疲労・休養・栄養・運動-17

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さて、バレリーナ軍団とお相撲さん軍団とは色んな点で真逆な人たちですけど、自分達のプロフェッションに対して最適な体重を維持するのに力を注いでいる点は全く同じです。

ここでちょっと見方を変えます。これまで、太っているのは悪いと言うお話を主にして来ましたが、痩せる事~痩せすぎの弊害に就いてもお話するのが公平かと思います。

つい先頃、あの宝塚出身の人気女優の天海祐希さんが、心筋梗塞で入院されました。一般に、心筋梗塞を含む脳~血管~心臓疾患、循環器系とひっくるめても良いですけど、の増加の原因としてメタボがあげられるのが多いのですが、メタボによる循環器系疾患は最近の傾向に過ぎず、メタボなんぞ話題になる前は、実は、タンパク質や脂肪の摂取不足によるものが日本人には非常に多かったのです。

最近では長野県は男女共に長寿県となってますが、二昔~三昔前ぐらいは、この様な循環器系疾患による死亡率が非常に高かった県でした。原因の一つには塩分の過剰摂取が挙げられますが、その他に、動物性タンパクと脂肪の摂取量が少なかった事が指摘されます。これらのタンパクと脂肪の摂取量が足りないと、血管壁が脆くなり、塩分過剰による高血圧とも相まって、ヨイヨイとか呼ばれていた循環器系疾患に罹る率が高くなります。また、栄養状態の悪さに加えて長野は寒冷な気候ですし、仕事は農業が主体で、昔の農業ですから大変に過酷だったでしょうし、必然的に交感神経系が優位な状況が継続する日常であったかと思われますので、これは血管も早い段階で脆くなってしまうのも当然かと思います。何しろ昔の「村の渡しの船頭さんは今年60のお爺さん」だった訳ですから、これはセンセとしても「ちょとまあったあ~~~!!!」と異議を挟みたくなるわけです、、、。

で、この様な状況が、その後、お医者さんや地元の保健士さんなどの努力に加え、高度経済成長による栄養の改善、プラス、陸運や冷凍設備の発達により、長野のような内陸県にも塩蔵では無い新鮮な魚介類が安定的に届けられるように成り、大いに改善する訳です。その結果、栄養バランスが良くなり、水や空気の良さも加わって、日本一の長寿県と成りました。因みに、当研究室で働いている前沢さんが以前にOLだった頃、即ち**年前の頃は、お刺身なんぞは見たことも無かった、と言う事です。

もう一つ因みのお話をしますが、動物性脂肪は悪玉で、植物性や青魚由来のものは善玉である、と言うのも一方的かと思います。植物性脂肪や青魚由来の脂肪には不飽和脂肪酸が多く、その結果血液のサラサラ度が維持されるのは本当ですが、摂取過剰となりますと、サラサラの程度も過剰になりまして、脳出血が起こりやすくなります。魚油100%のグリーンランドのエスキモーにはドロドロ血液によって引き起こされがちな梗塞の類は少ないのですが、反対に脳内出血の類は多い、と言う事実を指摘しておきます。何事もバランス、と言う事ですけど、これはこのシリーズの結論の先取りとも言えます。

で、天海さんのお話に戻りますが、あのようなスマートな体型を維持しつつ、過酷な女優稼業をこなしていく事の難しさが此処に出た、と思います。将にこれまでこのシリーズでセンセが述べてきたジレンマが形となって現れた、と言う事です。体型を維持する為に、余りエネルギーは摂らない。でも仕事は過酷。仕事の質も量も落としたくない。どうする?

1) 薬物に手を出す。

2) センセのように、カフェインの錠剤を囓りながら仕事する。

3) 何とか頑張る。その結果、病気になる。

4) 体型を崩す。結果、仕事の依頼が減る、、、。

5) 積極的に、仕事量を減らす。結果、ライバルに取って代わられる、、、。

天海さん、幸いに病気の程度は軽く、すぐに仕事に復帰出来ましたが、今後は何らかの「調整」が必要かと思われます。

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このページは、喜源テクノさかき研究室が2013年8月14日 13:32に書いた記事です。

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