今月のウクライナ-11

土曜のお昼は冬はタヌキそば、夏は冷やソーメンを作って 
BS の「関口宏のもう一度!近代史」を見るのが定番でしたが、本日は最終回。
関口氏と保阪正康氏のやり取りですから
事実の解釈などでセンセとしては「?」という側面も多少はありましたが、
基本的にあれだけ固い内容を 2 年以上もきっちりと続け、
幕末から 60 年安保に至るまでを平易かつ丁寧に解説して、
近現代史のおさらいをする上で、地味ですが、有益な番組だったと思います。

来週からのこの時間、何を見ながらソーメンをすするか、困っていましたが、
ナンカ、次週からは、
「関口宏の一番新しい古代史」という番組を放送するとのこと!
ということは、センセの「今月の書評」シリーズと重なる可能性があるわけで、
ツッコミどころ満載の番組となること請け合いのようです。
たぶん、ソーメンをすすりながら、
「そーじゃねーだろ!★★★!ゲホゲホ・・・」とかいうカンジで見るのかな?


さて、ウクライナです。
ロシアの軍事侵攻開始以来、はや一ヶ月が経ちましたが、
ロシアは当初の目標を全く達成できていないばかりか、
戦線は膠着状態に陥りつつあります。
開戦当初は誰もが予想していなかった状況です。
今後どうなるか、
まずはこの一週間の展開を、時系列的に、報道順に羅列してみます。

19 日
● 米シンクタンク「戦争研究所」は、
ロシア軍はキエフ、ハリコフ、オデッサなどのウクライナ主要都市を奪取して
ゼレンスキー政権をすげ替える予定であった当初の作戦に失敗した、と評価

20 日
● ポーランドの首都ワルシャワに拠点を置くNGO「ベラルーシ人会財団」は、
同国義勇兵のウクライナ行きを支援すると発表

21 日
● ポーランド・ベラルーシ国境において、
ウクライナ避難民らが、
EU からロシア・ベラルーシへの物流を阻止すべく抗議デモ
物資を積んでロシアなどに向かうトラックが 30km 以上にわたって足止め

22 日
● S&Pグローバル、ロシア企業の格付け取りやめ

23 日
● 米 CNN は、NATO 当局者の話として、
ベラルーシがロシア支援のために参戦するとの見通しを報じた。
一方、米国防総省高官はこれを否定
● 以下、傍受されたロシア将校の電話内容
- ウクライナはチェチェンよりも酷い
- 兵士の 50% が凍傷を負っている
- ロシア軍は戦死者を搬送することができない
- ロシア軍には十分なテントがない
- ロシア軍機は友軍を誤爆
● 旧ソ軍に所属していた軍事評論家が「ロシア軍の命運は 2 週間」と予想
● プーチン大統領は非友好国にはルーブル建てで天然ガスを売却すると発表
● NATO 、対ロ防衛力強化のため、東欧に新たに 4 個の戦闘群配備を決定

24 日
● ロシアのチュバイス大統領特別代表が辞職...侵攻開始後、初の政権要人の離反
● ロシア中銀総裁がプーチン大統領に辞意を示すも拒まれ、再任
● チェチェンのカディロフ部隊、マリウポリの市庁舎を制圧と発表
● 首都キエフ近郊で露軍が数十キロ後退、作戦修正の動き
● ポーランド、ロシア外交官ら 45 人を国外追放
● チェチェン義勇兵がウクライナ軍に協力
● ウクライナ国防省、ベルジャンシク港でロシア揚陸艦を破壊と発表

25 日
● 米当局者、ロシアのミサイル攻撃失敗率は最大 60% と分析
● ベラルーシ反体制派、ウクライナ侵攻に参加するなと自国兵に呼び掛け
● ロシア、ドンバスに戦力を集中と表明、ウクライナでの計画縮小示唆か?

26 日
● ロシア軍、ウクライナ住民 6000 人をサハリンに強制移住させ、
今後 2 年間の出国禁止措置???ウクライナ外務省発表
● 中国石油大手、ロシアとの投資協議の中止を発表
● スイス、EU と歩調を合わせる形で対ロシア制裁を強化すると発表
● ロシア、千島列島で 3000 人以上参加の軍事演習
● 中部電力・カーリング女子、コロナ陽性で試合放棄!!!

とまあ、こんなカンジの一週間でした。

講道館六段のプーチン氏ですが、
必殺技「ルーブル返し!」が果たして「有効!」となるか!?
今後が見ものです。