今月の書評-80

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相変わらずのコロナウイルスですが、リンダさんがブラタモリを卒業してしまいました・・・。
さみしいですが、出世コースということで・・・。


さて、数詞は度量衡に属し、度量衡は行政権に属します。分かる?
要するに、手や鼻や目などといった言葉に比べ、支配層、あるいはより強い文化の影響を受けやすい単語です。

春秋戦国時代の秦の始皇帝が数ある国家を統一した後に真っ先に行ったのが、度量衡の統一でした。

現代のわが国では尺(しゃく)だの寸(すん)だのを用いて寸法を測りませんが、明治以前は尺~寸一辺倒でした。これでは文明に乗り遅れるというので、明治以来の政府が大改革を行ったわけです。

因みに、現代においてすら全世界が統一的な度量衡を用いているわけではないことは皆さんもご承知の通りでして、世界で最も生意気な国の代表格である米国は、今でも堂々とヤードやらフィートやらガロンやらを用いております。

因みに、1000010,000 と、千の位でコンマを打つ習慣ですが、あれ、ホントに何とかなりませんかね?日本語の位取りにおいては全く無意味かつ有害そのものなんですけど・・・。

さて、「ひいふうみい」が元々の日本人が使っていた数詞ですが、実のところ、現代の我々は、あまり使いません。せいぜい「ぼく、いくつ?」「みっつ!」とか、あるいは10 個以内のものを数えるときに「ひとつふたつみっつ・・・」と言うくらいでしょう。11 個以上のものを数える場合に「ひととう」なんて言ってるの、聞いたことがありません。

落語の「ときそば」でも、

「ひいふうみい・・・おいオヤジ、今なんどきだい?」
「へえ、やつ(八)でございます。」
「ここのつ、とう、じゅういち、じゅうに・・・」

と、十一以降は「いちにっさん」の世界となってしまいます。

要するに、中国由来の「イーアルサンスー」の方がよっぽど便利だったのでしょうね。「ひいふうみい」では、たぶん、算術も進化しなかったと思います。

で、この「ひいふうみい」が今から2000 年くらいも前の高句麗で使われていたのは間違いのないところで、これを手掛かりにして日本語のルーツを探そうという無謀な試みを画策しているセンセですが、ここで現代朝鮮語の数の数え方をご紹介します。

興味深いことに、現代朝鮮語においても日本語の「ひいふうみい」と「いちにっさん」に相当する二通りの読み方があるようです。以下。


日本の音読み 朝鮮の音読み 日本の訓読み 朝鮮の訓読み
いち イル ひい ハナ
イー ふう トウル
さん サム みい セッ
サー ネッ
オー いつ タソッ
ろく ユッ ヨソッ
なな チル なな イル
はち パル ゴプ
きゅう クー ここ ヨドル
じゅう シッ とう ヨル


ちなみに、この朝鮮語の 1 の訓読みである「ハナ」ですが、日本語でも「ハナっから話にならない!」などと言うときの「ハナ」は、このハナから来ている可能性があるそうです。

ハナハダ興味深いですね!


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このページは、喜源テクノさかき研究室が2020年3月15日 10:02に書いた記事です。

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