坂城散歩道: 2008年12月アーカイブ
坂城散歩道-1 平成20年10月5日 快晴
本日快晴にして空気清明。午後2:30頃よりカメラ(ニコンデジタル一眼レフD100)を携えて、
研究室眼下の千曲川河原へと散歩がてらの写真撮影に行く。
現在この界隈は将に稲の収穫時期。所々で家族総出の稲刈りに精を出す光景に出会う。
途中にあった案山子を撮影(写真-1)。
スズメよりも人間の方が驚いてしまうのでは?
写真-1 マネキン案山子
遮断機を渡る。
多くの田は既に刈り取られ、
刈り取られた稻束が一列に 並べられて干されている。
これを狙ってたくさんの
雀が群れている(写真-2)。
稲刈りや
人のためにもスズメにも
雅仙
写真-2
堤防の道を歩き、バラ園まで来る。いつもはここから堤防を下り、小川沿いに河原まで行くが、今回はそのまま黄色の大望橋を渡って対岸へ(写真-3)。
写真-3 大望橋
対岸より撮影
途中、自然堤防に生い茂る葦の穂が
満開であった(写真-4)。
写真-4
満開の葦の穂

河原では釣り人が
一人居るが、
既に鮎釣りの季節は
過ぎている。
竿の長さも短く、
たぶん、ハヤだの
ハエだのの
雑魚釣りだろうか。
写真-5 雄大な千曲川の流れ 上田方面を望む
対岸から鼠橋に向かう。
この時期は至る所で野焼きをするので、
下手をすると煙が町中にも流れてしばしば迷惑であるが、皆無頓着である。
経路沿いにはクルミの木が多く、今日は老農夫が長い竿で掻き落とし、それを女房が拾うて居る。
農繁期の一こま。
サイクリングロードに出る。所々に秋桜(コスモス)の花(写真-4)。
写真-4 秋桜の花
サイクリングロードを
てくてく歩くと、
マレットゴルフ場に行き当たる。
ゲートボールと言うのは
全国的にも有名であるが、
マレットゴルフは
どうなのだろうか。
メンバーの中には
結構若い(40~50代)人も居る。
マレットゴルフ場を過ぎるともう鼠橋であり、これを渡って折り返しとなる。
鼠橋下流の河原ではよくリモコン飛行機を飛ばして居るが、今日も飛んでいる。
鼠橋を渡ってすぐに左に折れ、堤防沿いに千曲川対岸を引き返す。
谷川に突き当たり、右に折れてしばらく歩き、谷川を渡るとミヤリサンの工場がある。
程なく、雀が群れていた場所に戻ってきた。
しなの鉄道の遮断機を
再び渡り、左に折れ、
人家を抜けて国道18号に出る。
坂城に限らずここ長野では、
繁華な中心を離れ、
さらに街道から内部に向かうと、
昔ながらの道沿いに
古くからの土蔵を持つ
農家が未だに数多く
見うけられる
(写真-5)。
写真-5 土蔵を持つ家々
秋も深まるこの頃になると、たわわに実をつけた柿の木が軒端に見られ、町に彩りを添えている。本日はそれに加えて町全体が金木犀の香りに包まれている。
束の間の休息を得るために、
高い金を払って時間をかけてわざわざ遠出をし、
しかも往路復路渋滞に
巻き込まれなくてはならない東京での
生活を考えると、
地方の生活の心地よさが
しみじみ身に染みる一日であった。
本日のルート→
本日快晴にして空気清明。午後2:30頃よりカメラ(ニコンデジタル一眼レフD100)を携えて、
研究室眼下の千曲川河原へと散歩がてらの写真撮影に行く。

途中にあった案山子を撮影(写真-1)。
スズメよりも人間の方が驚いてしまうのでは?
写真-1 マネキン案山子

多くの田は既に刈り取られ、
刈り取られた稻束が一列に 並べられて干されている。
これを狙ってたくさんの
雀が群れている(写真-2)。
稲刈りや
人のためにもスズメにも
雅仙
写真-2
堤防の道を歩き、バラ園まで来る。いつもはここから堤防を下り、小川沿いに河原まで行くが、今回はそのまま黄色の大望橋を渡って対岸へ(写真-3)。

