お焦げとガンについて-21

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まとめ-2

さらに、まとめます。
ここでは具体的に、「じゃ、どうすりゃエエネン?」と言うフィンランドの方のご質問にお答えしたいと思います。「こうしなさい!」とは言いません。ホントのところは誰にも分からないからです。飽くまで、「これまでの議論を積み重ねた結果、必然的に、こうすれば良いはずだ!」ぐらいの気持ちです。
「ガンにならないための12 ヶ条」とか、既に色々な事が述べられています。同じ事をここで買いても仕方が無いので、飽くまで「お焦げ」に特化して、少し毛色を変えてお話してみたいと思います。

1. 調理法を変えれば良い
これまでの議論から、直火で調理した肉が怪しい、と結論づけられました。従いまして、まずは直火調理法を止めれば良いかと思われます。具体的には、焼き肉、グリル、バーベキューの類の調理法から、煮物、鍋物、シチュー、しゃぶしゃぶ等の方法に変えれば良いのでは無いのでしょうか?

センセは沖縄県石垣島の出身ですが、沖縄の伝統的豚肉料理も良いかと思います。豚のソーキ肉とか三枚肉とかを昆布や大根と一緒にコトコト長時間煮込んだ料理があります。ソーキ汁とかの名称で、町の食堂でも売られてます。同じ様な料理法でヤギ汁とかもありまして、好きな人は好きですけど、センセはちょいと・・・。
豚の三枚肉で作るラフテーなんか、最高ですね!!!鹿児島の豚の角煮も同じです。

この様な沖縄の伝統料理が食べられていた頃は、沖縄は日本で一番の長寿県だったのですけどね、、、今はね、、、みんなKFC とかマックとか食べてるしね、、、腹は出てるし、、、、ま、いいけどね、、、。

洋風ですと、シチューが一番です。
これから夏に向けての料理としては、豚肉の冷しゃぶなどはお勧めでしょう。

2. ハレの日を設ける
「なんのこっちゃ?」と思われるかと思いますが、民俗学で言うところの「ハレの日とケの日」の事です。ハレの日とは「特別な日」の事で、「ケの日」とは仕事をする日常の日々の事です。

基本的には先に述べたように調理法を変えれば良いのですが、それでも「どうしてもステーキが食べたい!」と言う時もあるでしょうね!そう言うときは、自分のご褒美の日を作れば良いのです。それが「ハレの日」と言う訳です。
ハレの日=特別な日ですから、そんなにしょっちゅうステーキだの焼き肉だのを食べる訳にはいきません。すんごく大事な商談がまとまった時とか、大学入試に受かった時とか、或いは盆暮れ正月でも、何でも良いのですけど、特別な日にのみ「直火肉」を食べるとか、メリハリをつければリスクも大いに低下するでしょうし、何と言ってもその特別の日のステーキや焼き肉は、「より美味しく、より貴重に」感じられることかと思います。

3. 肉の種類を変える
これまでの議論から、センセは個人的には「牛肉」の直火料理が一番怪しいと考えています。
「お焦げとガンについて-10」のグラフからも明らかな様に、日本のバブルが弾けた後は牛肉の消費量が低迷しましたが、軌を一にして、大腸ガン罹患率の上昇の程度が大いに低下しております。
「お焦げとガンについて-15」では、近年のアメリカ人の大腸ガン罹患率の低下と牛肉消費量の低下との間に相関が見られる事を示しました。

牛肉が怪しい事の原因としてヘム鉄と脂肪について考察しましたが、個人的には、ヘム鉄や牛脂以上に、牛肉の加熱調理で生じるHCA の種類が主犯であると考えています。

「お焦げとガンについて-5」で述べました様に、肉の種類によって生成するHCA の種類が異なる可能性があります。エームズテストで調べる限りにおいては、鶏肉などに多く生成するPhIP の変異原性は低い一方で、生成量としては非常に少ないのですけど、牛肉などでしばしば生成するIQ 、MeIQ 、MeIQx と言った種類のHCA の変異原性は極めて高いです。「お焦げとガンについて-14」で議論した様に、ヘム鉄や油は副犯としては有望かも知れませんが、主犯である証拠は低いと思います。そうなりますと、やはりHCA が主犯である可能性が高いです。

であるのならば、なるべく牛肉を控え、代わりに鶏肉や豚肉を用いる、と言う選択肢は有望です。また、肉の代わりにお魚、特にお刺身や煮魚の頻度を高める、と言うのはbetter です。さらには、冷や奴や湯豆腐など、植物性タンパクの代替量を高めるのも大変良い方法です。
全体のバランスが大事です。
この様な多くの食材に恵まれた日本に生まれて、ホント良かったですね!

「肉は親の仇!」の様な見方はいけません!
動物肉には動物肉からしか摂れない栄養分がありますし、特に働き盛りの人々には瞬発力~持久力が必要です。精進料理だけでは世界に勝つことは出来ませぬ!!!

4. 何と言っても量を控える
いくら調理法を変え、豚や鶏や魚や大豆を食べるとしても、毎日たくさんたらふく食べると言うのも問題です。ほどほど、適量、が大事です。
どこぞの業界の方々の様に、毎日が「打ち上げ」感覚で銀座赤坂六本木に繰り出して夜な夜な焼き肉に舌鼓を打った後はデスコやらクラブやらに繰り出して強い酒を飲みながらタバコをプカプカふかしている様な毎日を過ごしていると・・・・・うらやましいです・・・・・。 じゃ、ないです!!!

ましてや「お茶碗一杯のお焦げ」に相当する量のこんがり焼けた牛肉を「毎日」食べる様な Horse and Deer な真似だけは、絶対にしないで下さい!!!


おわりに

さて、大変長いシリーズとなってしまいました。センセ自身も色々勉強になりました。今更ながらではありますが、バランス、と言う概念が大変大事であると言う結論に達しました。
繰り返しになって恐縮なのですが、今後は益々定年後の人生の過ごし方が重要になって来ます。以前に「疲労と休養シリーズ」でも議論しましたが、定年後の長い人生の時間の過ごし方によって、生涯のトータルの生産の量と質が大いに異なって来ると思います。

事によると、「これまでの人生は世を忍ぶ仮の姿。これからの第二の人生こそが、俺にとっては第一の人生だ!」と言う つわもの も居られるかも知れません。

そう考えますと、第二の人生を有意義におくるためには健康が一番であり、そのためには食生活を含めた日々の過ごし方が誠に大事である事に異論は無いかと思われます。
その様な意味からも、今回のシリーズが皆様のお役にたつ事が仮に出来たのであれば、センセも本当に幸せに感じます。

それでは皆様、連休の最後の一日を、有意義にお過ごしください。 مع السلامة !!!

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このページは、喜源テクノさかき研究室が2014年5月 6日 15:41に書いた記事です。

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