2020年6月アーカイブ

今月の書評-92

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未だ終息とはいかないコロナですが、みなさまいかがお過ごしですか?
コロナに加えて本格的な梅雨入りとなり、バイクにも乗れずゴルフにも行けず、どうにも煮え切らない日々が続いております。

センセの実験も「三歩進んで二歩下がる」展開が延々と続いておりまして、まさに牛歩状態。ま、一歩ずつでも、ともかくも進んでいるのが救いかな?


さて、お酒遺伝子 ALDH2 の続きですが、「今月の書評-90」の地図を今一度見ていただきたい。福建省~江西省~広州を中心とする中国華南地域が真っ黒です。
少し薄いエリアが中国全体~台湾~日本列島~朝鮮半島などの東アジア全体に広がり、チベット~満州~東南アジア地域あたりは、も少し薄い色で覆われています。

で、これらの色は、アルデヒド脱水素酵素であるALDH2 の変異型遺伝子が多く見られる地域を表しています。詳しくは「今月の書評-89」をご覧ください。

で、まさに現在、リアルタイムで世界的規模に厄災を振りまきつつあるコロナウイルスですが、湖北省武漢市で発生したのは皆様よお~っくご存知のところであります。

で、毎年のインフルエンザを始めとして、SARS などのウイルス性疾患、マラリアなどの原虫による疾患、コレラやペストなどの細菌性疾患が定期的に発生するのがこの地域です。さすがに近年ではコレラやペストの発生はほとんどゼロ水準に抑えられていますが、過去にはこの地域で発生したコレらの www 細菌性疾患が世界規模に拡散し、多くの人々の命を奪った歴史も存在します。

で、今回の新型コロナウイルスによる肺炎の国別死亡率の歴然たる差に、今現在、我々は驚愕しつつあるわけですが、このアルデヒド脱水素酵素のALDH2 変異型とコロナの死亡率との間には何らかの関係があるのではなかろうか?と、センセは考えているわけです。

ALDH2 変異型と感染症との間には何らかの関係があるのではなかろうか?という疑問はこれまでも時々指摘されていましたが、どうにも決定的な証拠に欠ける。
けれども今回のコロナの件を見ても、決定的証拠がないからといってこれをおろそかにするのもつまらない。

新型コロナウイルス肺炎の罹患率~死亡率が東アジアにおいて明らかに低い理由に関しては、すでにいくつかの仮説が提出されています。
以下、箇条書き。


1) 欧米人に比べて肉体的接触の習慣~機会が少ない。
2) マスク着用の習慣化
3) アジアと欧米のコロナウイルス株の違い(種類がちょいと異なるということ)
4) BCG ワクチン接種の有無~株の違い
5) 結核~インフルエンザ~他のコロナ関連疾病の過去の流行による抗体の獲得
6) 季節的要因


といったところでしょうか。
どれもこれもそれなりに説得力があり、実際はこれらが絡み合って違いが生じているのでしょうが、罹患率ではなく純粋に死亡率のみで考えると、やはり遺伝的差異に関して考察するのは意義あることである、と思われます。

で、以降、考察というか妄察というか、していきます。ちょと難しいかも・・・。


昨年の12 月、アルツハイマー病の研究をしているアメリカのスタンフォード大学のグループが、ALDH2 に関して興味深い研究結果を報告しました。
すなわち、アルツハイマー病の患者から得られたALDH2 変異型の細胞を正常型の細胞と比較検討した結果、変異型細胞は正常型細胞に比べてより多くの活性酸素を産生することが分かり、さらに、この細胞にアルコールを添加すると、その傾向が一段と強まる、とのことでした。
さらに、変異型遺伝子を持つマウスにアルコールを与えて調べたところ、変異型マウスは正常型マウスと比べてより多くの活性酸素を産生し、脳神経の炎症やベータアミロイドタンパクなどのアルツハイマー関連因子の増加が見られた、と結論付けました。

