日々のお話 の最近の記事

今月の書評-91

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未だにマスクが届かない坂城町のセンセですが、町一帯に敷かれていた戒厳令はようやく解除となりました。コロナ軍も原隊に復帰しつつある模様です。

さて、「今月の書評-87」でちょろっと指摘しましたが、欧米人と東アジア人との間のコロナによる死亡者数のあまりの違いは両者間の何らかの遺伝子の違いによるものでは?というセンセの疑問に関して遺伝学者の連中はやる気満々では?と書きましたが、本日の朝のBS ニュースで佐久川智アナが「慶応大学の調査チームが研究開始!」と伝えておりました。やっぱりね!

ちなみに佐久川智アナは沖縄出身です。やっぱりね!

で、今月20 日時点での世界主要国の人口100 万人あたりの累計死亡者数を、以下に多い順に並べてみました。
単位人口あたりの累計死亡者数を用いた理由は、1) 感染者数だとPCR 検査の実施数により大きく異なるから、2) 死亡者総数だと拡散の状況が反映されないから、の二点です。もちろん、種々の理由により、死亡者数も必ずしも正確ではありませんが、それでも明白な傾向は読み取れると思います。

コロナ死亡者数.jpg
一応、人種別に色分けしてます。大雑把だけど。
白人種は青、東アジア人~タイ人は黄色、南アジアは赤、アフリカ人は黒、中近東はオレンジとしました。インドは「人種の坩堝(るつぼ)」なので色合いの異なる赤にしとけばよかったが・・・。
アメリカは「人種の坩堝」、フィンランドとトルコは白人種に入れてもよいのだけれど、少し違和感があるので、これら三か国は同じ青でも色合いの異なるものとしました。イランは青にしときました。アーリアですので。
黒人と言ってもケニアとナイジェリアでは相当異なるのですが、細かなことは言わない!南アフリカも「人種の坩堝」なので、これは灰色に。
メキシコはラテンとインディオの混血なので、緑。
ロシアは入れ忘れた。ブラジルも忘れた。
ベトナムを入れたかったが、データがなかった。

で、絶対数でいえばアメリカが圧倒しているわけですが、人口比で言えば、欧州が軒並み上位を占めています。
ちなみに、この表での最上位のベルギーと最下位の台湾との割合は 2710 倍となります!

肝心の中国、絶対的な人口数が圧倒しているので、こんなもんです。

で、一見して、東アジア人と欧州人と言うよりも、むしろ「白人とそれ以外」という印象が強い図式となってます。

ところが明白な例外がある。それは、オセアニア諸国だ!オーストラリアとニュージーランドだ!両者共にアングロサクソンが圧倒しているにも関わらず、随分と低い。

可能性-1:人口密度が低いので、いわゆるソーシャルディスタンス、人と人との距離が取りやすいから(でも、大部分の人口は都市に集中しているはず)。
可能性-2:南半球は季節が逆なので、これから増加する可能性がある。
可能性-3:人々の民度が高いので、政府の言うことは忠実に守り、マスクもし、衛生観念が高い文化的な人々だから(少なくとも、オーストラリア人には全く該当しないであろう!!!)。

どこぞの研究所が発表した実験結果によれば、コロナウイルスは湿度と紫外線に弱いとのこと。アフリカ諸国が軒並み低いことの原因は、ここにあるかもしれない。インドが低い理由も、同じかも。
あの猛烈な暑さと湿度の日本の夏を越せば、秋口には「あ~コロナ、懐かしいね!」などと言っているかもしれない。まだ分からないけどね。

いずれにせよ、色々な要因が絡み合ってナカナカ複雑な様相を呈している。
その中で、もしも遺伝子の差が特定できたら、これは実に興味深い。
さらに、それが、お酒遺伝子のALDH2 だったら、これはマラリアと鎌状赤血球に匹敵するくらいのお話だ!

