お焦げとガンについて-10

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日本人の大腸ガンと食肉消費の推移

世界マップを俯瞰した場合、GDP や人種差など、色々な要因が絡んでややこしくなりますので、今度は日本人に限って見ていきます。

初めに、ハワイの日系移民と発ガンを調べた非常に有名なデータを示します。

胃ガン死亡者数.jpg
上のデータは1970年のものですので古いのですが、古いが故にコントラストがはっきりと出ている分かりやすいデータです。胃ガンの死亡者数で見ています。この図では、移民の一世においてすら、環境の変化によって発ガン傾向が大きく変化する事が見て取れます。

大腸ガン死亡率.jpg
上の図は、大腸ガンの死亡率で見ています。胃ガンとは正反対の傾向となっている事が分かります。このデータから、食の変化が発ガンに大きく影響する事が世間的にも認知される様になりました。


この後、日系二世~三世ともなると殆ど白人と変わらなくなる、或いはより酷くなる、と言う様な調査結果も報告される様になりました。
この様な結果から、欧米食が大腸ガンの発生に大きな影響を及ぼす可能性が指摘される様になりましたので、では、具体的に欧米のどの様な食材が影響するのか、と言う疑問が生じて来ました。常識的にも欧米食と日本食との違いは食肉量にあると考えられましたので、程なくして食肉中の発ガン物質の研究が開始され、ヘテロサイクリックアミンが注目される様になった、と言う訳です。



と言う事で、日本人の食肉と大腸ガンの関係のお話を致します。
下の図は、年代別に分けた日本人男女の大腸ガン罹患率の推移を表したグラフです。
日本 大腸ガン罹患率の時間的推移 男女.jpg
時代が下るにつれて、男女ともに患者数が増えているのが分かります。また、年齢別に分けられていますので、高齢人口の割合が増えた事による影響は排除されるデータです。
1975年から1995年までは急激な増加が見られますが、1995年から2000年の増加速度は低下しています。

次に、日本人の食肉消費量の推移を表したグラフを見てみます。

日本人の食肉消費量の推移.jpg
1980年から1995年頃までは、日本人の食肉の消費量は右肩上がりです。けれどもそれ以降は横ばい傾向が続いています。特に牛肉で顕著で、むしろ2000年から2005年にかけては落ち込みすら見られます。一方で、より安価な鶏肉の消費はコンスタントにジリジリと伸びています。恐らくたぶん、バブルの破裂以降の日本経済の低迷を反映する結果かと思われます。

ホントはもっと古い時代からのデータが欲しかったのですけど、見つけることが出来ませんでしたので、これでガマンして下さい。

発ガンは高齢と結びついていますので、上のグラフの推移がそのまま横軸の時代における大腸ガンの罹患率に反映される訳ではありません。
但し、先の罹患率のデータでは、1995年から2000年の増加率に頭打ちの傾向が見られていますので、仮に食肉と大腸発ガンとの間に関連があるとするならば、今後暫くはバブルの破裂の影響が大腸ガン罹患率の横ばい結果として継続的に見られるかも知れません。

安倍政権となってからアベノミクスによってインフレ誘導策が取られていますが、もしもこれが上手く行って日本がデフレから脱却し、再び繁栄を謳歌する様になれば、再び牛肉の消費量も増加する可能性は大いにあります。そうなりますと、その後の大腸ガンの罹患率がどの様な変化を見せるか、不謹慎かも知れませぬが、興味しんしんではあります。

ま、アベノミクスが成功したら、のお話ではありますが、、、。
がんばってね、アベチャン!応援してるからネ!


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このページは、喜源テクノさかき研究室が2014年4月23日 11:12に書いた記事です。

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