対岸より撮影

満開であった(写真-4)。
写真-4
満開の葦の穂

河原では釣り人が
一人居るが、
既に鮎釣りの季節は
過ぎている。
竿の長さも短く、
たぶん、ハヤだの
ハエだのの
雑魚釣りだろうか。
写真-5 雄大な千曲川の流れ 上田方面を望む
対岸から鼠橋に向かう。
この時期は至る所で野焼きをするので、
下手をすると煙が町中にも流れてしばしば迷惑であるが、皆無頓着である。
経路沿いにはクルミの木が多く、今日は老農夫が長い竿で掻き落とし、それを女房が拾うて居る。
農繁期の一こま。
サイクリングロードに出る。所々に秋桜(コスモス)の花(写真-4)。

サイクリングロードを
てくてく歩くと、
マレットゴルフ場に行き当たる。
ゲートボールと言うのは
全国的にも有名であるが、
マレットゴルフは
どうなのだろうか。
メンバーの中には
結構若い(40~50代)人も居る。
マレットゴルフ場を過ぎるともう鼠橋であり、これを渡って折り返しとなる。
鼠橋下流の河原ではよくリモコン飛行機を飛ばして居るが、今日も飛んでいる。
鼠橋を渡ってすぐに左に折れ、堤防沿いに千曲川対岸を引き返す。
谷川に突き当たり、右に折れてしばらく歩き、谷川を渡るとミヤリサンの工場がある。
程なく、雀が群れていた場所に戻ってきた。

再び渡り、左に折れ、
人家を抜けて国道18号に出る。
坂城に限らずここ長野では、
繁華な中心を離れ、
さらに街道から内部に向かうと、
昔ながらの道沿いに
古くからの土蔵を持つ
農家が未だに数多く
見うけられる
(写真-5)。
写真-5 土蔵を持つ家々

