今月のウクライナ-301

これを書き出す直前、まさに直前、午前 9:00 過ぎ、
イランが再びホルムズ通過の艦船を攻撃し、
加えてホルムズの再封鎖を宣言したとの報道が入ってきた。
アメリカはすぐさまこれに対応してイラン攻撃を行ったとのこと。
も、何度目?
革命防衛隊が独断で行ったのか、
それともイラン政府承認の下で行ったのか、
そもそも交渉の対象たるべき「イラン政府」というものが存在するのか、
イラン側の思惑がナンとも不透明ではありますが、
一つの推測として、イランの本音としては、
停戦交渉が長引けば長引くほど自分たちに味方する、
だもんで、
交渉が進む兆候が見られたら難癖付けてすぐにこれをひっくり返す、
アメリカは攻撃してくるだろうが、大した攻撃はしない、
それに対してこちらも反撃するが、大した反撃はしない、
これを延々と繰り返す、
ということなのでしょうかね?
お金が入ってきませんから、自分たちも困るのではありませぬか?

このところ下げつつあった原油先物は、
また再びジリあがりの兆候を示しつつある、
世界中のインフレが止まらない、
世界中の中銀が利上げラッシュ、
リフレ派の政治家と中銀との確執が続く、
ドル円はいつのまにやら 162 円台が定位置に、
片山財務相、もはや口先すら動かさない、
片や、どうにも身動きの取れなくなったトランプ氏、
口先だけは相変わらずに饒舌だ。

ということで、デッドロックに陥っているイラン vs アメリカに代わって、
ここに来て動きが見られるウクライナについてお話いたしませう!

すでに皆さまがた先刻ご承知の通り、
ウクライナのドローン攻撃によりロシアがエネルギー不足に陥りつつあります。
世界有数の原油生産国であるロシアですが、
自国向けの石油製品の供給に大きな支障をきたしつつあります WWWWWW
ウクライナのドローンの性能が飛躍的に向上したおかげで
ウラル山脈をはるかに超えたロシア有数の製油所まで打撃を受けています。
先日のモスクワ近郊における石油貯蔵タンクの「蓋が吹き飛ぶ」映像は
TV の報道番組でも繰り返し流されておりました WWW
あれ、ロシア側の対ドローン兵器による誤爆の可能性も指摘されてます WWW
ウクライナによるロシア石油に対する攻撃は
特に、クリミヤ半島において強力に行われている模様で、
半島は、いまやほとんど大陸から切り離されたも同然の有様。
ケルチ海峡にかかる例のクリミヤ大橋に加えて北からのルート、
さらにはアゾフ海を渡るタンカー群まで標的にする徹底ぶりで、
ガソリンスタンドには市民の車が長蛇の列、
半島から逃げ出す住民の車でクリミヤ大橋の「上り」は大渋滞、
ロシアにおける「夏のリゾート地」として有名なクリミヤですが、
さすがにこの夏のバカンスは
クリミヤの「海の家」には閑古鳥が鳴き続けることでしょう・・・

一方で「東部戦線」の状況ですが、
先日、ロシアは「拠点の占拠に成功した」との発表を行いました。
が、ウクライナはこれを否定。
しばしば指摘されることですが、
ロシア側はごくごく少数の兵士よりなる部隊が闇に紛れて町の端くれに侵入し、
ロシアの旗を掲げた画像を投稿するなどして
「占領!」した風に見せかける、
などということを「国内向け」に行っているようですので、
その可能性もあります。
しばらく前まではロシア側からの
バイク、カート、ロバ、ラクダ部隊による攻撃も行われていたようですが WWW
ことごとくウクライナによるドローン攻撃で壊滅し、
人的損害もうなぎのぼり。
兵士の供給よりも損耗の方が高くなる一方で、
石油の供給不足による兵站の不備も相まって、
一時は「戦時経済」により「潤い」まで見せていたロシア経済ですが、
とうとう労働力不足にも陥っているようで、
このまま財政維持~戦争継続が可能なのか、
国内においても疑問視する見方が出てきているようです。
加えて「第二のプリゴジン」まで出現したとの報道も WWWWWW

プリゴジン、懐かしいですね!
「今月の-115」「-134」でもセンセはめちゃくちゃにからかっておりますが、
あの相貌とも相まって、ある意味、
「心の底からは憎めない」タイプのオトコではありました WWWWWW
今回の「第二のプリゴジン」氏は歴戦の退役軍人であるらしく、
ソ連以来の伝統に則って胸にたくさんの勲章を誇らしげにつけ、
スマホを通してロシア軍の前線の現況を暴露し、
プーチンとサシで話をさせろ!と要求~投稿しておりました。
大変に勇気ある行動ですが、どういう形でどうなっちゃうのか、
「やむにやまれぬ吉田松陰」の心持ちかと思います。合掌・・・

で、一方のウクライナですが、
こちらでもつまらぬ問題がいくつか発生しております。
まず第一にポーランドとつまらぬ諍いが生じてます。
詳しくはググって下され。
ま、基本的に、陸続きで国境を接する欧州の国々であるため
歴史問題を蒸し返すときりがないハナシとなりますので、
現況の「対ロシア」という一点に絞って
協同歩調を合わせればよいかと第三者的には思いますし、
現況、ポーランドの支援は欠かせないものであるのは明白ですので、
この点、ゼレンスキー氏、配慮が足りなかったのでは?

また、「今月の-160」で指摘した
バルト海でのノルドストリーム爆破事件ですが、
ウクライナの情報機関による破壊工作であるとの結論が出ておりましたが、
先日、ウクライナの検事総長がこれを否定。
さらにはフランスとイタリアの国境沿いにある
グレース・ケリーや F1 レースで有名なモナコ公国で、
元ウクライナのオリガルヒ一家が、
オトコに扮したホントに人相の悪い中年女により爆弾攻撃を受ける、
という事件が発生しました。

人相の悪いオンナ.jpgどっかからの拾い物です WWW
右の写真、手にしてるのが爆弾発火装置でしょうかね?
袖からはみ出ている右上腕の「落書き」は「ヘビ」の入れ墨だそうです WWW
・・・ナンか、彼女の生い立ちを知りたくなってきた・・・・・・
・・・小さなころには、人並みに、夢も希望もあったろうに・・・


幸いにも一家は死亡だけは免れたようですが、
そのオンナが今度はウクライナのキエフ州で何者かによって殺害される、
という事件が発生しました。
で、このオンナを殺害した犯人として、
ウクライナ情報局のオトコが検挙されてます。
まるで 007(センセの世代ではゼロゼロセブンと読む)
にでも出てきそうなハナシです。
これらに加え、ウクライナ人の徴兵拒否が相次ぎ、
徴兵義務のあるオトコを取り調べる役目を受け持つ
「徴兵官」に対する個人的な攻撃が頻発しているとのことです。

汚職事件も相変わらず発生しますし、
世界中からの「判官贔屓(ほうがんびいき)」にも限度というものが、
とも言いたいところではありますが、
弱者は弱者、強者は強者であって、
「弱者=正義」、あるいは逆に「強者=悪党」という図式は
一部の「人権派」の方々にお任せすることにして WWWWWWWWWWWW
ここはやはり、
第一次~第二次世界大戦の夥しい犠牲の上に築かれてきた戦後秩序を
一方的に反故にしたプーチンに対する強烈な反感を今一度思い出して、
世界は今後もウクライナ支援を継続していただきたい、
と、センセは思うのであります。