今月のお悔やみ

またもお悔やみだ・・・。
今月のウクライナ-42」で初登場したサルマタイですが、
センセの世代では、
サルマタイからはどうしても松本零士のサルマタケを連想してしまいます。

また、四畳半シリーズだけでなく、
ナカナカ味のあるというかマニアックというか、
細部にまでこだわった一連の戦記マンガ(太平洋戦争です)を思い出します。

昭和 30 年代の少年サンデーやマガジン、キングなどには
ゼロ戦を主題とした単純明快元気一杯なマンガが数多くありましたが、
彼の戦記マンガはこれらとは大きく一線を画すもので、
根底にはペーソスが横たわり、
40 年代以降の主流となる反戦マンガとも大きく異なり
ある種の主張を声高に唱えるわけでもなく、
登場人物はオトコおいどん的ではあるものの、
一種、彼独特の哲学的な雰囲気を醸し出していたマンガ群でした。

覚えているのは、
ラバウルだったかラエ・サラモアであったか、
一式陸攻がスタンレー山脈を越え、
豪軍の軍事拠点、ポートモレスビー爆撃に飛び立つ話です。
顛末はもはや忘れてしまいましたが、
やけに心に残る作品でありました。

父親は陸軍航空隊の操縦士であったとのこと。

陸軍航空隊とマンガと言えば、
「わち・さんぺい」が思い起こされます。
陸軍航空隊の整備兵であったわち・さんぺいですが、
センセは彼のマンガ、「とらの子兵長」が大好きでした!
わち・さんぺいの画風をまねて、
ラバウル海軍航空隊のマンガを書き散らかして
授業中にクラスのみんなに回し読みさせておりました。
これは坂井三郎の「大空のサムライ」に影響されたのですが・・・。

その後、センセの世代はオトナになってしまいましたので、
アニメ化されて一躍有名になった松本零士の一連の作品は、
もはや一切読んではおりません。

それにしても、
このところのお悔やみの連続で、センセは疲れてしまいました・・・。
次はあの顔この顔と、脳裏に浮かぶ顔の数々・・・。
自然の摂理とは言え、
昭和は遠くなりにけり、ということでしょうがね・・・。

合掌・・・。