今月のウクライナ-31

ここに来てロシア軍、自軍の強みを漸く認識し始めたようです。
旧型だろうが何だろうが数で押していけば良い!ということです。
あらゆる砲を東部の要衝に一極集中させ、猛烈な砲撃を浴びせているようです。
もちろん通常弾で・・・。
ウクライナ軍、人員の消耗が激しいようなので、
ここは一旦撤退して、策を練り直さねばなりませぬ!

さて、ホンコの遊牧民とは
従来の半農半牧半狩猟的生活様式を捨てて大規模な遊牧化に特化した人々、
ということですので、
いわば「単一作物栽培に特化した農民」的な性格があります。
すなわち、自分たちが産するモノだけでは生活が成り立たないので、
自分たちが産するモノを自分たちが産しえないモノと交換する必要があります。
その意味で、周りの農民や都市住民との交易が重要となってきます。
周りに古代国家のような巨大消費地が存在すれば、
自分たちが産する毛皮、羊毛、肉、チーズやバターなどの需要が増します。
すなわち、遊牧民が歴史に登場するような遊牧国家を打ち立てるためには、
始めにメソポタミア、インド、中国などの古代国家ありき!
ということなのです。
その意味で、ユーラシア大陸中央部においては、
遊牧民=交易民、のニュアンスをまずは獲得することとなります。
始めから「侵略的」であったわけではないようです。

これに加え、原印欧語族による馬の家畜化が重要となってきます。
また、中東でまずは発明されたと考えられる初期の車を改良し、
スポーク付きの車輪を持つ「馬車」を発明、あるいは「進化」させたのが彼ら、
と言われてます。
さらに、騎乗による馬の制御を始めたのも中東と考えられていますが、
現代でも見られるような、ハミによる馬の制御法を開始したのは彼らです。
これらの機動的な移動法の発明により、歴史上初めて、
広大なステップをまたにかけ、羊などの家畜を管理しながら
遠距離まで自由かつ速やかに往来したのが彼ら、ということです。

シュメールの馬車.jpgシュメール時代のロバ車 スポークは未だ発明されていません。
ロバの背中に付いているのは何でしょうかね?
ねじ式のロバ、だったのでしょうか?     ウイキより


スポーク付きの車輪.jpg紀元前 1000 年より前と考えられているスポーク付き車輪 
現在のイランから出土しました。 ウイキより


彼らにはもう一つの特性があります。それは、
血縁や精神的紐帯(ちゅうたい)に基づいた強固な社会組織の形成
ということです。
容易に想像できると思いますが、
数家族単位でも数千頭は必要となる家畜を追って移動を続けるのが遊牧民、
ということですので、
当然、これらの家畜を食べさせていくには広大な土地が必要です。
で、遊牧民は彼らだけではないでしょうから、
良い土地や水場の奪い合いが生じます。

稲作農民の水争いみたいなものです。

で、相手方に対抗するためには強力な組織が必要となってきます。
相手方を蹴散らすために、馬を用いた軍事力も進化していきます。

図らずも「蹴散らす」という言葉が自然に出てきましたが・・・。

戦車、騎乗、短弓、短剣、ズボンとブーツ、そして強力な「王」と、
自らの命をもって彼に付き従う忠実なる一群の「戦士」が生まれます。

ここに漸く「戦闘的遊牧民」が完成することとなりました!