日々のお話: 2013年4月アーカイブ

疲労・休養・栄養・運動-11

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お昼、ご飯を半分にしてカレーをかけて今さっき食べ終えましたが、やっぱり胃は働いてくれませぬ、、、。腹ごなしに研究室の裏庭に出てみましたが、本日はなんて気持ちの良い春の日なのでしょう!こんな日に、消化不良の胃を抱えながら暗い部屋に閉じこもって一人侘びしくブログを書いているなんて、、、、、あまりの事なので、YouTube に接続して音楽でも聴きながら書いてます。曲は、上原敏の「裏町人生」です、、、。

さて、未消化の胃を抱えて「裏町人生」を聞きながら、「元気の出る食物」に就いて書いていきます。

センセもよくやる失敗が一つあります。多くのヒト、特に若い女性が陥る失敗です。それは、ダイエットを行って食事量、特に炭水化物系を減らしているのに「元気が出ない、疲れる・・・」とか言って「ビタミンが足りないかも・・・」とか考えてサプリを大量に飲む、と言うパターンです。そもそも何故ダイエットするのか、と言う目的から逆算すれば、ダイエットでご飯や砂糖、油の量を減らすのは当然の事です。経験上、ある程度まで、炭水化物や油の量を減らし、同時に毎日普通に仕事をしていても、体が疲れる事もなく、お腹周りは目論見通りに減ってきます。すなわち、ダイエットが成功した、と言う事です。問題はここからで、ここからさらに「欲」が出てくるわけです。ここまで上手くいったのだから、この状態をもっと続けて行けばさらにスマートとなるだろう、と考える訳です。で、この先になりますと、体から「もう潮時」と言うサインが出てきます。まず、頭が回らなくなります。次に、半端じゃないぐらいにお腹が空いてきます。さらに、お腹周りだけでなく、筋肉量が減少して来ます。こうなりますと「ダイエット」と言うよりも「飢餓状態」と呼ぶのが正しいかと思います。で、このような状態になってもまだ「がんばって」ダイエットを続けますと、まずは風邪をひきやすくなって参ります。それでもがんばりますと、、、後は知りません。たぶん、病院のベッドの上で目が覚める、と言う事になるのかと思います。センセの場合は風邪を引きやすくなった時点で気がついて止めました。で、鏡を見ますと、確かに痩せたセンセの姿がそこにはあったのですが、なんか、当初思い描いていたのと大きく異なる姿でして、カッチョワリ~~~のですね!引き締まったアランドロンをイメージしていたのが、どうみても、はぢゅかしながら、グアム島の横井庄一軍曹にしか見えませナンだ(横井軍曹、大変にご苦労様で御座いました!最敬礼!)、、、。

さて、何を申し上げたいのかと言いますと、ご飯の絶対量が少ないのにも関わらず、やれ疲れる、体の調子がどうも優れない、と言う勘違いが結構多い、と言う事です。そのようなときは、単にご飯の量をちょいとばかり増やすだけで忽ちに改善しますので、そこのところは呉々もヨロシク!で御座います。そうでは無く、同じ量の食事をしていてなおかつ同程度の仕事量を行っているにも関わらず、最近やけに疲れる、とか、或いは短期の仕事量が増えて何が何でもこれをやっつけなくてはならないが、飯を食い過ぎて太るのは嫌だ!と言う様な時は、食事の内容を見直してみると良いと思います。格別ダイエットをしている訳ではないけど、健康のために、野菜中心~穀物中心の食生活を心がけている方々には特にお勧めかと思います。野菜~穀物中心の食生活は長寿という観点からはよろしいかと思いますが、山あり谷ありの長い人生、それだけで艱難辛苦を乗り切れるかと言うと、ナカナカそうは上手く行かないのが将に人生かと思います。ここ一番の勝負、と言う状況も一度や二度では有りませぬ。で、そういうときのレシピとして、センセの経験上、絶対のお勧めが、「極上豚肉ロースの厚切りステーキ、ニンニクてんこ盛り+ニラ炒め+ニラの芽炒め」で御座います。これ、経験上、豚肉が一番で、それもぶっとく厚切りにして、そのうえにニンニクをてんこ盛りにする、と言うのがベストです。これをがあ~~~っと冷たいビールやらなにやらで一心不乱に食いまくる、と言うのがナカヤマンの正式マナーです。その晩、眠れなくなりますけど、、、。