次回はALDH2 と感染症の関連について、も少し突っ込んでセンセの妄想を膨らましてみたいと思います。

では!




お悔やみ申し上げます。

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リトル・リチャードが死にました
享年87 歳。

というか、正直なところ、まだ生きてたんだ!というカンジです。

昭和40年代:時代と音楽-3」でもご紹介したように、チャック・ベリーやファッツ・ドミノ、ビル・ヘイリーやエルビス・プレスリーに代表される「暴力的な」ロックンロール時代の、まさに草分けの一人です。
代表曲には、ビートルズのポールのシャウトでも有名な「Long Tall Sally」、CCRのジョン・フォガティーがシャウトする「Good Golly, Miss Molly」、その他にも「Lucille」、「Jenny, Jenny」などなど・・・。

Jenny, Jenny」って、確か尾藤イサオあたりが歌っていたんじゃなかったっけ?
「ジェニジェニジェニ、いかした名前だぜ、ジェニジェニ」とかなんとか・・・。

違ったっけか?

ちなみに尾藤イサオ、非常にブラッキーかつソウルフルな日本人歌手で、センセはとても好きだった。尾藤イサオはまだ存命だろうから、彼から何らかのトリビュートが出るかも・・・。

それにしても、いち早くNHK のBS ニュースで詳しく報道していたのが印象的でした。ちなみに、担当女子アナは木下瑠音ちゃんでした。

センセはNHK のBS ニュースの女子アナにはうるさい。
声聞いて誰だかすぐ分かる。
瑠音ちゃんは、少し鼻に抜ける声を出す。
實石あづささんは、最近見ないと思っていたら、3月一杯でBS ニュースを引退したそうだ。
残念ですが。
どうでもよいけど。

いずれにしましても、
心よりお悔やみ申し上げます。


今月の書評-90

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戒厳令はまだまだ続くと大本営が先日発表しましたが、センセのところには、未だにマスクは届きませぬ・・・。

さて、お酒遺伝子のALDH2 ですが、これの変異型が生まれたのが今からおよそ2 万年前の長江下流域から華南にかけての地域です。以下の地図参照。

ALDH2.jpg
ALDH2変異型の分布図 https://twitter.com/4ki4/status/952256130905907200?lang=ca


色が黒くなるほど変異型を持っているヒトの割合が高いことを表しています。
コロナで有名になった武漢市は、丁度華南の黒域のてっぺんあたりに位置します。

この地図では欧州~アメリカ大陸~アフリカ大陸などは省略されてますが、その理由は、変異型を持っているヒトのほとんどはアジア人だからです。
このことから、この変異型を有しているか否かで、過去にアジア人、特に華南出身者との混血の有無を判定できるほどです。

さて、日本人の間でも、この変異型を有するヒトが多いことを前回述べましたが、より具体的には、両親から正常型(お酒に強いヒト)のみを引き継いだヒトは全体のおよそ50 %、両親から変異型(全くお酒を飲めないヒト)のみを引き継いだヒトはおよそ4 %、そして残りの40 %くらいのヒトは、片親からそれぞれを受け継いだ「強くはないが、一応飲めるヒト」に分類されます。

さらに各都道府県別にそれぞれの割合をみたのが、下の表です(ウイキより改変)。


正常型の保有率が高い都道府県(%)
順位 都道府県  正常型/正常型  正常型/変異型  変異型/変異型 
1 秋田県     76      23      1
2 岩手県     73      23      4
3 鹿児島県     76      20      4
4 福岡県     70      29      1
5 栃木県     70      24      6
6 埼玉県     68      27      5
7 北海道     66      29      5
7 沖縄県     66      29      5
9 熊本県     66      28      6
10 高知県     63      34      3

正常型の保有率が低い都道府県(%)
順位 都道府県  正常型/正常型  正常型/変異型  変異型/変異型
1   三重県     36      54      10
2 愛知県     41      47      12
3 石川県     45      44      11
4 岐阜県     48      42      10
5 和歌山県      52      37      11
6 大分県     51      41       8
7 広島県     49      48       3
8 大阪府     54      37       9
9 奈良県     57      32      11
10 岡山県     52      44       4


