学会報告-5

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みなさんコンバンワ!

漸く厳しい寒さもゆるみ始めましたね!先週末に大雪に見舞われた坂城は、その後も厳寒の日々が続き、たくさんの雪が残ってホトホト困っているのをご報告したばかりですが、昨日から少し春めいてきまして徐々に溶け始めております。本当にホッとしますね!

さて、このところお話のネタに尽きないので平日でもブログの更新をしておりますが(珍しいですね!)、本日は緊急に短信のご報告を致します。

既に日本全国で大々的に報道され、このブログでも先々回に話題にあげた「かっぽう着」のお姉さんのSTAP細胞の件ですが、ここに来て大きな疑惑が持ち上がっています。

まだSTAP細胞自体が捏造であるのかどうか、本質論としての結論は出ていないのですが、少なくとも、彼女が提出したNature の論文中に、いくつか「プロである限りは絶対にやってはいけないこと」が存在する事が発覚してしまいました。論文の「材料と方法」の一部分に、他の研究者の論文からの直接的引用と言おうかあからさまな「コピーあんどペースト」と言おうかOCR ソフトを利用したパクリと言おうか、が存在し、また、電気泳動の図の一部に、これも明らかな「コラージュ=糊付け」がある事が分かりました。たぶん、近々、週刊誌などが騒ぎ出すようなカンジです。

 

このことをもって「STAP細胞はインチキだ!」と言う事は出来ないのですが、プロの研究者として、これらは「絶対に!!!」やってはいけない事なのです!!!!!

 

科学論文を審査すると言うのは実はとても難しいことでして、特にその内容が「世界初」のものであれば、理論的に、それを審査できるヒトは、実は居ないはずです。従って「世界初で、未だかつて誰も夢想だにしなかった発見」に対して審査員がかろうじて取り得る態度は、その結論に至った実験過程を「頭の中で」追って、「ま、ありえるのかな?」と言う程度のものです。従って執筆者は、当たり前なのですけど、その「実験過程と結果」を全て正直に書かなくては、審査員も判断を下すすべが無いわけです。

先のOCR やコラージュは、本当にSTAP細胞が出来るかどうかと言う本質論とは無関係の末梢的な問題であるとも言えますが、論文を書き、これを専門雑誌に投稿する全ての科学者が、時に堪え忍ばなくてはならない審査員からのチョー厳しい「愛の鞭」と言おうか「くだらないイチャモン」と言おうか「単なる嫌がらせ」と言おうか、をクリアーするために、気持ちはモンノすごく分かるのですけど、やってはいけないことをやってしまうのは、これは御法度なので御座います。「それをやっちゃあおしめえよ!」と言う事ナンです!

さて、とはいうものの、ともかくもSTAP細胞が否定されたと言う訳ではありませんので、ここは当面しばらくは、腕を組んで、様子見を決め込むしかありませぬ。個人的意見としては、先々週のお話でも述べましたように、マスコミが報道しないので世間的には余り知られていないけれども、STAP細胞に匹敵する様な、比較的単純な刺激などによって多能性細胞が作り出されている事例が結構報告されてきて居ますので、STAP細胞そのものはいざ知らず、単純な外部刺激による細胞のデフォルト現象というものは、今後も発表されてくるのでは無かろうか、と考えています。人ごとだけど、ナンか、ドキドキするよな話題が多い近頃です、、、。

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このページは、喜源テクノさかき研究室が2014年2月26日 19:32に書いた記事です。

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