今月のウクライナ-57

前回、「ウクライナ軍、反攻するも歩みは遅い」と述べましたが、
公開した途端にウクライナ軍の大攻勢の報が入り、ここに急遽訂正!
「んんん、可笑しいな???
直前まで比較的に逆の内容の情報が入っていたんだが・・・。」
と思っておりましたが、
恐らく、ウクライナ軍の南部攻勢は東の大攻勢に対する陽動作戦で、
同時に、情報操作を行って、
自軍の反転攻勢を悟られないように仕向けていた可能性があります!

ウクライナ軍にも諸葛孔明が居るのかっ???

ロシア軍の敗走の態を見る限り、
慌てふためいて一気に逃げてるようですから、
よっぽど周到に準備していたカンジです。
YouTube にも戦車の上に乗っている歩兵連中をコロコロ落っことして
一目散に逃げ惑う戦車の動画が載ってます。
最後にカーブでドリフトして大木に激突!
これをへし折るなど、木を相手にする分には大変強いロシア戦車です。

背後に多くの戦車や弾薬などを置き去りにしているとのことから、
ウクライナ軍はこれらを利用してさらに軍備強化!
加えて地方議会では反戦演説まで起きているようで、
さてさてプーチンどうすることやら・・・。

今後、冬が来る前にはおなじみの泥濘(でいねい)期となって
攻勢も一時停止となるのでしょうから、
ウクライナとしては、その時までに出来るだけ領土を奪還しておきたい、
ということなのでしょうね。
ロシアとしては、この冬のガス供給の西側への影響を見たい、
という思惑はあると思います。
ロシアが本気を出していないことは明らかですが、
本気を出して総動員をかけたとたん
プーチンの支持率急落の可能性大ですから、
出したくても出せない、というのがホントのところかもしれません。


さて、紀元 265 年に司馬氏が打ち立てた晋ですが、
自身の安全のため、同族に大きな権力を持たせて地方政治に当たらせます。
ところがこれが裏目に出、
八王の乱(はちおうのらん)と呼ばれる同族同士の争いに発展してしまいます。
これらの連中が各自、自分たちの兵力を増強するため、
周辺にたむろしていた辺境の諸部族連中を傭兵として雇うようになりますが、
これらの部族こそが、五胡、すなわち当時の五つの戦闘的遊牧民です。
具体的には、
匈奴、羯(けつ)、鮮卑、氐(てい)、羌(きょう)の五部族です。
羯は匈奴の一部族で、氐は羌に近い連中です。
で、これらの連中は傭兵としての自分の立場なんぞ何のその!
これはチャンス!とばかりに華北を中心としてやりたい放題の大暴れ!
16 にものぼる国家の乱立存亡の時代となりました!

五胡.jpg当時の五胡が住んでいたところ  ウイキより
少し見づらいですが、ガマンして下され!


この時代はあまりにも複雑すぎるので、説明はシャットアウト!
ただ一つ、紀元 316 年、
匈奴によって晋が滅ぼされた事実をお伝えいたします。
一方で、司馬の王族の一人であった司馬睿(しば・えい)は
この時、江南の地に居たおかげで難を逃れ、
新たに南の地に晋王朝を打ち立てます。これが東晋
一方、匈奴に滅ぼされた王朝は西晋と呼ばれることとなります。

本日はこれまで!