご質問が出てくると思ってました!
センセのお答えは、
「ハイ、ゴータマさんが唱えていたころのものは、宗教ではありませぬ!」
というものです。
ゴータマさん、シッたるダー?
この調子でどんどこ行ってみよう!

まずは、じゃ「神様」ってナニ?です。

一言で言うならば、
中途半端に頭が発達した人類が、
森羅万象の因果関係を説明するために妄想した概念」です。
多くの場合、ヒトを模した形に想像されます。
うわっ!難しい単語が並んでるう~~~!

猟師が動物を捕えるために罠(わな)を仕掛けたりしますが、
動物でも賢い連中はナカナカかかりません。
動物でも賢くない連中は、同じ罠に何度もかかったりします。
条件反射だけで生きているような連中は罠が持つ因果関係を理解できませんから
何度もかかったりしますが、
哺乳類など、ある程度賢くなると因果を理解しますので、
1~2 度経験して学習すると、ナカナカかからなくなります。
因果を理解する能力を生得的に獲得しているからです。

YouTube でハトに罠をしかける面白いのがありますので、
御覧になってください。

で、自ら「オレさまは世界で一番賢い生物じゃ!」
と昔からうぬぼれたりしている人類ですが、
雷が轟いて大雨が降り、せっかく植えた作物が台無しになったりする・・・。
現代の我々は
「大陸から寒気が南下して列島の前線を刺激した結果大気が不安定となり、
雷鳴と集中豪雨をもたらしたのだ!地球の温暖化が一因かもしれぬ!」
などと小学生レベルでも説明するでしょうが、
科学が未発達な昔、あるいは今でも一部のヒトには、この理屈が分かりません。
けれども昔の人たちも中途半端に頭が発達しているので、
雷鳴と大雨との因果関係に関して何らかの説明が必要となります。

自分たちが穴を掘って罠を作って動物を獲ったりするので、
雷鳴と豪雨も、誰かが「企んで」仕掛けたものなのだ、と考えたりします。
特にせっかく植えた作物が台無しとなって
餓えの恐怖がせまるような状況ともなると、
何としてでも因果を説明し、対策を講じなくてはならなくなります。
そこで、神様の登場となります。

田吾「きっとオラたちが知らねーおっきな存在があるにちがいねーだよ。」
与作「オラたちの目には見えねーだけだべ。」
どん兵衛「怒らしちゃなんねえだ!」
末吉「ここは一つ、なだめすかして帰ってもらわなくちゃなんねーだべよ!」

ってことで、お祭りをします。
お祭りをするヒトが登場したりします。
神様が乗り移ったりしてトランス状態に陥ったりします。
それを見た村人は恐れおののいてかしこみかしこみたてまつったりします。
ハイ、宗教のいっちょ上がり~~~っ!

シャーマン.jpgオロチョンのシャーマン  ウイキより