昭和40年代:時代と音楽-32

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大体こういった雰囲気の中、あのウッドストック・フェスティバルへと突き進むのですが、まだ書いてない重要なバンドがいくつか残ってるので、紹介しておきます。

1966年にイギリスで結成されたバンド、クリーム。ギタリストのエリック・クラプトン、ベースのジャック・ブルース、そしてドラムのジンジャー・べーカーの三人組です。三人とも改めて紹介するまでもないと思いますが、代表作の「White Room」や「Cross Roads」、「Sunshine of Your Love」の他にも、佳曲「I Feel Fine」や「Badge」、「Deserted Cities of the Heart」などがあります。彼らの活動はわずか2年半で終了してしまいますが、その後のロックバンドに及ぼした影響力は大きく、ハードロックやヘビーメタルと呼ばれるタイプの音楽の「祖」と見なされています。
70年あたりともなるとレッドツエッペリンに代表されるハードロック全盛の時代を迎えますが、レッドツエッペリンのギタリストのジミー・ページ、ジェフ・ベック・グループのジェフ・ベック、そしてクリームのエリック・クラプトンは、揃ってイギリスのブルースバンドのヤードバーズ出身ギタリストで、「ロック界の三大ギタリスト」などと呼ばれています。でも、ジミヘンとの共演ではクラプトンはビビって泣きそうになったとか、ジミの演奏を初めて聴いたジェフは「も、ギターを手放して音楽を止めてしまおう・・・」と思ったとか言われてます。三者とも黒人ブルースに影響され、それを目指した音を追求していたわけですが、ジミ・ヘンドリックスの音と比べ、「黒さ」が全く無いです。どうしたって、白人の音です。で、それで良いと思います。黒人の音を目指して腕を磨いてきたこれら三人が、結果、ハードロックという新たなジャンルを切り開き、その後はグラムロックやらヘビメタやらの潮流を生み出すのですから、それはそれで宜しかろうと思います。

ナンか、突き放したものの言い方してますが、実はセンセ、ハードロック系があまり好きじゃない・・・。クリームはまだしも、ツエッペリンとかディープ・パープルとかグランド・ファンク・レイルロードとかバニラ・ファッジとか、ましてやピンク・フロイドとかエマーソン・レイク・アンド・パーマーとか、聴けば当時を思い出して「ああ、懐かしいな・・・」と感じますが、レコードを買って聴こうという気にならない・・・。なぜか分かりません。


ハードロック系とは全く一線を画すアメリカのロックバンド、それがクリーデンス・クリアーウオーター・リバイバル、略してCCR です。CCRは、いくつかの代表曲から南部出身だとてっきり思ってましたが、実はカリフォルニア出身だそうです。リードヴォーカル兼リードギターのジョン・フォガティーの個人的才能に全てが掛かったバンド、と言っては身も蓋もないかもしれませんが、タイトなリズム、誰でも演奏できるような簡単な音作り、そしてジョンの魂のこもったリードヴォーカルとギターの調べなどなど、センセが大好きなバンドの一つです。

彼らの最初のアルバム「Suzie Q」の筆頭曲、「I Put a Spell On You」。これは南部黒人ブルース歌手のスクリーミン・ジェイ・ホーキンス(咆吼するジェイ・ホーキンス)のカバーです。ま、はっきり言って、センセのようにギトギトの黒人音楽が好きなオトコでも、彼の歌は「聴けたモンじゃない」・・・。上に貼っときましたから、人生の思い出に、是非立ち寄ってみてください。
それにしてもCCR、よくぞこの歌に目を付け、「聴くに堪えるもの」に仕立て上げたと、感心しきりであります・・・。

彼らは「Suzie Q」のヒット後、2枚目のアルバムからのシングル「Proud Mary」を大ヒットさせ、一躍世界的なスターバンドにのし上がります。その後は「Green River」、「Born On the Bayou」、「Bad Moon Rising」、「Down On the Corner」、「Cotton Fields」、「Fortunate Son」、「Travelin' Band」、「Run Through the Jungle」、「Up Around the Bend」、「Who'll Stop the Rain」、「I Heard It Through the Grape Vine」、「Have You Ever Seen the Rain:雨を見たかい」、「Sweet Hitch-Hiker」と、非常に多くのヒット曲を量産しました。ヒットの数に比べ、彼らの現在の評価は必ずしも高いとは言えませんが、同時代の「手の込んだ小難しい」ロックに対して、シンプルかつタイト、加えてジョン・フォガティーの魂のこもった歌っぷりが、センセを含めた多くのファンを生みました。
個人的には、初期の、よりブラッキーな曲が好きです。「I Put a Spell On You」を筆頭に、「Green River」、「Tombstone Shadow」、「Side O' the Road」などです。

「Proud Mary」、アイク&ティナターナのカバーがめちゃくちゃ有名なので、これを貼っときます。見てね!聴いてね!!踊ってね!!!


最後に、メキシコ系ロックバンド、あのサンタナをご紹介します。
あれほど有名なバンドだから紹介もなにもないのですが、ともかく、当時のロックの世界にラテンを持ち込み、しかもその水準が非常に高かったものだから、一躍世界的に有名になりました。
最初のアルバム「Santana」の発売から、彼らはいきなり注目を浴びるようになります。それはやはり、「これまでのロック界に無かった音」だからです。引き続く2枚目のアルバムが、前にも述べた「Abraxas:天の守護神」。ここにフィーチャーされた「Black Magic Woman」と「Oye Como Va」が大ヒット!サンタナのギターの独特の「泣き」が、ここから早くも見られます。「Oye Como Va」、音楽ファンだけでなく、場末の、ほら、ナンというか、女の人が服を脱ぎながら踊ったりする所があるでしょ?そういったところで、とても人気のある曲だったそうです。センセのお友達が、そう言ってました・・・。
「Abraxas」の中で「Samba Pa Ti」というインストルメンタル曲がありますが、以降のサンタナのインストルメンタルギター曲の走りといおうかなんといおうかどうしてやろうか、センセを含めた当時ギターに夢中だった若造連中は、まずはこれに挑戦したものでした。
その後は三枚目の「SantanaⅢ」。「Jungle Strut」を初め、ブラッキーな曲を中心としたアルバムです。そしてあの不朽の名作、「Caravansaray」!サンタナはラテン系ロックバンドですから中近東やアフリカとは本来関係ないのですけど、今で言うところの「エスニック」をロック音楽に持ち込んだ、ということなんだと思います。
ビートルズのサージャントペッパーのところで言及しましたが、「Caravansaray」こそはまさに「コンセプト・アルバム」の代表格です。印象深いアルバムジャケットとタイトルが示唆するように、聴衆は、サハラ砂漠を横断する隊商たちと共に居るような雰囲気に陥ります。そしてほどなく砂丘から吹き抜ける風が、「Song of the Wind」のギターの音色と共に、キャラバン隊を襲います。

Song of the Wind」、何度練習したことか!そんで、まったくモノにならなかったことか!

これを聴くと、センセがなんでツエッペリンとか聴かないのか、よく分かりますね。ジミー・ペイジとサンタナ、二人は同時代のギタリストです。

その後のサンタナの活躍に関しては述べるまでもないので、ここで打ち切りといたします。

ウッドストックですが、CCRとサンタナは参加してます。一方で、レッド・ツエッペリンは参加してません。なぜだかは、知りません。


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このページは、喜源テクノさかき研究室が2016年12月29日 21:47に書いた記事です。

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