一見して分かりますが、従来より経験的に知られていた「お酒の強い連中の多い県」=正常型の多い県であり、「お酒の弱い県民」=変異型の多い県です。
加えて、これに縄文系のDNA 型を当てはめてみると、相当に一致することも見て取れます。

ま、ここまでは、従来から指摘されてきたことですが、ここから少し毛色の変わったお話となります。

まず、最初の図を見ていただくと気が付くと思いますが、江蘇省から九州にかけて一つのまとまりを示す形となっており、朝鮮半島は含まれておりません。
また、朝鮮半島の色は、日本と比べて必ずしも濃ゆくはありません。

ならば、というので、現代韓国人のALDH2 遺伝子の変異型を調べたところ、先に述べたように日本人の間の変異型の割合がおよそ44 %くらいであるのに対し、現代韓国人の変異型保有率は28 %と結構低いです。たぶん、統計的にも有意差が生じるであろうほどです。

となりますと、これまでも述べてきたように、これらの事実は、倭人の故郷は現在の江蘇省沿岸地域であり、少数がまず初めに半島南岸に橋頭保を確保し、その後に多くの者が直接列島に流入した可能性を示唆するものである、と考えます。

一方で、表の中、正常型の保有率が福岡県で相当に高いのが、実に興味深いところです!なぜならば、福岡はまさに弥生時代の核心地域であるわけで、倭人の活動の最中心であると目される地域であるからです。
であるならば、福岡は少なくとも表の下段に含まれて然るべきかと思われますが、実は上段の、しかも上位に位置します。
で、福岡の% が30 %で現代韓国の% が28 %・・・。

何かを示唆しているような気がしますが・・・。
弥生時代、確かにナカナカ複雑な、一筋縄ではいかない時代です。


さて、ALDH2 の変異型と感染症との関係については、次回に!


今月の書評-89

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何とか縮小傾向が見られるかな?ってカンジのコロナですが、まだまだ終息には程遠いのが現状です。って言っているうちに早くも世間は五月の連休シーズンに突入!って言ったところで何処もかしこもお休みですし、外でブラブラしてるとお巡りさんに捕まってしまいそうだし、どうすりゃいいの?っていうカンジの日々を過ごされているであろうみなさん!元気にマスクしてますかあ~!!!

さて、そんな皆様のために、センセは連休中でもブログを書き続けています。
本日はタイムリーに、長江下流域~稲作~倭人~お酒に弱い~感染症、という、一見なんの関連もないと思われるけど実は・・・というテーマで書いてみたいと思います。

今月の書評-87」でちょろっと書きましたが、長江流域~華南地域は、古来より、感染症の多発地帯です。日本人にはおなじみのインフルエンザなども「ホンコンA 型」とかナントか言う名前もよく耳にしますし、しばらく前に流行ったSARS とか、あるいは鳥型インフルエンザなどもこの地域が発生源です。

これに加えて今回の新型コロナです。

色々な原因が考えられますが、基本、水田稲作耕作に適した湿地が多いことから南方北方からの渡りの水鳥が多数飛来してくる状況に加え、昔からブタの繁殖が盛んであったため、水鳥からブタへの感染~ヒトへの伝播、という流れは、少なくともインフルエンザの場合、確立された経路となっています。

今回のコロナにおいては、White House の住人は除き、一般的にはコウモリあるいはセンザンコウなどの野生生物由来では?と考えられていますが、野生生物の存在に加え、その周囲の人間の密集度なども大きく関与していると思われます。

で、興味深いのが、この地域の住人は非常に高い割合でお酒に弱い遺伝子を持っている、という事実です。知ってた?

