2017年5月アーカイブ
みなさまコンニチハ!気持ちの良い天気が続いてますね!少し汗ばむくらいの陽気です。カッコウも鳴き始め、坂城町もすっかり初夏の装い。この時期、日差しは強いけれどさわやかで、センセが一番好きな季節です。
イチリンソウ ニリンソウの群落(ニリンソウかも・・・)。
さて、坂城町を取り巻く峰々をすべて踏破しようと良からぬたくらみを企てているセンセですが、先週の土曜日は太郎山林道から太郎山に登り、さらに虚空蔵山まで縦走してまいりましたので、ご報告いたします。
太郎山林道の分岐点。ヘアピンを山側に上るのが本道らしい。前回は直進したので行き止まりになった。
今回は分岐点から登山口だと勘違いし、ここでバイクを降り、登山靴に履き替えて登り始めました。朝の10:30でした。
西作業道をやり過ごし、さらに登ります。
コナラ、ミズナラ、クヌギ、ケヤキの新緑が美しいです。
セミが合唱してましたが、たぶん、エゾゼミだと思います。
これはカラマツ林。ここのダート道、次回はバイクでチャレンジするぞ!
稜線に到着!太郎山コースに挑戦だ!所要時間4時間40分とのこと・・・。
昼飯用意してない・・・。小さなペットボトルのお茶も、この時点で半分くらい飲んでるし・・・。大丈夫かな?
で、まずは太郎山山頂を目指しました。
直坂だけど、さほど急ではない。
到着!山頂はよく整備されていて、公園みたいです。
家族連れや老夫婦、あるいは単独で、合わせて4組総計8名の登山者がおりました。皆さん上田からお越しのようで、坂城ルートはセンセだけ・・・。
写真は上田方面を臨む図。
証拠写真。
有名なお地蔵さん。
白い花が満開!梨の花にしか見えませんが・・・(ズミかな?)。
こちらはスミレ。タチツボスミレもたくさん咲いていたけれど、これは正真正銘の「ス・ミ・レ」です。
この時期の長野の里山を彩るのが、ヤマツツジ。きれいですね!
で、虚空蔵山に向けて下山を開始したところ、道に迷った・・・。途中に標識があったので、見ると、大峰山方面に向かっているようだ。ヤバイっす!
幸運にも登山道に一人、年配の方がポツネンとタバコをくゆらしている・・・。道を聞いたら近道を教えてくれました。ヤレヤレ・・・。
里山といえども道に迷うとセンセの帰りを待っているセローくんに会えなくなるので、ヤバイっす・・・。
初めの道しるべの場所(西峠)に戻り、ここから一路、虚空蔵山を目指しました。
山にはポツリポツリと山椒が自生しています。クロアゲハも飛んでました。
山吹も満開。みのひとつだになきぞかなしき・・・。
ムラサキケマンの花。
ウスバサイシンですかね?
白い花はチゴユリ。
コクサギ。
アマドコロ。
オシダの群落。
おなじみの標語。日本語ならではの言葉遊びだね!
で、たくさん撮ってます。
上田側にある怪しい岩。
ウリハダカエデ。秋の紅葉が待ち遠しいね!
だそうです。
ということで、下の写真。
桑の巨木。
ヤマツツジをもう一枚。
こういうのがありました。で、下の写真。
なるほど!
でも残念ながら、松くい虫で息も絶え絶え・・・。
峰の展望台。突端からは、上田方面が一望できます。
ここら辺から道はドンドン急になります。
岩登り、その一。
登った先には絶景が・・・。こちらは坂城方面。真ん中を走るのは長野高速道路。
フジの花も満開です。
岩登り、その二。
登った先が、亀井城跡。村上氏が作った「村上連珠砦」の一つです。
その先にあるのが、積城跡。四畳半の「お城」でやんす ***。
さらに続く岩登り、その三!もう、死ぬ!!!
手前右に、なにげにダンコウバイの若木が・・・。
って、ひょっとして虚空蔵山頂上???
やったあ~~~!虚空蔵山頂上!
狭い頂上には、男女混合の先行パーティーが居りました。上田方面から登って来られたとのことで、なんでも途中でカモシカに会ったとか・・・。
で、頂上の標識を撮影したはずなのに、なぜか撮れてない!なぜだ???