そうなりますと、ALDH2 変異型を有するヒトは、他の諸条件が等しいと仮定した場合において、アルツハイマー病や食道ガンなどの疾病に罹患する確率が高いと、とりあえずは結論付けられます。

欧米人と比べて東アジア人の方がアルツハイマーになりやすいという事実はありませんし、コロナとは関係ないので、ALDH2 アルツハイマーとの関係に関してはここではこれ以上突っ込みませんが、大事な点は、ALDH2 変異型を持ってるヒトがお酒を飲むと活性酸素が生じやすい、という点です。

実は活性酸素、ある種の免疫細胞が病原菌を殺す際に利用する強力な武器です。さらに、ALDH2 酵素の基質であるアセトアルデヒドもまた、反応性の強い(=毒性の強い)物質です。

ということは、ALDH2 変異型を有しているヒトは、正常型を持っているヒトと比べてアルツハイマーや食道ガンになりやすい一方で、ウイルスを含めた外部からの病原微生物に対して抵抗性がある可能性が考えられます。

ここで注意して頂きたい重要な点があります。それは、アルツハイマーにせよガンにせよ、一般的には、比較的老年になって発病する病であり、発病する頃には既に結婚して子供も生まれ、或いは孫すら生まれている可能性がある、ということです。

どういうことかというと、老年になってやっかいな病にかかる確率が高くなるとはいえ、若年において何らかの利益が得られるのであれば、その変異には意義がある。加えて、その意義ある変異は子や孫に伝えられていく、ということです。

本日はここまで!次回も続きます。



あきれた・・・。

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東京のコロナ、第二波となるのでしょうか?
センセの予測では、あの猛烈な湿度と気温の東京の夏を経たのちは、東京のコロナもほとんど終息と言っても過言ではない状況となる、と考えてます。
ま、ホントのところはどうなるか分かりませんが・・・。

さて、本日は、ちょいと、文句を言ってみたいと思います。

このブログは会社の公式ブログですので、センセが思いつくままに言いたい放題書くのは本来は憚れる(はばかられる)のですが、実はちっとも憚ってはいないのですが、本日はさすがにカチンときたので、ちょいと文句をブー垂れます。

センセの週末の過ごし方ですが、土日も結構仕事してます。
最近の土日は、午前中、細胞の培養に明け暮れてます。
で、土曜の午後は平日の疲れがドバッと襲ってきますので、絵に描いたようなぐーたらをしてます。
で、日曜はエネルギーがパカパパッパパ~と回復しますので、天気が良ければバイクで山へ、あるいはゴルフの練習場へ、などともっぱら運動に努めております。

で、一通り汗をかいてシャワーを浴びて夕食の準備をしてビールの缶をプシュッ!と開けてTV をつけますが、日曜夕方の楽しみが、千里子さんとシップの合いの手が面白いこれで分かった!世界のいま」です!ブラタモリ同様、センセはほとんど毎週見てます。チリコさんの人柄が光りますね!

で、先週も当然見てました。一時間目は、例の黒人男性が警官に拘束された結果、窒息死した事件に関するものでした。
で、いつもながらの個性的な絵柄による動画と共に、現代のアメリカが抱える様々な問題が指摘されておりました。
いつもながらにスパイスの効いた展開で、センセは、当然ながら、全く違和感は感じませんでした。

ところが本日の番組では例の動画がない!
加えて動画に対して「黒人差別である!」との多くの批判がきたために、反省に加えて謝罪し、削除したとのこと!

センセが言いたいことは、もちろん、「あれのどこがいけないの?????」ということです!!!

あの画風は独特です。だから良いのでしょ?だからあの番組には独特のスパイスがあるわけで、だからセンセみたいなヘンタイニンゲン(オランダ語です)には大いに人気があるわけです。

で、あの画風に問題があるのだとしたら、トランプ大統領やらプーチン大統領やら習近平国家主席やらは毎回毎回めちゃくちゃ「差別」されてんじゃないの?