この遺伝子は、現代日本人の間にも非常に高い確率で認められます。

正確に言うと、ホモサピエンスの大多数はアルデヒド脱水素酵素(ALDH2) という酵素を持っているおかげでお酒を飲んでハッピーになれるのですが、
この酵素を作るALDH2 遺伝子には正常型と変異型がありまして、お酒に強いタイプ(ホモサピエンスの大多数です)のヒトは正常型を、弱いヒトは変異型のALDH2 を持っています。

もっと正確に言うと、父親と母親の両者から正常型を受け継いだヒトは、普通にお酒が強いです。で、両親から共に変異型を受け継いだヒトは、全くお酒が飲めませぬ・・・。

問題は、片親からは正常型、片親からは変異型を受け継いだヒトで、これらの人々は、ある程度、飲めます。
で、みなさんもご承知の通り、お酒は鍛えるとある程度飲めるようになりますので、社会人になって宴席に侍るようになると、特に男の子は、何とかして一人前として認められたい一心で、「飲めぬ酒を無理に飲む」ような状況になります。
で、一昔前は「これぞ通過儀礼じゃ!」みたいなカンジで「イッキ!イッキ!」なんてやらかしていたわけですが、このようなことはとんでもないことである!ことが段々と分かってきました。

お酒に対して強い弱いを決める遺伝子には、実はALDH2 の他にアルコール脱水素酵素のADH1B (昔いうところのADH2 )があり、両者相まって酒への耐性が決まるのですが、そこまで突っ込むと小難しくなるのでやめ!
ALDH2 一本鎗で攻めていきます。

で、ALDH2 酵素はどのような働きをするかというと、まずはお酒の中のアルコール(エタノール)がADH1B によってアセトアルデヒドに分解されます。アセトアルデヒドには強い毒性があるので、速やかに分解しなくてはなりません。
で、このアセトアルデヒドを酢酸にまで分解してアセトアルデヒドによる害を除去してくれるのがALDH2 、というわけです。
で、ALDH2 遺伝子の変異型を受け継いだヒトはアセトアルデヒドの分解能力が低いわけですから、当然ながら、アセトアルデヒドによる毒性が持続します。
その結果、短期的には動悸がしたり冷や汗が出たり吐き気がしたりという、急性アルコール中毒症状に襲われます。

で、短期間ならば二日酔いでへたばるだけですからよいですが、飲めないくせに強くなろうとして長期にわたって無理して飲むと、アルコールによる悪性の病気の代表格である「ガン」、特に食道ガン、咽喉頭ガン、舌ガンに罹患する確率が高くなります。これに加えてタバコを吸うヒトであれば、上記のガンにかかる確率はさらに上昇します。アルコール、あるいはアセトアルデヒドによる粘膜の炎症部位からタバコ中に含まれる多くの発ガン物質が侵入し、粘膜細胞のDNA を痛めつけ、細胞の変異が生じ、悪性化し、そして・・・・。
というカンジです。

ALDH2 遺伝子の変異型を両親からもらったヒトはお酒は全く飲めないので、アルコールによるこれらのガンに罹患する確率は、当然、現実的には低くなります。
注意すべきは片親からのみもらったヒトで、中途半端にお酒が飲めるもんだから、飲んでしまいます。加えてタバコなんかも吹かしたりします。

この、ALDH2 の変異型を持っているヒトがお酒を飲むと、多くの場合、顔がすぐに赤くなるので分かります。

実際にセンセのお友達の中でも、高校時代からカッチョつけてタバコ吸ったりお酒を飲んだりしていた連中が結構おりましたが、中でも顔が赤くなるタイプの連中が何人かおりました。

で、多くが、50 ~60 歳台で上記のガンで他界してしまいました・・・。

お酒を飲んで顔が赤くなる方々、くれぐれも無理な飲酒とタバコはお控えくださるよう、心よりご注意申し上げます。



本論から大きく外れましたが、これはこれで良かろうと思います。

次回は本論に戻ります。



 




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