前回、「のぞき」サイドから登ったときは撮り忘れ、今回は確かに撮ったのに映っていない!
みなさん、信じてください!センセは確かに頂上を極めたのですう~・・・。
で、ここから引き返しました。お昼ご飯も食べずに、もうフラフラ・・・。
ペットボトルのお茶も、あと少ししか無い・・・。
途中の峰から東方を撮影。左にふたすじ崩落の跡があるが、あれが地獄沢の大崩落。右サイドが上田方面。
ようやく西峠に戻ってきた・・・。もう、目まいはするわ足は動かないわで生きた心地もしないが、ペットボトルに20 mlくらい残っているお茶、半分で喉を潤した。ここからは林道をひたすら下るだけだ。
帰りの太郎山林道。
ようやくセローくんのところまで戻ってきた。残り10 mlのお茶を飲み干し、一路帰宅。もうヘバヘバで、スタンディングなんぞしないでベッタリ座って、てれっこてれっこ帰ってきました・・・。
結局、朝10:30くらいから登り始め、セローまで戻ったのが午後15:00くらい。ほぼ標識どおりの4時間半の道行でした。昼飯無し、小さなペットボトル1本だけという、いくら地元の里山といえども無謀でしたね!次回はもっと準備して行きます。文字通りの「疲労困憊」の一日でした。帰宅後は、速攻でシャワー~ビール~塩サバ+お茶漬けの昼食でした。缶ビール、立て続けに3本空けてしまいましたが・・・。
今回のルート。例によって、赤が舗装路、青がダート、黄緑が徒歩です。トホホホ・・・。
第二研究所から見たところ。位置関係がバッチリです。
航空写真。ようやく坂城町の南方の尾根(赤)を踏破しました!
以降は東方にチャレンジ!とりあえず、太郎山と大峰山の尾根筋(黄色)を走破する予定です。
みなさまこんにちわ!気持ちの良い毎日が続いてますが、連休はいかがお過ごしですか?センセは相変わらずバイクで林道巡りしてます。昨日は前回走った勝負平(しょうぶだいら)林道の分岐点の左側、太郎山へと続く太郎山林道を走ってきました。本当はそのまま太郎山に登る予定だったのですが、午前中はマウスの世話などいろいろ用事もあり、また、初めての道ということもあって、とりあえず「下見」をしてきたというカンジです。道順に沿ってお話していきますね!
まず初めにいつもの水晶林道を走りました。
新緑がきれいですね!こうしてみると御堂川もナカナカ雰囲気がありますが、実際はちょろちょろの川・・・。ここで渓流釣りができれば、センセにとって坂城はほぼ完璧な町なんですが・・・残念!
もう一枚。道は登るに連れ、さらにガレていきます。
このあと庭の手入れのため、第二研究所へと向かいました。
現在の第二研究所の様子。なかなか整ってきたでしょ?アメリカハナミズキの花が満開です。
裏からみたところ。手前のザクロの木は、まだ葉をつけていません。あと三年ぐらいすると、とてもきれいな庭になると思います。
「ケーンケーン」とキジがうるさいので、見ると目の前に!シャッターチャンス!ちょとボケた。これは雄。
・・・キジも鳴かずば、撮られざらまし・・・
こちらは奥さんの方です。仲むつまじいこと・・・。ちょいと遠目だったので、引き延ばしました。
で、キジの写真も撮れましたので、ここから太郎山林道へと向かいます。
先週もご紹介した分岐点。今回はここを左に登っていきます。
するとほどなく、たくさんの小学生たちに会った。二名の先生たちに引率されて、どうやら遠足のようだ。先生たちがセンセに気づいて(ややこしいですね!)道を空けてくれました。どうもありがとう!
地元のTVで放送していたけど、どうやら今時分は地元小学校の遠足シーズンらしい。
太郎山林道、ずっと舗装路かな?と思っていたけどそうじゃなく、途中からナカナカ雰囲気のあるダートが結構長く続く!水晶林道はガレ道に加えて側面が御堂川に面した崖なので、コケたら一発で100%あの世逝き(訂正します。詳しくは坂城散歩道-16をご覧ください)。勝負平林道は走りやすいが、ちょと短い。太郎山林道は、ガレたところも一部あり、ヌタ場も一部あり、丸太越えも一部あり、轍(わだち)の深いところも一部あるが、基本的に広めの赤土路で、対向車が来ても楽にすれ違えるし、これは練習にもってこいの林道だ!ヤッホー!!!