全くもって理解不能です。

これって、例の「誹謗中傷」にあたるんじゃないの?
アメリカ大使館の抗議によって、一国の「国営放送」が簡単に謝るんだ・・・。


昔あったカルピスのロゴマーク事件が思い起こされます。


センセは、新聞はYOMIURI系の英字新聞、The Japan News を読んでますが、以前の日曜版にはPiranha Club (ピラニアクラブ)というヘタウマ系のギャグマンガが掲載されており、センセは大のファンでいつもお腹を抱えて笑っておりましたが、いつのまにか掲載打ち切りとなりました。原因は、ギャグの内容が例の「ポリティカルコレクトネス(ぐぐってね!)」の連中の非難を受けたためであるようです。

おかげで現在のThe Japan News の漫画、毒にも薬にもならないつまらない漫画ばかりとなり果てました・・・。

黒丸は「ウコ」の別称です。そのまま掲載すると「ウコ」に対する「差別」に当たりますので、黒塗りとさせていただきました。悪しからず。


「昭和40 年代の思い出」にも詳しくご紹介したごとく、センセは黒人の音楽や歴史に関してナカナカにconscious です。故・猿谷要氏の本を始めとして、多くの書籍に目を通してきました。従いまして、今回のように、問題の本質から大きく逸脱した観点からの誹謗中傷に対していとも簡単に折れてしまうNHK の姿勢に関しまして、大きな失望を表明したいと思います。


NHK 、一年365日、朝から晩までETV 特集でも流していればよかろう!






坂城散歩道-28

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第二波?かどうか、微妙なカンジのコロナクンですが、先日、もう一台バイクを買いました。Kawasaki KSR 110 だっ!

アベちゃんがどうしてもお金をくれるというので、購入費の足しにした。

ホントは、特別定額給付金で土地を購入しようと考えていた。
銀座鳩居堂前か新宿高野フルーツパーラー前かどちらにしようかと迷っていたが、やめにして、バイクにした。
少しでも日本の消費を向上させようとするセンセの熱い想いを感じてくれたならば、望外の喜びであります。


KSR-2.jpg排気量はわずか110CC ではあるが、ご覧の通り、ナカナカの武骨ものだ!
いわゆるモタードと呼ばれるものであり(ググってね!)、おまけに本来はクラッチなしなんだけど、こだわりの強いセンセなので、クラッチを取り付けて、さらにオフロードタイヤを履かせてご覧のとおりに仕立て上げた。


KSR-3.jpg
ミニバイクなので、またがるとこんなカンジ。
武骨さカワイさが加わって、なんとも言えず、愛着感が湧く一台です。

で、何でこのバイクを買ったかと言うと、林道も山のてっぺん近くまで来ると、相当に難儀な道となる。で、センセの腕前では、しばしばコケる。
で、山側にコケるのは良いとして、谷側にコケると、重力とベクトルの関係上、しばしば持ち上げるのに苦労する。
で、二回くらいまでコケるのは良いとして、三回もコケると、精神的なダメージもさることながら、センセの場合、250CC のセローと言えども体力的にナカナカ厳しいものがある。
で、一つ考えた。それは、「軽量バイクをダート仕様にして、足をバタバタしながらでもとにかく登る!登れば良いのだ!」というものであった。

で、最初、クリーブランドFX110 (ググってね!)を買おうと思っていたが、既に生産中止に加えて部品の調達もままならないことが分かったので、これはあきらめ、次善策として色々調べていたところ、カワサキKSR110 がヒットした、と言うわけだ。

で、先日足慣らしがてらガソリンを満タンにし、本日、いよいよ林道横引線から同叡山につながる道を「足をバタバタさせながら」登るべく、午後12:30 に研究所を出発した。BGM はCCR の「Sweet Hitch Hiker」だっ!