豚肉にはビタミンB1が、そしてニンニクにはB1の吸収を助けるアリシンやスコルジンなどが豊富です。ビタミンB1は細胞内でのエネルギー産生に必須の補酵素ですので、これらを豊富に含む食材を食べますと、疲労は一遍に吹っ飛ぶ、と言うのが教科書的な説明となります。

ここで疑問が生じるわけです。

先に、色々なサプリを試したお話を致しました。その中で、ニンニク系のサプリと蟻は舐めないビタミン剤を併用しても殆ど効果が見られなかったお話を致しました。ニンニク系のサプリも蟻舐めんもニンニクそのものや豚肉中の有効成分を抽出~或いは合成したものですから効きそうなものですが、実際はモノホンを食べる方が圧倒的に効果があります。サプリの量を増やしても、さらにオシッコの臭いがきつくなるだけで、あまり変わりはありません。何故でしょうか?

一つの説明としましては、「モノホンの食物には、他に炭水化物や油などが一緒に含まれているから、それらが燃焼する事によってエネルギーが作られるからさ!」と言うのがあるかと思いますが、であれば、サプリを飲んで、同時にご飯をたくさん食べても同じ事です。でも、やはり豚肉+ニンニクにはかないません。

次の説明としては、「豚肉にもニンニクにも上記成分以外の成分で未だ発見されていないものもたくさんあるはずだ。それらが総合的~有機的に働くために、単独成分を抽出して単に組み合わせたもの以上に効果が有るのだ!」と言う考え方があります。センセは、こちらが正しいと思っています。

この様な考え方から、最近ではサプリにせよ何にせよ、「全体を総合的に摂取する」事の重要性が認識されつつあります。サプリメントの殆どは単一成分の抽出~濃縮品ですので、これの単品の摂取はもちろんの事、単なる組み合わせでも、自然のモノを丸ごと食べるには及ばないかと思います。その点、大豆麹乳酸菌発酵液は単一の成分を抽出したものでは無く、乳酸菌の培養液を丸ごとそのまま乾燥粉末化したものですので、このような意味からも優れものかと、手前味噌ではありますが、自負する訳で御座います。

因みに、日本人は明治維新まで全く肉食には無縁の人々であったかの様に言われていますが、ナカナカそうとも言えません。現代の様に頻繁に食卓に上るはずも有りませんが、「山鯨」とか「くすり食い」とかの言葉が有るように、また、猟師と言う職業が成り立っていた事からも、結構肉食は行われていたかと思われます。幕末の新撰組の間では、膂力(りょりょく)を付けるために豚を屠って(ほふって)これを食していた、と言うお話もあります。肉食は確かに疲労回復精力増強に効果があると思います。ただし、問題は、先のダイエットと全く同じで、ここから「欲」が出てくることです。即ち、「これだけ精力が出るのだから、毎日食べれば毎日元気いっぱいさ!」と考えることです。たぶん、菜食主義者に比べて毎日肉食しているヒトは元気いっぱいでたくさん仕事も出来るでしょうが、人生後半でやっかいな病に罹る確率が高くなるかと思います。これに関しましては、そのうち項を変えてお話ししたいと思います。

さて、色んなお話をして参りましたが、何となくお腹もこなれてきたようです。シリーズもそろそろエンディングに差し掛かろうかと言うところです。明日からの三日間はお仕事。金曜以降、何とか結論まで持って行きたいと思います。そのときまでには消化不良が治って居れば良いのですけど、、、、。

ではまたっ!

疲労・休養・栄養・運動-10

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そういうわけで、どういうわけか、センセの体は比較的何かと鋭敏に出来ています。冬から春へ変わる日は鼻のむずがゆさで一発で分かりますし、春から初夏への変化は鼻のトンネルの開通日となります。で、暦の二十四節気には「啓蟄」やら「大寒」やら色々ありますが、センセに言わせると、「鼻腔開通日」とか、「鼻腔閉鎖日」とかにした方がよっぽど正直に季節を表すかと思います。俳句の季語などにも、「鼻通じ」とか、「鼻づまり」とかを加えた方が、表現の幅が増えて、秀逸な句も多く詠まれるかと存じますが、如何でせうか?

