今月のウクライナ-250

そろそろ出尽くし感がある「トランプ劇場」ですが、
取り合えず書いときます。

1. ウクライナ停戦仲介に匙(さじ)を投げる!
飛んでイスタンブールで行われたウクライナ - ロシア会談が不調に終わり、
「それではワシの出番じゃな ♪」とばかりに
直接プーチンに電話をかけて 2 時間もお話したトランプ氏ですが、
大方の予想を裏切ることもなくものの見事にプーチンに袖にされた・・・
「ひょっとしてプーチンは停戦を望んでいないのではなかろうか?」
などと誰もがとっくに知ってることを今更ながらに知ったトランプ氏、
で、「そもそもこれはオレの戦争じゃないからもう降りる!」
とまで言い出した WWWWWWWWWW
始めは就任の 24 時間以内、
次は 4 月 20 日まで、
で、とうとう 5 月には匙を投げた WWWWWWWWWWW
加えてウクライナ + 欧州連合が釘を刺した「30 日停戦」案にも
まったく触れなかった模様・・・
で、あれだけゼレンスキーにはとやかく罵るオトコも
プー氏にはまったく文句を言わない・・・※
※ ほんのちょこっと言うようになりましたね ♪ 250526
やはりセンセの KTM ひねられ説の頑健性がここでも補強されたようだ。
で、レーガン大統領をまねてか「ゴールデン・ドーム」構想を立ち上げたが、
どこまで本気だろうか?
構想自体はよろしかろうが、完成までどのくらいかかる?
お金は?関税で賄うのか WWW?
ロシア・中国は付き合うだろうか?
それとは別に、せっかく自らのヘマで原油価格が低迷しているのだから、
二次制裁でもなんでもいいからロシアに圧力をかけてくれ!
すでにバギーも枯渇し、最近ではバイクでご出勤のロシアの兵隊さん。
そのうち原付~ママチャリで吶喊する銀輪部隊」が登場するかもよ!

2. EU に 50% の関税!アップルのスマホにも 25%!
中国は手ごわいし、日本もナカナカ頑張ってるので、ここは EU に、
ということなのでしょうかね?
それとも EU サイド、のらくらごねて一向に DEAL がはかどらないので、
業を煮やしていきなり「50%!」ということでしょうか?
アップル、今更ながらに本国で組み立てるとしても数年先のことでしょうし、
価格も爆上げとなるのは必定。
ま、次に述べる日本製鉄のこともありますし、
このような不透明感が延々と続くことにより再びトリプル安に陥って
慌てふためいて取り消す可能性の方がより高いような気もしますが・・・

3. 結局、日本製鉄の勝ち!
US スチール、結局は日鉄買収の形で落ち着いた!
「パートナーシップ」という言葉を使っているので
「買収」なのか「子会社化」なのか、今一つ分からないのですが、
ともかくも日本製鉄側の主張が認められたようです。※
※ 翌日早くもごちゃごちゃ言い出した・・・250526
これは、たぶん、地元のピッツバーグ市も喜んでいるでしょうね!
センセなんぞは US スチール~ピッツバーグと言えば、
あのロバート・デ・ニーロ主演の名作 The Deer Hunter を思い出しますが、
初めてあの映画を見たときは今一つピンとこなかった・・・
例のロシアン・ルーレットの強烈な場面などは印象に残ったが、
肝心の「主題」が分からず、漠然~冗長なイメージが強く残った・・・
けれども何か心に引っ掛かるところがあって、
二度見た。で、
三度みた。で、さらに
四度~五度と重ねるうちに漸く分かった!
あれは「本当のオトコとは何か?」が主題の映画だ!
あくまで個人的な感想ですが・・・
で、象徴として描かれる牡鹿(おじか)の意味は、
「本当のオトコを判別するための指標」的なものだ!
だから最後にデ・ニーロは、
ライフルの照準器に牡鹿を捉えた時点で引き金を引くこともなく、
牡鹿が去るのをただ静かに見守った。
すなわち、照準器に捉えた時点で、彼は「勝った」のだ!
それ以上の行為は、すでに、もはや、必要がない・・・
意味がないのだ!!!
いつも拳銃を振りかざして仲間から疎んじられるオトコが出てくるが、
彼はこのテーマの陰性的な対照として描かれている。
主人公のデ・ニーロは、
ベトナム戦争の残酷な経験から、最終的に、気が付いたのだ!
解脱したのだ!
本当に強いオトコは無駄な殺傷~争いなどはしない!と・・・
「ディア・ハンター」は「七人の侍」に次いでセンセが好きな映画ですが、
両者には共通項があるようです。
両者共に、現行の大統領に見せたいものですが WWWWWWWWW
イスラエルの現行首相にも見せたいものですが WWWWWWWWW
ついでに千鶴子センセにも見せたいものですが WWWWWWWWW
全く持って、ハナシが脱線してしまいましたが WWWWWWWWW
プーチンにも見せるべきだって?
それは無意味というもの。
何故かって?
KGB の存在目的と行為自体が映画のアンチテーゼであるからですよ WWWWWW

4. ハーバード大学と大ゲンカ!
イスラエルのパレスチナ住民に対する蛮行に対して
抗議活動が生じるのは自然な成り行きだと思いますし、
それが真っ先に大学のキャンパスで行われるのも
まことにおなじみの光景ではありますが、
どうにもこうにもトランプ氏は気に食わないご様子・・・
で、これに「反ユダヤ主義」のレッテルを貼って
学生の取り締まりを行わない大学に対して補助金の打ち切りを命じた!
補助金の打ち切りだけでなく、
留学生の受け入れ資格の剥奪も!
で、現時、実質的に留学生は路頭に迷う形となっているようだ。
これに対して大学側が訴訟を起こしたが、
裁判所は、まずは大学側に軍配をあげた。
その他にもなんだかんだ言って補助金をカットしたために、
多くの学者が海外に流出しつつある。
香港の大学はここぞとばかりに
ハーバードの留学生の受け入れを表明している。
LI 体質のトランプ氏、
HI (High Intelligence)体質の方々には
どうにもこうにも蕁麻疹が生じるようでして・・・

5. 南アフリカの大統領にコンゴの映像を見せつけて難癖をつける!
いわゆるオーバル・オフィス、すなわちホワイトハウスの大統領執務室ですが、
ここに各国の元首クラスを呼んで初めは和やかに、
次にいきなり険悪な状況を作り出して交渉を有利に進める手法は
ゼレンスキー大統領の時におなじみとなりましたが、
今度は南アフリカのラマポーザ大統領に対しても同じ手管を使用した!
南アフリカは犯罪率の高さでも有名ですが、
アパルトヘイト体制がひっくり返って
黒人が主導権を握るようになったのはヨロシイが、
何かと問題が多い国であるのは確か。
で、トランプ氏、自国の不法移民を海外に移送するだけでなく、
南アで逆アパルトヘイトを行っているからと言って
南アの白人を移民として受け入れると言っている WWW
で、わざわざラマポーザ大統領を呼んで歓談~対談するは良いが、
いきなり部屋の照明を暗くしてビデオを流し始めた。
彼曰く、南アの多くの白人農家の人々が殺されたというもので、
袋に詰め込まれた多くの死体が証拠の映像として映し出された。
で、これはロイターによる映像で、実際には、
ルワンダ支援の反コンゴ民主共和国政府組織、
M23 によるコンゴでの蛮行の映像であるとのこと!
オイオイ!
ラマポーザ大統領、冷静に対処しておりましたが、
国家間の話し合いの中でこのような初歩的なミスが生じるのも
トランプ政権ならでは!
コンゴは気を付けて頂きたいものです。