今月のウクライナ-138

G20 にプーチンが出席しないのは、分かる。
キンペー氏が出ないのが、ちょいと引っ掛かる。
北のキムくんがウラジオでプーチンとお話する予定、だという。
ロシアと中国と北朝鮮、ナンカ、最近やけに仲が良いような気がする。

ウクライナ軍の南部への突出が成功したとすると、
ロシアの戦術核への誘惑がいや増す。
仮に用いた場合、NATO は自動的に宣戦布告するであろうが、
NATO 自身が戦術核を用いるかどうかは不透明だ。
いずれにせよ、アメリカは欧州に軍を送る。
これに同調して中国による台湾進攻と北朝鮮の南進が生じれば、
さすがのアメリカも両面作戦、いや三方面作戦は不可能だ。
もちろん日本は指をくわえてみているだけ。
NATO に対比できるような組織は東アジアには存在しない。
西側民主国家は壊滅だ。

これに対抗するにはあれしかないが、するだろうか?

幸いなことに、中国も北も、未だ、可視的な兆候を示してはいない。
示してはいないが、
上記のシナリオは、あながち絵空事とは思えない・・・。


さて、ゾロアスター教です。
古代インド・イラン系の連中によって信仰されていた多神教ですが、
これを「アフラ・マズダー率いる善神を信仰せよ!」
と説いたのが怪傑ゾロ氏です。
で、このアフラ・マズダーは、実は阿修羅=アシュラと同一の神です!
ジョージ秋山のマンガでも有名です。知ってる?
ここからも、古代インドと古代イランとは非常に近い関係にあった、
というのが分かります。

で、このような多神教を整理して一神教的な教義を唱えたゾロ氏ですが、
メディア王国の時代には大きく変質を遂げてしまいます。
このようなシルバニア化したゾロアスター教ですが、
紀元前 550 年にメディア王国を滅ぼした
キュロス二世のアケメネス朝ペルシャの時代には
勢力もそれなりに大きくなり、
少なくともアケメネスの王家の人々は、これを熱心に信仰していたようです。
しかしながら、
この王朝はバビロンに囚われていたユダヤ人を解放した人々ですので
宗教的には寛容政策をとり、
版図内には様々な宗教を信仰する連中がおりました。

キュロス二世.jpgキュロス二世の像  ウイキより
レリーフから模写したものかな?
ふむ、ペルシャの王様は大体がこんなイメージ。
イスラム前のペルシャ文化は
古代メソポタミアの文化を強く踏襲しているのだな、と感じます。