今月のお悔やみ

元横綱にして名相撲解説者であった北の富士勝昭氏が亡くなられました。
82 歳。
北の富士が横綱の時代はセンセの中学~高校時代に相当しますが、
実のところ、その当時のセンセの印象は強くない・・・。
これは、当時のセンセが
立派なロックンローラーに成るべく頑張っていたせいもありますが WWW、
その後の輪島~貴乃花~北の湖の時代はよく覚えているのを見る限り、
今一つ、この時代のお相撲に「華」が無かったからなんじゃないかなあ~、
とも思います。
何しろ、あの「大鵬」の直後でしたからね!

ファンからは怒られるかも知れないけど・・・。

けれども NHK の解説となって以降は、
吉田~藤井アナウンサーの合いの手のうまさもさることながら、
何と言っても「舞の海さん」との掛け合い漫才が秀逸で、
一気に大ファンとなったセンセ。
加えて愛嬌~貫禄とともに粋(いき、すい)を感じさせる着物姿には
「ああ、おれもあの歳になったらあんなオトコになりたいものだ・・・」
などと感じさせられたものでありました。
すでに「あの歳」に近い、いや「あの歳」そのもののセンセではありますが、
ナカナカ貫禄も威厳も風格も身に着く暇もなく、
いつまでたってもやんちゃなガキんちょそのままに歳だけ取ってしまい、
今でも新宿歌舞伎町界隈とか歩く折には補導されるんじゃないかと心配の余り、
ウロウロキョロキョロしてしまうキョロ充真っ盛りのセンセであります・・・。

それにしてもお相撲さんというのは
土俵で見る顔と普段の顔、あるいは「本当の顔」と言うべきか、というのは
ずいぶんと違うものですね!
先日は元大関の貴景勝が解説席に座ってましたが、
土俵上の「眉をしかめた顔」は微塵もなく、語り口も穏やかで、
やはり「土俵の上は切った貼ったのオトコの世界」だけれども、
一旦土俵を降りれば、
♪ 笑えばだれでもなつくけど~悪人どもには~鬼より怖い~
なんですね!
なっとくです!
※カウンターで手を撃たれるオトコ、
あれ、リー・ヴァン・クリフですよね!

北の富士氏だけでなく、
火野正平氏、
谷川俊太郎氏、
楳図かずお氏、
西田敏行氏など、
ここ 1 ヶ月ばかりにかけて馴染みの顔が次々と他界されました。

心よりのご冥福を申し上げます・・・。