2008年6月アーカイブ

大きな研究室とは異なり、一台数億円もするような高額な機材は
ありませんが、この規模の研究室としては、なかなか充実していると
自負しています。
まずは培養室。
左は大型振蕩培養装置が二台。
これで液体大豆麹を作ります。

下はクリーンブース。
滅菌した培地に乳酸菌などを接種するところです。


孵卵器は、中型のものだけでも六台あります。
孵卵器というのは、微生物や細胞を培養するために暖める装置のこと。
微生物は種類によってお好みの温度がうるさいので、それぞれにあった温度を設定しなくてはならず、そのため六台ぐらいは必要なのです。

さすが培養室ですね。培養器ばっかり!

蛍光顕微鏡は怪しい光でものを観察するので、暗い部屋を用意しないといけないのです。
暗室の中にはその他に、たくさんのカラムが林立しています。


培養液の中に、どのような物質がどれぐらいあるのか、
などと言うことを調べる機械です。
一台の液クロに三台の検出器をつないでいるので、
中の流路が東京の地下鉄のように複雑化して
しまいました。
なので、接続を間違えて走らせていると、いつの間にか
とんでもないところから移動相がちょろちょろと、、、、
という経験は日常的。
ガスクロもあります。

この先は、バイオハザードと言って、アブナイ場所です。
アブナイ場所で、アブナイオトコやアブナイオンナが
毎日実験をしています。
この前は、エーテルが爆発しました。
消化器ですぐに消し止めました。
でも、後片付けが、大変でした。
車はすぐには止まれない。
消化器も、一度押すと止まらない。

凍結乾燥機、減圧乾燥機、各種遠心機が三台にミリQ。写真省略。

これをはさんで実験台が四つ。
右は無菌ベンチでお仕事をする腰原さん。
無菌ベンチに手を入れるときは、手を70%アルコールで
消毒します。
ベンチ内にはガスバーナーがあって、火を付けながら
作業をします。
時にはバーナーの火が、アルコールで消毒した手に
燃え移ることもあります。
その時は、手の甲の毛がちりぢりに焼けて、
とても香ばしい香りがします、、、。

バイオでおなじみのお道具がたくさんぶらさがっていますね!
いつでもすぐに手に取れるように、工夫しています。
高圧滅菌器二台、冷蔵庫が四台、冷凍庫が一台、マイナス80℃の冷凍庫が一台、液体窒素容器が一個。写真省略。

怪しい光の正体は、殺人光線です。
本当は、滅菌のための紫外線です。
ここは、アブナイ菌を扱うときに使用するトコロです。
使用前と使用後に紫外線を照射して、
内部を無菌状態にするのです。
動物室もあります。マウスやラットのお部屋です。写真は省略。

色々の装置を組み合わせて、いくつかの水質を使い分けています。
水にはうるさいオトコ。
昔、実験で、ずいぶん水に悩まされたことがあるから。
お※な、にもうるさいオトコ。
昔、ずいぶん泣かされたことがあるから。

蛍光化学発光検出器、紫外可視光分光光度計、
エライザのリーダーなど。
泳動装置もあるでよ。
ケルダール分解装置もあるけど省略。

下は図書室の別室。
腰原クンがお食事をするところ。
室長が、夜、引きこもるところ。
