今月のウクライナ-84

今年もいよいよ押し詰まって参りましたが、
年越しのご用意はお済みでしょうか?
昨日はここ坂城でも結構な雪が降りまして、この冬初の雪かきをしました。
10 cm くらいは積もったかな?
おまけにまだ 12 月というのに、今年は真冬のごとく寒いです。
ニュースなどを見ていても、鹿児島や高知でも雪が降ったようですし、
南国の人たち、スノータイヤなど用意していないと思いますので
道路での立ち往生も頻発のようですね。

ですので、昨日は買い物に出かけないで一日中巣ごもりしようかな?
と考えてましたが、逆に、この雪ではことによると物流が滞って
翌日のスーパーは品薄になるかな?と考え直して、
ジムニーの雪を下ろして無理して出かけました。
道は圧雪状態。
スーパーの駐車場はガラ空きでしたので、
いろいろドリフトとかやらかして楽しかったです WWWWW。
(よゐこの皆様はやらかしてはいけませぬ!)
で、お餅やらなんやら、あるいはお年玉の用意やら、
年越しに向けて、準備万端、滞りなく済ませることができました。

で、昨日はクリスマスイブ、ということで、
いわゆるホワイトクリスマスとなりましたが、
この歳ともなると「だからどうした!」ということで、
何の感慨も湧きませぬ・・・ホッホッホ~!

で、ホワイトに因んで、今回は白フンことエフタルのお話を致します。

エフタル、ヘプタル、嚈噠(ようたつ)などなど、
いくつかの呼び名がありますが、
どれも同じです。
柔然~突厥~北魏~グプタ朝~ササン朝などと重なる 56 世紀ころ、
突如として中央アジアに一大帝国を築いた連中です。
由来~出自に関しては色々の説がありますが、
中国の歴史書は「トカラ系の月氏に属する連中である」と述べています。
言語も柔然やトルコ系とは異なるとの記述もありますし、また、
その版図を見ても、大月氏の跡を継いだ連中なのでは?
と、個人的には考えてます。
風俗は典型的な戦闘的遊牧民で、これはどれもこれもみな同じ。
言葉だけが異なります。

で、以下、ウイキペディアより抜粋引用。
5 世紀中頃に現在のアフガニスタン東北部に興り、
周辺のクシャーナ朝後継勢力(キダーラ朝)を滅ぼして
トハリスタン(バクトリア)、ガンダーラを支配下に置いた。
これによりサーサーン朝と境を接するようになるが、
その王位継承争いに介入してサーサーン朝より歳幣を要求するほどに至り、
484 年には逆襲をはかって侵攻してきたサーサーン朝軍を撃退するなど
数度に渡って大規模な干戈を交えた。
さらにインドへと侵入してグプタ朝を脅かし、その衰亡の原因をつくった。」
ということです。引用はコピペで済むので楽ですね!
でもウイキは文章がまるでなってない!のが多いので、
なるべく引用はしたくありません。
上記文はまとまりが良かったので、引用させていただきました。ARIGATO

エフタル.jpg西暦 5~6 世紀ころのアジア  ウイキより
Hepthalite Khanate がエフタル可汗国、
Khanate of the Juan-Juan が柔然、
Sassanid Persian Empire がササン朝ペルシャ、
Gupta Empire がグプタ朝、
Northern Wei Dynasty が北魏、
Southern Qi Dynasty が南朝の斉です。


エフタルは、最盛期にはササン朝の軍を打ち破ったり
グプタ朝を大いに悩ませたりしますが、
558 年には突厥とササン朝とに挟撃され、敗北。
その 10 年後には突厥によって滅ぼされてしまいます。
あっという間大きくなったと思ったら
あっという間滅ぼされてしまうという、いつものパターンではありますが、
中央アジア史では取りあえずは言及しておかなくてはならない連中ですので、
お話しました。逸話としても、話すべきものもあまりないです。

で、なぜ「白フン?」ということですが、
これはインドではシュヴェータ・フーナ (白いフン)、
サーサーン朝ではスペード・フヨーン(白いフン)と呼んだことに由来します。
白フンのフンは例のフン族に由来するのは明らかですが、
自称として彼らがそう名乗ったのか、
あるいはその凶暴さが、
未だ記憶に新しいフンのそれを思い起こさせるものだったので
周辺の連中が呼んだのか、
それは分かりませぬ。
ここで確かに言えることは、
白フンの白=コーカソイドの特徴を表している、ということです。
これも、彼らがトカラ由来の証拠の一つ、と言えると思います。
これはまた逆に、本来のフン族はコーカソイドではなく、
アジア系であったことを傍証するものです。

エフタル-2.jpgエフタル戦士の想像画  中国サイト、Bai 百科より
https://baike.baidu.com/tashuo/browse/content?id=703153e253e5a8c87b05f738
戦闘的遊牧民の図、みんな同じ・・・。


エフタルに関してはこれでおしまい。
次回からは突厥~トルコ族の隆盛の始まりをお話し、
その後にイスラム、唐の時代について話していこうと思ってます。