坂城の町.jpg
本日は晴天なり!本当に気持ちの良い、初夏の一日だ。


善太と三平池.jpg
例の「善太と三平」池を横目に、平沢地区に向けて突進する。


横引き線の入り口.jpg
ここが林道への入り口。
ここで、1台のお仲間とすれ違った。


不動建線と横引線の分岐.jpg
不動建線と横引線の分岐点。右に行くと横引線、左が不動建線。
帰路の撮影なので、バイクの向きが逆です。


とおせんぼ.jpg
で、心持よくウカウカ走ってると、いきなり倒木が!!!


とおせんぼ-2.jpg
にっちもさっちもいきまへん・・・。
次回からは、ノコギリと剪定ばさみとをリュックに入れて行くべきだと考えた。
いや、マジです!!!できれば電動ノコも!!!


不動建線の状況.jpg
このまま引き返すのも悔しいので、手あたり次第に近くの林道を走ってきた。
これは不動建線。
途中で体長30cm くらいのアナグマに出くわした。
アナグマクン、びっくり仰天してスコスコ逃げてった。


和平の状況.jpg
和平まで行った。ヘルメットとの比較から大きさが大体分かるネ!
エゾハルゼミがシャカシャカうるさかつた。


和平からさらに「鳩林道(センセが命名。酷道だっ!)」を行けるところまで行ってみた。写真はナシ!


やまびこ舎.jpg
110CC で和平のワインディングを下っても面白くないので、途中から平沢地区に抜ける道に降りた。
途中に「やまびこ舎」という施設がある。
昔、一度、火災で焼失したところだが、関係者のご尽力により、復興した!
良かったです。


KSR110-3.jpg
で、最後にカワサキKSR110 の感想をひとくさり・・・。

センセは昔、ホンダのスーパーカブなんぞにまたがって牛乳配達なんぞもしてたことがあるので、小型バイクなんぞは朝飯前なんぞと思っていたが、いやいやナカナカ曲者(クセモノ)だ。

まず第一に、直進性が低い!まっすぐ走ってもフラフラする!
これはタイヤが小さいから。
でも、カブとかそんなカンジはしなかった。
タイヤ以外にも、そもそもの車体の作りがそうさせるのであろう。
だもんで、色々考えたが、暴走族のように、少しスラローム気味にふ~らりふらりしながら直進するのが良い!と思った。

次に、スタンディングポジションが取りづらい!
セローなんかは林道走行中はずううっと立位でもOK なんだけど、KSR110 はかえって疲れる!だもんで、何らかのギャップなどがある場合にのみスタンディングで走ることにした。

第三点、リアを踏むとすぐにロック!
ホント、面白いようにリアが滑る。
一度、交差点のところで赤信号のタイミングがちょいと狂って比較的な急ブレーキをかけたら、リアがズズ~っと滑ってカウンターをあてて止まる羽目に陥った。
周りに観客がいたら、拍手喝采されたかもしれないカンジであった www。

第四点。フロントのショックが短いのか柔らかいのか知らないが、ゴテゴテの林道(鳩林道)でフロントがガツンガツンするのでなんじゃ?と思っていたが、たぶん、ショックが甘いのかストロークが短いのかで吸収しきれないのであろう。でも、これはそもそもモタードとして作られたKSR110 の宿命なのであろうから、「そんなところに乗り込むのが悪い!」と言われればそれまでである・・・。

で、一通り乗ってみて初めて分かったのが、「セローは本当に乗りやすいバイクだっ!」ということだ。
また、エンジンの排気量の有難さ、というのも良く分かった。


ま、ともかくも、カワサキKSR110 ですが、小さいので、とにかく、怖いもの知らずでどんなところにも突っ込んで行ける!
林道を攻める!などという野望を捨てて、どんくさい走りに徹すれば、KSR110 でどこまでも行ける気がしてきた!




今後が楽しみだ!

ではっ!



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