2008年10月アーカイブ
坂城散歩道-3 平成20年11月2日(日) 晴れ~薄曇り
三連休の中日、天気はわずかに薄曇り。午前10:30、かねてより予定の、葛尾(かずらお)城趾登山に出発。 まずは車で八十二銀行の前のケヤキ横町駐車場にX90を駐車し、坂城神社まで歩く。
神社までは、ここから徒歩で約10分。神社の脇の道を上ると、すぐにも登山道入り口となる。ここから五里が峰~和平高原まで登ることも出来るらしいが、8kmの山道はとてもじゃないが、自信が無い。登り始めは道もよく、クヌギ林が広がる。程なく視界が開け、眼下に坂城の町並みが広がる(写真-1)。
写真-1
近道と遠回りの道とに分かれる。近道の方がどうやら険しそうだが、迷わず近道を選ぶ。 ずんずんと進むうちに、ちょっと休んでは10m、さらに休んでは5m、のペースとなる。 想像以上にきつい。途中には赤松が多く、一帯は、また、松茸の産地でもある。
そこで、山主は、こういう張り紙を出すこととなる(写真-2)。
←写真-2 御触書
張り紙の
あるが証拠の松茸や 雅仙
途中、馬の背の様な一本の坂道となり、松の落ち葉が堆積していて足がすべり、ひどく登りづらい。そこを抜けると周りが険しくなる。つまり、頂上は間近と言うことだ。一休みしていると、下界から正午を知らせるおなじみの音楽が聞こえてきた。 坂城の町は、正午と夕方に、町中に音楽を鳴らしている。
つまり登り初めて、既に1時間は経った、と言うことだ。
もう足にも心臓にも 結構「きている」が、ふと見上げると、なにやら小屋と幟の様なものが目に入った。
頂上だ、バンザイ! 標高は805M。
頂上から早速下界を 一枚、パシャリ!
(写真-3)
眼下に流れる千曲川、彼方に見えるは蓼科高原、さらにその先は南アルプスの山々か。
頂上には小さなほこらが あり(↓写真-4)、その横には小屋がある。
小屋の中には郵便箱の様なものがあり、中には一冊の帳面があった。
開いてみると、ここまで登ってきた人たちがいろいろ感想を記帳してある。
早速我が輩も一筆啓上。
曰く、「本日薄曇りなれど、空気清明にして秋気清し。」
ところが驚いたことに、坂城保育園の園児たちが夏休みにここまで登ってきた事が記帳されている!恐るべし、ましらの如き坂城園児たち!
持ってきたお弁当を食べる。梅干しの入ったおにぎり二つと卵焼き。お茶を飲んで一服。途中でかいた汗が秋風にさらされて、急に寒く感じてきた。
下山開始。帰りはもう一つのルートである、長いがなだらかな方を選んだ。
途中、主郭の出城である姫城に立ち寄ろうとしたが、めんどくさくなったので止め。そのまま帰山。
山の天辺付近には柏の木が多く、足下は柏のドングリでいっぱいだ。
中腹は、赤松、コナラ、ミズナラが多い。
写真-5 柏の木 写真-6 柏の実
途中で細かく砕かれた小砂利で覆われた馬の背状の道が長らく続くが、これは人工的構造物なのだろうか?それとも単に岩盤が露出して風化して出来たものか?所々にこの様な道がある(写真-7 馬の背の道)。
確かに帰路はなだらかで、今度の機会にはこちらから登ろうと思う。
ほどなく下山。すがすがしい秋の一日であった。
本日のルート→