 

春暁の 夢もおぼろに 鼻づまり     雅仙

郭公の 声澄み通る   鼻の穴       雅仙

 

・・・ええっと、さてと・・・。

 

要するに、センセの体は、気圧の変化だけでは無く、お茶にもコーヒーにもお酒にも唐辛子にもナンにでも良く反応してくれますので、これをヒト型実験動物と見立てまして、色々自ら試して来た訳です。センサーと言うかレセプターと言うか、これらが良く発達しているのかも知れませぬ。で、疲労回復の為にいろんなモノを試して来ましたが、これらの効能を教科書通りに羅列してもナンの意味もありませんので、これらに対してセンセの体がどのように反応したか、そしてその結果、どのサプリメントや食事が疲労回復に効果があったのか、を以降で書いていきたいと思います。漸く本題に入りましたね!

疲労回復剤としまして、これまでドリンク剤、カフェインの錠剤、ブクブクお風呂、小麦胚芽油に就いて書いてきました。その後、定期的に水泳やウオーキング、ブルワーカーや室内自転車こぎなどを行いながら、同時に色々なモノを試しました。一時期は、鹿児島の黒酢にクエン酸を混ぜて飲んでおりました。酸っぱい事この上無かったです。結果はと言うと、ううう~~んん、最初はちょいと効いたカンジがするけど、、、と言うカンジでしたね。その後、アミノ酸の一種であるL-カルニチンのサプリをこれに加えて飲み始めましたけど、これは全く効果無かったです。さらに、とんがらし系のサプリであるカプサイシンを加えましたが、同じでした。さらにと言う訳で、これにニンニク系サプリと、ビタミンB1系の錠剤(蟻は舐め無い、と言う、みんなが知ってるあのビタミン剤)を加えて見ましたけど、オシッコが臭くなっただけで殆ど変化なし。

いわゆるサプリ系でセンセの場合に最も効果があったのは、コエンザイムQ10でした。当研究室はコエンザイムQ10の製造も研究も行っておりませんので、これが疲労回復には良いと、この場で述べても一銭の得にもなりませんけど、センセはそんなケチ臭いことは申しません。他の方々はどうであれ、センセの場合は、あくまで体感と言う見地から、コエンザイムQ10の疲労回復効果を認めることが出来ました。

で、現在でもこれを日常的に摂取しているかと言うと、しておりません。と申しますのは、コエンザイムQ10と言うのはもともと我々の体の中にたくさんあるもので、細胞の中のミトコンドリアと言うエネルギー産生装置の細胞膜上にごくありふれた状態で存在し、エネルギー産生の役割を担っております。これを飲むと体感として疲労回復感が生じると言う事は、老化のためか或いは疲労のためか知りませんけど、明らかにコエンザイムQ10が本来あるべき量に満たない事を意味している、と考えて良いかと思います。従いまして、疲労したときにこれを飲んで疲労回復につなげるのは意味のある事だと思います。

しかしながら、大して疲れても居ないのに「体に良いから毎日飲むのが良かろう」と考えてこれを飲み続けるのは問題では無かろうか、と考える訳です。と申しますのは、コエンザイムQ10は本来体の中で生産されるものだからです。何らかの疾病によってこれの補給が乏しくなる様な状況であればいざ知らず、そうでないのにこれを日常的に外部から補給する様な状況になった場合、体はこれを作らなくなる、すなわち「怠ける」状態になる可能性が高いです。我々の体って、そんな風に出来てます。従いまして、センセがサプリを使用する時の原則論の一つとして、「自らの体が生産するものをむやみやたらと日常的に外部から供給するのは、非常時は別として、体を怠けさせる事に繋がるから、これは行わない」と言うものです。サプリとは少し異なりますけど、ステロイドホルモン等に代表されるホルモン剤などは典型だと思います。これは「ステロイドは絶対に使ってはいけない!」と言っているのではありませぬ。そうではなく、良く効くからと言って単なる虫さされやら鼻づまりやらにステロイド系の薬を使う必要は無かろう、と言う水準のお話です。抗ヒスタミン剤で十分です。更年期障害、男女ともにですけど、等でも欧米ではホルモン剤が良く処方される様ですが、個人的には、明らかに放置出来ない症状が見られる場合にのみ使用されるべきである、と考えています。基本的に、自然に反する行為は、センセは嫌いです。