林道終点。この先はテープが貼られていて、立ち入り禁止。で、歩いて入っていったが、すぐに落石で道がふさがっていた。
この時、目の前5メートル先を立派な雄のヤマドリがトコトコと・・・。残念ながらカメラは間に合いませんでした・・・。
本日はキジといいヤマドリといい、トリに縁がありました。でも林道を走っていると、ヤマドリは結構目にします。あの尾羽はきれいですよね!
つくづく思うのですが、動物写真て難しいですね。プロのヒト達は大きなカメラを抱えて辛抱強くチャンスを待つのでしょうが、それで飯を食うのではない素人連にはそんな悠長な真似はできません。で、カメラのメーカーに提案。目視で認識したと同時にシャッターが降りるような、そんな画期的なウエラブルのカメラを作ってください!人工知能の時代ですから、その気になれば可能なのでは?
同じところを反対方向から。セローくんはすでに泥だらけ。小学生の遠足連が帰った頃を見計らって、下山します。
太郎山林道の途中から、西方の見晴らし。北アルプスが美しい!
大峰山方面。カラマツがようやく葉を付け始めました。大峰山はまだ冬枯れのまま。
山麓から中腹にかけて、さくらが満開。春霞のようで、美しいです。
太郎山林道の多くはこんなカンジ。すごく走りやすいです。
林道を走り終え、調子に乗って千曲川の河原に降りていきました。
河原道はこんなカンジ。
千曲川の大きな堰(せき)。カゲロウやトビケラなどの川虫が羽化する時には、これを捉えようとする多数のツバメが水面すれすれに飛び交います。
堰の写真をもう一丁。右手の山でえぐれてるところが、先週ご紹介した「のぞき」です。
河原の芦原はこれから伸びてきます。その後はヨシキリがキリキリとうるさく鳴き始めます。これを狙って(托卵=たくらん)山から下りてきたカッコウが鳴き出すと、坂城の初夏の到来です。
本日のルート。例によって、赤線が舗装路、青線がダートです。
東京とかの大都市に住んでいると、オフロードバイクを買ってもダートに到着するまでが大変で、たぶん、走行距離の98%くらいは舗装路を走る羽目に陥ると思いますが、坂城に住んでますと、上で見るように、ダート走行の占有率が高いです。ですので、センセのセロー、昨年買ってから未だ走行距離は500 kmそこそこですが、ダートの走行率は相当高いと思います。コケた回数も多いですけど・・・(これはさらに増える予想)。
本日は、水晶林道から太郎山林道、最後は千曲川の河川道と、ダートのオンパレードでした。で、一日のほとんどをスタンディングで過ごしてましたが、太股も全く痛くなりません。ようやくスタンディングポジションを体得したようです。ようするに、座位の場合は太股でタンクを挟み込むように、立位ではスネ(ブーツ)でタンクを挟み込んでコントロールすればOKなわけですね!太股が痛くなるのは、加速減速時や上り下り時に重心移動してしまうのを太股でこらえるためなわけです。ブーツでバイクをホールドすることによって体の重心とバイクが一体化するので、太股でこらえる必要もなくなり、自在にバイクが扱えるようになります。感覚的には、じゃじゃ馬を馴らすカウボーイってカンジかな?座席にどっかり座って運転するアメリカンタイプのリッター車とは、全くの別世界ですね!
因みにセンセが20代の頃に初めて購入したバイクは、「昭和40年代:足立区の移り変わり-5」でご紹介した、ヤマハXT200です。ネットで拾った写真を貼っときますね(無断でスイマセン)!懐かしいです!
