今月のウクライナ-43

猛烈に暑かった 6 月のあとは再び梅雨となって一息ついてましたが、
今週から再び熱波が再来し、ヒ~ヒ~言ってるセンセです。
週末の日曜はゴルフの練習に行くのが定番なのですが、
明日の上田は 37 ℃の予報・・・。
冷房の効いた部屋で、おとなしくブログを書いてるのが一番ですね!

さて、サカ・スキタイの連中はインドにもズカズカと侵入して行きます。
ですので、古代インドに関しても簡単にお話する必要がある、と思いました。

マケドニアの王、アレクサンダー大王ですが、
ギリシャ人たちがこんなところまで進出してきたこと自体が驚きですが、
アレクサンダー自身が
古代インド初の統一国家であるマウリヤ朝の成立に
直接関わっているという事実もまた、大きな驚きです。

紀元前 2000 年前くらいから
パンジャブ地方辺りに侵入を繰り返してきた原インド・イラン語族ですが、
先住のドラヴィダ系の連中を追い払い、
ガンジス川流域に勢力を拡大して行きました。

一方で追われたドラヴィダの連中はデカン高原に進出し、さらに南下。
土着の様々な連中と混合していきます。

支配者となった原インド・イラン語族=アーリア人ですが、
彼らもまたドラヴィダ人やその他の土着民族との混交を繰り返した結果、
西方に向かったアーリア系の連中とは一味も二味も異なった
現在の我々も良く知るところの全く独特のインド文化が形成されていきます。

元々の先住民自体に色~~~んな連中が居たことに加え、
まずはドラヴィダ人、次にアーリア人、北東からはお茶や稲作と共にアジア人、
さらにはサカ・スキタイ、トカラ、イスラムと、
色んな連中がこの土地に関与するわけですが、
み~んな結局は多かれ少なかれインド色に染まってしまうという・・・。

ヒンズー教のおおもとには古代アーリア人のバラモン教があるわけですが、
古代バラモンの教えもまた土着信仰に影響され、
大きな変質を受けて成り立っているものが現代ヒンズー教、
ということらしいです。
同じことは仏教にも言えるようで、
お釈迦様が述べられたありがたいお言葉などは
どう聞いても個人の魂の救済以上のものには思えず、
宗教というよりも哲学や心理学に属するもののように
センセなんぞには思えますが、
ゴータマさんの死後、
バラモン教や土着の神である菩薩やら帝釈天やら毘沙門天やらが加わり、
さらには仏像を作ってこれをあがめるなど、
大きく変質していくこととなります。

インドラ.jpgインドラの像     ウイキより
まことにインド風そのものですね!


現代の我々日本人が馴染みの仏教は、
基本、このように変質した仏教である、ということが言えます。

それはさておき、このようなインド独特の文化に多くの近代人が魅せられ、
その奥行きの深さというか訳の分からなさというか、
一旦インドにはまるとナカナカ抜け出せない、
などとも言われたりします。

ビートルズも一時期はまり、
Norwegian Wood」でジョージが初めてシタール演奏を披露したのちは、
アルバム「Revolver」や「Sergeant Pepper's Lonely Hearts Club Band」に
結びついていきます。
で、師と仰いだバラモンのマハリシでしたが、女性問題が発覚して、
結局は煩悩の虜(とりこ)であることが明らかとなり、幻滅して、
「バラモン!」
と言ったかどうかは知りませぬが、
ここに彼らはめでたく覚醒~解脱を果たすわけです WWWW。

現在進行形で世間を騒がせているあの宗教団体。
アプリオリに色々と分かりそうなものだが・・・
と、センセなんぞは思ってしまいます・・・。


おのれこそおのれのよるべ、
おのれをおきてたれによるべぞ。
よく整えしおのれこそ、
まこと得難きよるべなり。

有名なお釈迦様のお言葉ですが、一つ質問があります。

最後の「まこと得難きよるべなり」ですけれども、これの前に
「よく整えしおのれこそ」と係助詞の「こそ」があるわけですから、
末尾の「なり」は已然形の「なれ」が正しいのではないのでしょうか?

どなたか教えて下され!