さて、話が脱線しましたが、センセは現在でもコエンザイムQ10を飲んでます。けれども上で述べてきたとおり、日常的にダラダラと飲むのでは無く、「ここが飲み頃」と言う時に飲みます。そういうときには、面白いことに、大変良く効くものです。

さて、以上、各種サプリの疲労回復効果に就いて書いて参りました。以降は、「疲労回復食物」に就いて書いていこうと思います。

疲労・休養・栄養・運動-9

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皆様こんにちわ!お久しぶりで御座ります。直近のお話から、既に2ヶ月以上も経ってしまいました。この間、公私ともにいろんな事がありました。従いましてカキネタもたくさん蓄積して参りましたので、後は書く時間が出来るのを待つばかり、と言うところで大型連休となりまして、さっさと疲労シリーズを終わらしたい、と思っていた矢先、シリーズ終盤を飾る華々しい出来事が生じましたので、まずはこれからご紹介致したく存じます。

今年の桜はここ坂城でも1週間ほど早めに咲きまして、時には最高気温が26度にも達するなど、これは幸先の良い春を迎えたのう、などと思っていたのですが、先週の日曜にはいきなり大雪が降り積もるなど、相変わらずの春の嵐の状況から抜け出す事が出来ませぬ。当然ストーブも未だ現役で、寒いんだか暖かいのだか訳の分からぬ状態。体のスイッチも、冬モードをOFFにすべきかONのままで良いのか、迷いに迷う状況にあったところに、連休初日の27日土曜日未明、大型の低気圧が日本海を北海道方面に向けて北上。これに対してセンセの体が鋭敏に反応しまして、未明の2時~3時頃から血圧が急上昇!目はらんらんと冴え渡るは心臓の拍動はドックンドックンと響き渡るは、あげくは胃がひっくり返った様な状況となりまして、ベッドの上で七転八倒の状態!あたかも胃が「こむら返り」を起こしたような状況で、キュ~~~っと収縮。カチンカチンになりまして、朝になっても食欲ゼロ。カツンカツンと痛みますし、時折頭痛までしますし、関節もなにやら痛みますし、とにかく体全体が締め付けられるようなカンジがするので、まずはインフルエンザと食あたりを考えてみましたが、熱は全くなし!吐き気と下痢症状も全くなし!と言う事で、これは例の低気圧関連の自律神経失調によるものであろう、との結論に至りました。普通は低血圧で反応するのですが、その日は逆に高血圧で反応。自分の体、面白いです!その日一日は食欲が全くありませんでしたが、頭の具合は普通通りでしたので(つまり年中ボヤ~ッとしてるってこと)、PCの前に一日中座って、週末のルーチンである「経済分析」に余念がありませんでした。夜になっておかゆを作って食べただけですけど、お腹空かない、、、。ところが翌日も同じような状況でしたので、やっぱりPCの前で経済分析の続き。本日は少しは良い様な気もしますが、基本的には同じ状況です。今日ぐらいはゴルフの練習や、或いは近くの河原をお散歩でもしようと考えていたのですが、全くそんな気分にはなれませんので、これ幸いとばかりに、たまりにたまったブログを書くことに決めました。

フウ~~~、ここまで一気に書き上げました、、、。

TVでは家族連れが海外旅行や国内旅行にお出かけの映像を流していますが、可愛相なセンセは、ときどきおかゆをすすりつつ、ひたすら胃のご機嫌を伺いながら、三日連続でPCに張り付いているわけです×××××。センセの様に気候の変化で症状が出てくる様な病気を「気象病」と言うそうですが、面白いのは、センセの場合普段は低血圧症状が出てくるのですが、時折真逆に高血圧症状で反応する、と言う事です。これとそっくりな状況が30年近く前にも生じまして、やはり5月の頃だったと覚えておりますが、その頃センセは宮崎県に居りました。当時は気象病の知識も意識も全く無かったので、低気圧が通過したかどうかは今となっては分からないのですけれど、ともかく、関節痛、ひどい偏頭痛、強力な胃の収縮と共に、30肩だか40肩だか50肩だか知りませんが、片腕が全く上がらなくなりました。腕が上がらない、などと言うとまるでセンセのゴルフの様ですけど、情けないこと限りナシ、と言う日々が1週間も続いたのを覚えております。と言う事は、今年も同じような経緯をたどるのであるとすると、連休後半もやはりおかゆを啜りながら過ごすのでしょうか???カンベンしてくれ~~~~っっっっ!!!!

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