お焦げとガンについて-20

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まとめ-1

まとめます。

これまで述べてきた様な事を耳にすると、直ぐに「やっぱしお焦げはアブナイ!」とか、「肉はヤバイ!」とか言って、肉の類を全く食べなくなるヒトが出て来るのが世の常です。なんでこの様な早合点が生じるのかと言うと、それはやはりガンと言う病気の性質による誤解から来るものだと思われます。

これまで何度も述べてきたように、一部を除き、多くの一般的なガンは、ある意味「老人病」と言っても良い様な、高齢に達した後に発症する病気です。インフルエンザや食中毒とは異なり、発症原因も不透明なところが多く、「感染」後に程なく発症する様なタイプの病ではありません。その意味で、ガンは、糖尿病や血管病などの、いわゆる生活習慣病に良く似たところがあります。或いは、飽くまで一般的なガンに限りますが、「ガンは生活習慣病の一種」とまで言い切っても、大きな間違いでは無いとも思います。その様な生活習慣病に近い性質を持つガンの原因物質、特に食物由来のそれを、インフルエンザウイルスや食中毒菌の様なものと同列に扱う必要はありません。また同時に、インフルエンザや食中毒はのど元過ぎればやり過ごす事が出来ますが、生活習慣病は幾十年もの毎日の積み重ねの結果です。ガンも全く同じですので、(日々の積み重ね× 幾十年=結果)と言う数式を頭に入れておくと良いかも知れません。

センセがヒトにガンを説明する時にしばしば用いる「比喩」があります。それを以下に述べて見ようと思います。



一本の道があります。
こちら側にあなたの家があります。
向こう側に一件のお店があります。

あなたは生きるために向こう側のお店に食べ物を買いに行かなくてはなりません。そのためには、道路を渡らなくてはなりません。道路には、お店に食料品を運ぶために、毎日車が走っています。あなたは道路を渡る前に、右と左をよく見て車が来ないことを確認して、道を渡ります。

ガンに罹ると言うのは、この時に車に轢かれるようなものだ、と、考えています。

向こう側のお店に買い物に行かなくては生活出来ないので、道を渡らないと言う選択肢はありません。従いまして、車に轢かれる確率は、生涯にわたってゼロになる事はありません。
車の数が多ければ、お店の品数も増え、贅沢が出来るでしょうが、車に轢かれる確率は高くなります。
車の数を減らせば、車に轢かれる確率は減りますが、お店の品数は減り、最悪の場合は栄養失調で死んでしまいます。
若いうちは車の数が多くても、敏捷なので、スイスイとすり抜けて、お店まで到達する事が出来るでしょう。けれども年を取るにつれて敏捷な動きが出来なくなり、若いうちだったら平気だった数の車でも、轢かれてしまう可能性が高くなるでしょう。
さらには車の中にはしばしば暴走車も走っていますので、この場合は例え若くて敏捷であっても、そのうちに轢かれてしまう可能性が高くなる事でしょう。



それではどのようにすれば、生活の質を落とす事なく、車に轢かれる確率を減らす事が出来るでしょうか?

まず最初にやるべき事は、出来うる限り、暴走車を閉め出す事です(発ガン物質の排除)。
次に、お店の在庫を、多すぎず、少なすぎず、適正な量に維持する事です(適正な食事量と適正な栄養の維持)。
次に体を鍛え、敏捷性を維持する事です(免疫システムの維持~強化)。

こうすればガンをゼロにする事が出来るでしょうか?
残念ながら、出来ません。道を渡ってお店に買い物に行く限り(すなわち生命活動をし続ける限り)、車に轢かれる確率はゼロとはなりません。
しかしながら、上で述べた三点を意識的に行い続ければ、そうでないヒトと比べて、車に轢かれる確率が減る可能性は大いにあります。

この様に述べますと、必ず次の様なお話が返ってきます。それは、「私が知ってる誰それさんは、常日頃から菜食主義者の様な生活を送っていて、ご近所の評判も良く、皆から慕われていたヒトだったのに、50 を過ぎて程なくしてガンで死んでしまった」とか、「私が知ってる誰それさんは、日頃からタバコは吸うは大酒は飲むは肉はたらふく食うは女房は泣かすはの業深い男であり、近所の鼻つまみ者であったが、90 過ぎまで長寿を全うした」だのと言う類のお話です。

これまで何度も指摘してきた事ですが、例えば大腸ガンを例にとった場合、1000 人の日本人が70~80歳まで生き抜いて始めて5人程度のヒトが罹患する様な、そんな病気です。従いまして、女房を泣かす様なごうつくジジイでも、だから必ず天罰が下る!と言う訳ではありません。残念ながら wwww。
けれども、これまで見てきましたように、人口数百万~数千万と言う規模で比較検討しますと、明らかに差が出てきます。そして、これまでは大腸ガンのみに焦点を絞って見てきたわけですが、これに胃ガン、肺がん、乳ガン、前立腺ガン、膵臓ガンその他その他のガンの罹患率が加算される訳です。そうなりますと、足下~近い将来、日本人の二~三人に一人がガンで死ぬ計算となってしまいます。
これらのガンの原因の全てが必ずしも解明されている訳ではありませんが、この様に考えて、「私が知っている誰それさん」を何百万~何千万も集めて見ますと、やはりごうつくジジイに天罰が下る確率が高くなってきます。

厳しい事を申し上げる様ですが、そもそも生物学的に見た場合、人類は50 歳程度まで生きれば、「ホモサピエンス」として種の維持を図る意味においては、十分である様に作られております。50 歳以降の人生は、いわば神様としてみれば、「そんなつもりで作ったのでは無かったのだが、、、可笑しいな?」ぐらいのものなのです。でも、神ならぬ身の強欲な我々としては、「そんなことなど知った事では無いワ!」と嘯く(うそぶく)のがせいぜいです。

日本を含む世界の先進諸国が達成してきた文明は、80~90 歳に達する人類の長寿を可能としました。その一方で、長寿に伴う疾病であるガンの根本的解決法は未だ成功には程遠いものがあります。日本の場合、仮に65 歳で定年を迎えたとしても、残り20 年程度も人生が続く訳です。しかもこれは平均値です!今後はさらに高齢化が加速し、90~100 歳程度まで生きる人々の数が増加する事が予測されています。

引退後の長い人生、ナントかガンに罹らずに全うしたい!と願うのは全く自然な事であり、若いうちから、或いはせめて働き盛りの壮年期に達したら、自らの引退後の人生とガンとの関係について考察を巡らし、色々対策を講じておくべきかと思います。その中にはガン保険に入ると言う選択肢もあるでしょうが、もっと大事な事は、予防以上に優れた治療法は無い、と言う認識を強く持つ事です。
ガン治療が、少なくとも現段階においては完全とは程遠いものであると言う現実がある一方で、今後益々国家財政に占める医療費の割合が増加し、その結果、国家破綻すら夢物語では無い現状を踏まえると、将に、ガン予防こそは国家的急務である、とまで断言しても差し支えないと考えます。

国が出来る事と出来ない事があると言う事実を踏まえると、自分の身は自分で守ると言う意識こそが重要です。

次回はそれでは具体的にどうすれば良いのか、お話致します。


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このページは、喜源テクノさかき研究室が2014年5月 6日 10:13に書いた記事です。

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