今月の書評-13

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みなさまこんにちは!ここ、坂城は、本日は花寒の一日となりました。
近くの御堂川のソメイヨシノは今が満開。たまにはお花見にでも行こうかな?と考えていましたが、寒いので、外出はやめて代わりにブログを書いてます。

寒いと言えば、今からおよそ2万年くらい前、大陸と地続きとなった北海道にアイヌのご先祖さまがマンモスを追って渡ってきた頃は、現在よりもよっぽど寒い「氷河期」と呼ばれる時代でした。お花見どころではありませぬ。
で、細石刃と呼ばれる最先端の技術でマンモスなどの大型獣を狩って生活していたわけですが、時代も1万年くらい前となりますと、さしもの氷河期も終焉を迎え、温暖湿潤な時代を迎えることとなりました。

そうなりますと、これまで多くのマンモスを育んできた草原も急速に森林化していくこととなります。特に日本列島の場合、対馬海峡~津軽海峡~宗谷海峡~間宮海峡が完全に開通し、これまで地中海のような内海であった日本海が太平洋やオホーツク海と繋がることとなりまして、列島は完全に大陸と縁を切ることとなったと同時に、これまで太平洋岸を洗っていた温かい黒潮が対馬海峡を通って日本海を北上することとなりましたので、日本列島は太平洋岸、日本海岸共に暖流が流れる世界でも有数の温暖湿潤な地域となっていきました。

一方でマンモスにとってみれば、食べ物が豊富な草原は縮小するし、厚い毛皮を脱いで団扇で仰ぐことも出来ません。時代の変化に合わせて急速に進化してインド象みたいになることができたならば現在でも日高山脈の奥地とかに生き残っていたかも知れませんが www、残念ながら間に合わず、絶滅してしまいました。時代の変化に適応できないものは、退場せざるを得ません。
ことによると、当時の旧石器時代人の細石刃の槍が、最後の一頭のとどめを刺したのかもしれません・・・。

で、定住することもなく、マンモスの移動に合わせてキャンプしながらほぼ完全に大型獣に依存した生活を送っていた旧石器時代人ですが、やはりそこはホモ・サピエンス、環境の変化に合わせて自分たちの生活スタイルを変え、生き残りを図りました。ここがマンモスとは違うところですね!
最大の変化は、動物由来の食生活から植物由来の食生活へと大きく舵を切った点にあります。

恐らくたぶん間違いなく、マンモスの肉を食べていた連中だって時には植物由来の食物を食べることだってあったでしょうし、また、たまには魚だって食べたと思います。でも、一頭倒せば仲間全体で何日も(何十日も?)過ごせたであろうマンモスの肉ですから、これを狩っておりさえすれば魚の取り方を一生懸命考える必要はなかったでしょうし、ましてやどの植物の実が食べられるかに関して命を張って取り組む必要もなかったことでしょう。
けれども今やそんなこと言ってらんない状況です!

で、連中、手あたり次第に大型獣の肉に代わる食べ物を探し始めた。

マンモスなどの大型獣からイノシシなどの中~小型獣へ、川を遡上するサケなどの魚、海岸の貝類などなど、ここら辺の目録は簡単に想像できますよね!
川を遡上するサケは手づかみ、あるいは銛(もり)などでも捉えられますが、ある日とうとう釣り針を発明した!

世界最古の釣り針が、先年、沖縄の洞窟で発見されました。およそ2万3千年くらい前と見積もられているので、時代はまさに旧石器文化たけなわの頃です。そうしますとマンモスの絶滅とは関係なさそうですし、加えて、見つかった「釣り針」の形状から「釣り針じゃなくってイアリングだ!」という意見も根強いので、実のところナントも言えません。が、一つ確かなのは、釣り針を用いて魚を捕る方法はおおよそ旧石器時代の晩年頃に世界各地で発明された可能性がある、ということです。

釣り針.jpg
写真は沖縄県立博物館由来のものです。
釣り針・・・うムムム・・・ナントも・・・。


漁網の証拠は当然見つかりませんが、漁網用に使われたと思われる重しの石などが多く見つかっています。
さらにマグロなど、海の大型の魚を捉えるための銛などにも画期的ともいえる多くの工夫がなされていくこととなりました。

そして最終的に、植物由来の食物を最大限に利用する工夫がなされることとなりました。それが「土器」の発明で、ここからいよいよ日本列島において、あの岡本太郎氏が「芸術は爆発だっ!」と絶賛するところの縄文文化が花開く時代となっていきます。でもほどなくして南九州で再び本物の「大爆発!!!」が生じるのですが、それはまた後程に・・・。



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このページは、喜源テクノさかき研究室が2018年4月 8日 14:12に書いた記事です。

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