秋も深まるこの頃になると、たわわに実をつけた柿の木が軒端に見られ、町に彩りを添えている。本日はそれに加えて町全体が金木犀の香りに包まれている。
束の間の休息を得るために、
高い金を払って時間をかけてわざわざ遠出をし、
しかも往路復路渋滞に
巻き込まれなくてはならない東京での
生活を考えると、
地方の生活の心地よさが
しみじみ身に染みる一日であった。
本日のルート→
坂城散歩道-2 平成20年10月12日(日) 快晴
本日も朝から雲一つ無い快晴。寒からず暑からず、気持ちのよい日が続くこの頃である。
本日は和平(わだいら)キャンプ場を訪れてみることにした。
お弁当(おにぎり二個、卵焼き、漬け物少々)を作り、カメラを持って、車で出かける。
家から10分も走ると、早くもリンゴ畑の続く山道に入る。
緩やかに続く山道を上ってゆくと、すぐにも視界の開けた山の中腹に出た。
一旦車を降り、山下を見渡せば、リンゴ畑の広がる向こうに、千曲川を挟んで坂城の町が浮かび上がる
(写真-1)。
写真-1
車でさらに山道を上ると、
程なくキャンプ場に向かう
道の入り口に到着。
キャンプ場はまだ先だが、
ここで車を降り、徒歩で行く。
5分も歩くとキャンプ場である。
途中に大きな栗の木が何本もあり、季節柄、実がたくさん落ちていた。
キャンプ場の入り口の木にはたくさんのヤドリギが寄生し、寄生された側は息も絶え絶えの様子である
(写真-2)。
写真-2 ヤドリギ
二、三の家族が、飯盒炊さんの準備をしていた。
これを脇見で過ぎ、さらに山道を登り続ける。
左に折れ、ずんずんと行くと、舗装道路に出る。
眼前には山の頂上があり、その天辺の杉林は、
植林されているところと
既に倒されたところとが交互に筋模様をなし、
虎刈り状となっている。
地図で調べたが、この山の名前は出ていない。
その先に、より高い山があり、
そこは鏡台山(きょうだいやま)と言う。
ともかくも、その「虎刈り山」の天辺まで
登ってみることにした。
舗装路はすぐに途切れ、深く轍の後がえぐれた山道に出る。両脇は、今を盛りのすすきの原。
雲一つ無い晴天に生える尾花に宵待草が寄り添う(写真-3)。
写真-3
さらに進むと、
山の天辺近くであるにも
拘わらず、
道が所々ぬかるんで居る。
最近、雨は無い。
坂城周辺は日本全国でも
降雨量が低いところで、
年間1000ml を切る。
しかしながら、給水制限など皆無で、供給される上水の量は潤沢である。
もちろん市街地の上水は千曲川から供給されているのであるが、
周りの山々もたくさんの水分を保持している様である。
それが証拠に、山の天辺にはレタスや大根、山芋等が盛んに生産されている。
山芋畑の目の前には、いよいよ虎刈り山がある。しばらく行くと、峠に出た。
ここを下ると先は真田町、右手は坂城小学校の学校林、左手は鏡台山登山口だそうだ。
カメラ片手に登山道へ。
薄暗い登山道であるが、
途切れ途切れに日の光が
差してくる場所があり、
その様なところには
秋の花が咲いている(写真-4)。
コバノガマズミか。
写真-4
日が差さないところには、
赤い実をつけた植物が点在する(写真-5)。
これはその名もマムシ草。
名前といい、その姿風情といい、薄暗く湿った
林の中でひっそりと花を咲かすその性格といい、
何とも隠微な雰囲気の草である。
写真-5 まむし草
さらに進むと、足下が再びぬかるんできた。見渡すと、所々に獣の足跡が。
明らかに偶蹄類のものと分かる足跡の他に、子供の裸足の様な足跡も所々に。子供の裸足?
これは熊の足跡!
ぬかるんでいる原因は、そこに小さな水たまり があるため。
これを覗いてみると、たくさんのオタマジャクシが泳いでいる(写真-6)。
秋も10月にオタマジャクシ
と言うのも変だと思うが、
どうやらツチガエルの類
らしい。
彼らは9~10月まで
繁殖行動を行い、
オタマジャクシの形態で
冬を越すのも
珍しくは無いそうだ。
ただし、長野の山の天辺では、
さすがにこの形で越冬することは
出来ないとは思うが
秋深し
山の奥なる蝌蚪の群れ 雅仙
水たまりを過ぎてしばらく行くと、登山道がクマザサに行く手を遮られている。
これをかき分けかき分けさらに進むと、視界が開け、虎刈りの現場に出た。
杉の木が伐採された後にはクマザサが生い茂り、紅葉したツタが杉のたち木に絡んでいる。
目的も達したので、山を下る。
途中、白樺の小群落がある
(写真-7)。
温度限界ぎりぎり、
と言うところか、
かろうじて群落を
形成している。
標高は800Mぐらいであろう。
写真-7 白樺の小群落
さらに下る途中でピクニックの親子連れに出会った。
挨拶をし、熊の情報を聞くと、やはりこの界隈では熊をはじめとして多くの獣が居るとのこと。
山芋畑等の畑に電気柵が張られている訳である。
写真-8 ススキの原
下りの道半ばには見事な
すすきの原があるので、
これを写真撮影(写真-8)。
車を乗り捨てたところまで
下り、帰宅した。
結局お弁当は自宅で
食べる事となってしまった。
本日のルート→
本日も朝から雲一つ無い快晴。寒からず暑からず、気持ちのよい日が続くこの頃である。
本日は和平(わだいら)キャンプ場を訪れてみることにした。
お弁当(おにぎり二個、卵焼き、漬け物少々)を作り、カメラを持って、車で出かける。
家から10分も走ると、早くもリンゴ畑の続く山道に入る。
緩やかに続く山道を上ってゆくと、すぐにも視界の開けた山の中腹に出た。
一旦車を降り、山下を見渡せば、リンゴ畑の広がる向こうに、千曲川を挟んで坂城の町が浮かび上がる
(写真-1)。