ヤマハXT200で思い出した、昔のコケ話をいたします・・・。
20代の頃、東京に住んでいたセンセは、しばしばXT200にテント一式を積み込み、千葉の養老渓谷にキャンプがてらの釣行としゃれこんで居りました。京葉高速で首ごと持って行かれそうになりながらも(オフ車のメットは高速に弱い)なんとか到着。奥養老渓谷にテントを張り、日が昇ってる間はハヤとかギギ(ギバチとかカバチとかも言う)を釣り、日が落ちて夕食後は、懐中電灯を頼りに川底のカマツカを探しに出かけます。サワガニやカジカガエルもたくさん居て、カジカガエルの「コロロロロ~」という美しい鳴き声が渓谷一面に響きます。夜、テントで寝ていると、ニホンジカの「ピイーッ!」と言う鳴き声が闇を裂き、耳を澄ますと、テントのすぐ近くまで忍び寄っているのに気づいたりもしました。
翌日、テントをたたんで、今度は林道巡り。丁度梅雨の頃でしたので、しとしと雨が降っておりました。ダート道は雨だろうがナンだろうが構わないのですが、突然目の前にコンクリート製の橋が現れました。それも結構新しいヤツ。
で、雨のため、コンクリートの表面にはうっすらと赤土が積もっておりました。まだオフ車の怖さを知らないセンセでしたので、警戒することもなく、無邪気にもそのまま橋に乗り上げたところ、ナンの前触れもなくいきなり転倒!いわゆるフロントが滑ったということです。で、結構速度も出てたし、センセはバイクの下に挟まれたままバイクと共に10数メートル滑り、そのまま橋の欄干に激突!
今から思えば欄干があって助かった!欄干の無い橋なんて、林道にはいくらでもあるからね!
で、幸運にもケガもなく、バイクを起こしたセンセでしたが、今度はエンジンが掛からない!XT200はキック方式で、いっくらキックキックキック~~~!しても掛からない!!!携帯も無い時代ですので、途方に暮れたセンセでしたが、一つひらめいた!
「ハハ~ン、これはキャブのフローが流れてしまったのだな!」
そこでキャブレターを開け、チューブをチューチュー吸ってガソリンを流入させてからキックしたところ、ブルルン!と4スト単気筒空冷エンジンが目を覚ました!ヤレヤレ・・・。
この時のガソリンの味、今でも口の中に残ってます。
この時、本当に、橋の欄干が無ければ、今頃センセはこんなブログを書いても居なかったろう。でも、バイクの下敷きになって滑っていても、不思議と死ぬ気はしなかった。なぜか?
答え:普通、このような状況の時には、「過去の思い出が走馬燈のように脳裏を駆けめぐる」とか言われているけど、そんなことなかったから・・・。
でも、ホントに過去の出来事が走馬燈のように脳裏を駆けめぐったら、いやだな・・・。そう思いませんか?だって、あれやこれやのヒトさまに言えないような「恥ずかしいことの数々」が、何も死ぬ間際に脳裏を横切らなくってもいいじゃありませんか!!!
さて、センセは根っからのオフロード派で、オンロードタイプにはまったく興味がありません。もちろん、風を直接に感じながら走るバイクの姿、車体を通じて感じるエンジンの振動、加速と機動性など、バイクそのものに大いに魅力を感じるのは当然ですが、同時に、深山幽谷に分け入って、ある時は渓流釣り、ある時は山登り、そしてある時はキャンピングと、センセにとってのオフロード車とは、自然の中に一人身を置くための手段の一つみたいな感覚があります。ですので、いろいろコカしながらも取っ組んでいるブレーキターンやアクセルターン、フロントアップなどの練習も、基本的に、林道で安全にバイクを扱うための手段、という位置づけです。
バイクでも何でも、自分が熱意を傾けて取り組むことに対し、その目的を明確にしておくことって、重要です。でないと、まわりにずるずる引きずられ、本来自分が目指していたところとは違う方向に行ってしまう、というようなことがしばしば生じます。特にバイクの場合、これ、重要です。
スピード目的のヒトは、それはそれで結構だと思います。でも、「スピードが一番で、それ以外は駄目!」なんて考えを持っていたり、「リッター車以外はただの自転車!」とか、「100 kmでコーナーに突っ込んで初めて一人前!」とか、HD(Horse and Deer)じゃないの?時々こんな連中が居りますので、近づかないようにする方が無難かと思います。そのうち重大な事故につながる危険性、無きにしもあらずです。
自分の目的や守備範囲を明確にしておくことで、情熱の注ぎ具合~お金や時間の使い方~仕事との兼ね合いなどが初めて具体化でき、心の満足も得られます。くれぐれも「見栄」など張らず、自らに固執する頑固さも、時には必要かと思います。
ナンか、バイクで人生訓・・・。たまには良いかな?
それではみなさま、良い連休をお過ごしください!