今月のウクライナ-61

ここ数日中にも色々ありました。
まず、過去ログでも何度か紹介したスウエーデンのペーボ博士。
ホモサピエンスとネアンデルタール人が過去に交雑していた事実や
デニソワ人の発見などでノーベル賞を取りました!
おめでとうございます!
彼の著書、「ネアンデルタール人は私たちと交配した」は、
センセも過去ログで大いに活用させていただきました。

お次はウクライナ。
プーチンの 4 州併合宣言直後に東部の要衝都市、レマンを制圧!
ロシアは再び慌てふためいて逃げた模様ですが、
逃げる途次にはウクライナ軍に相当に叩かれたようで、
BBC のニュースなどを見る限りでは悲惨極まりない・・・。
担当司令官の更迭に加えて
例のチェチェンの隊長がギャーギャーうるさく罵っているようで、
ロシア軍、本当に大丈夫か???
加えて新兵に支給するはずの軍服 150 万着が忽然と消えたという話まで!
にっちもさっちもいかなくなったプーチン政権、
ここにきて核使用の話がやけに現実味を帯びてきた。
バルチック海のガスパイプラインが何者かによって(見え見えですが)
破壊された話も飛び込んでくるし、
北朝鮮のミサイルは日本列島を飛び越してくるし、
毎日のニュースから目が離せないセンセです。


さて、鮮卑などによって故地を追われた北匈奴の連中ですが、
しぶとくどんどこ西に逃れ、最終的にフン族となって欧州に暴れこんだ、
という説があります。
これが正しいのかそうでないのかに関しては侃侃諤諤の様相ですが、
「決定打に欠ける!」ということで保留中、ということらしいです。
専門家の世界としては致し方ないかと思いますが、
素人のセンセとしては委細お構いなく、
「匈奴がフン族になったに決まってるジャン!」で押し通します。なぜか。
「匈奴=フン族ではない!」こともまた「決定打に欠ける!」からです。

フン族-1.jpg19 世紀に書かれたフン族の絵です。  ウイキより
当時の西欧人にとってはこういうイメージだったんですね!
個人的には結構当たってる、と思いますが・・・。


このような場合はいわゆる「状況証拠」をあげつらって
どちらがより「らしい」かを見れば良いわけで、
英語で言うところの「likely、unlikely」と言うことですが、
そういう形で見る場合、匈奴がフン族であって誠に自然、と言えると思います。
この「状況証拠」に関してはそのうちお話すると思いますが、
その前に、いわゆる「ゲルマン民族の大移動」の前の欧州はどうだったのか、
簡単にお話したいと思います。

次回はケルト人が主役となります。