車でさらに山道を上ると、
程なくキャンプ場に向かう
道の入り口に到着。
キャンプ場はまだ先だが、
ここで車を降り、徒歩で行く。
5分も歩くとキャンプ場である。
途中に大きな栗の木が何本もあり、季節柄、実がたくさん落ちていた。
キャンプ場の入り口の木にはたくさんのヤドリギが寄生し、寄生された側は息も絶え絶えの様子である
(写真-2)。

二、三の家族が、飯盒炊さんの準備をしていた。
これを脇見で過ぎ、さらに山道を登り続ける。
左に折れ、ずんずんと行くと、舗装道路に出る。
眼前には山の頂上があり、その天辺の杉林は、
植林されているところと
既に倒されたところとが交互に筋模様をなし、
虎刈り状となっている。
地図で調べたが、この山の名前は出ていない。
その先に、より高い山があり、
そこは鏡台山(きょうだいやま)と言う。
ともかくも、その「虎刈り山」の天辺まで
登ってみることにした。
舗装路はすぐに途切れ、深く轍の後がえぐれた山道に出る。両脇は、今を盛りのすすきの原。
雲一つ無い晴天に生える尾花に宵待草が寄り添う(写真-3)。

さらに進むと、
山の天辺近くであるにも
拘わらず、
道が所々ぬかるんで居る。
最近、雨は無い。
坂城周辺は日本全国でも
降雨量が低いところで、
年間1000ml を切る。
しかしながら、給水制限など皆無で、供給される上水の量は潤沢である。
もちろん市街地の上水は千曲川から供給されているのであるが、
周りの山々もたくさんの水分を保持している様である。
それが証拠に、山の天辺にはレタスや大根、山芋等が盛んに生産されている。
山芋畑の目の前には、いよいよ虎刈り山がある。しばらく行くと、峠に出た。
ここを下ると先は真田町、右手は坂城小学校の学校林、左手は鏡台山登山口だそうだ。
カメラ片手に登山道へ。

途切れ途切れに日の光が
差してくる場所があり、
その様なところには
秋の花が咲いている(写真-4)。
コバノガマズミか。
写真-4

赤い実をつけた植物が点在する(写真-5)。
これはその名もマムシ草。
名前といい、その姿風情といい、薄暗く湿った
林の中でひっそりと花を咲かすその性格といい、
何とも隠微な雰囲気の草である。
写真-5 まむし草
さらに進むと、足下が再びぬかるんできた。見渡すと、所々に獣の足跡が。
明らかに偶蹄類のものと分かる足跡の他に、子供の裸足の様な足跡も所々に。子供の裸足?
これは熊の足跡!
ぬかるんでいる原因は、そこに小さな水たまり があるため。
これを覗いてみると、たくさんのオタマジャクシが泳いでいる(写真-6)。

と言うのも変だと思うが、
どうやらツチガエルの類
らしい。
彼らは9~10月まで
繁殖行動を行い、
オタマジャクシの形態で
冬を越すのも
珍しくは無いそうだ。
ただし、長野の山の天辺では、
さすがにこの形で越冬することは
出来ないとは思うが
秋深し
山の奥なる蝌蚪の群れ 雅仙
水たまりを過ぎてしばらく行くと、登山道がクマザサに行く手を遮られている。
これをかき分けかき分けさらに進むと、視界が開け、虎刈りの現場に出た。
杉の木が伐採された後にはクマザサが生い茂り、紅葉したツタが杉のたち木に絡んでいる。

途中、白樺の小群落がある
(写真-7)。
温度限界ぎりぎり、
と言うところか、
かろうじて群落を
形成している。
標高は800Mぐらいであろう。
写真-7 白樺の小群落
さらに下る途中でピクニックの親子連れに出会った。
挨拶をし、熊の情報を聞くと、やはりこの界隈では熊をはじめとして多くの獣が居るとのこと。
山芋畑等の畑に電気柵が張られている訳である。

下りの道半ばには見事な
すすきの原があるので、
これを写真撮影(写真-8)。

下り、帰宅した。
結局お弁当は自宅で
食べる事となってしまった。
本日のルート→